梅雨のさなか、今年も日本顎交合学会に行ってきました。「顎交合」と言いながらも、広く歯科学を扱うこの学会は、いつもながら全国から多くの人を集めます。運営の巧さには頭が下がります。
例えば「公開フォーラム」、最近はどこの学会でも一般市民に周知してもらおうと市民公開講座を企画しますが、人集めにたいへんな苦労をするものです。ところがこの学会は違います。
上のポスターは今年のもので、これが送られてきた段階でこの歯界良好でご紹介しようと思っていたものです。ところが調べてみるとその時点ですでに満席!ご紹介する意味がなくなってしまいました。来年に注目しましょう。
そのフォーラムの内容ですが専門に偏在したものではなく、広く歯科学を扱うこの会ならではの企画、これこそ聞きたいという内容です。この学会の会員の主体が開業する歯科医師という事も一つの理由でしょう。大学研究者だけではなかなかこうは行かないのではないでしょうか。
さて今年の大会は東日本大震災の直後という事で、完全な自粛ムード。毎年ある会長招宴はナシ。普段は展示場にステージを造り、表彰式やイベントが華々しく行われていたのですが、運営側としてはそうとう迷った上での判断だったのでしょう。まぁいつも通りやってよかったのではと思いましたが。
しかしそれでも会場は熱気に溢れ、展示場横のテーブルクリニック会場は相変わらず大盛況。日本顕微鏡歯科学会々長の辻本先生も熱弁を振るいます。
テーブルクリニックは同時に15席くらい行われるので、私は隣り合ったブースで面白そうな所をつまみ食いしながら聞く事が多いのですが、今年はちょっとそうも行きませんでした。
で今回一番人だかりが出来ていたのが、なんと歯科衛生士さんのテーブル。若い女性ばかり、圧倒的です。実は歯科衛生上が参加できる学会はあまりないのですが、ココは違います。やる気に溢れた衛生上さんがイッパイです。スゴイ!
さて今回この学会のために上京された方がおり、ちょうど良いのでご挨拶をしようと思いお会いした方がおられます。実は4月開催予定だった日本顕微鏡歯科学会は11月に延期開催が決定したのですが、そこで歯科衛生士シンポジウムをお願いしている大阪の歯科衛生士Oさんと初顔合わせをしました。
勤務先のK先生と同行されていますが、お母さんと言う事もあり土曜日一日だけの参加だったのだそうです。お忙しい中ちょっとだけお時間を造っていただきお会いする事ができました。メールでのやりとりから感じていたのですが、とっても礼儀正しい明るい方で、11月の大会がとっても楽しみになりました。
今私は2つの学会の運営に携わっているのですが、顎交合学会の運営は本当にすごいと思います。こんなに大きくはないしお金もありませんが、自分のアイディアを形にして、患者さんのためになるシステムを構築していけたらと思い描いています。
・・・・・この学会での話題はまた別にアップいたします。