2013年9月30日月曜日

一生トクする歯の知識10選 11月2日(土)はオープンセミナーへ


次回のオープンセミナーのお知らせです。とにかくトクする最新の話題から厳選した10編を一挙に公開します。今のところ以下のような話題を考えています。
  1. 永久歯はなぜ永久ではないのか?
  2. 自分で自分を壊してる、ハギシリとカミシメに気付く
  3. お口の健康診断書 徹底活用術
  4. 楽をしようと思ったら矯正を
  5. 歯科用CTで解った意外な現実
  6. ノーリスク・ハイリターン、歯ブラシ投資信託!?
  7. あなたももう高齢者?歯肉退縮、根面カリエスとは?
  8. 現実的な「運動・栄養・休養」とは
  9. マスコミに騙されない
  10. 歯はまだまだ残せる!わかりきっている事を大切に
もちろん内容は直前まで変更があると思いますが、今回は非常に広い範囲の話をしますので、もうすべての方にお聞きいただきたい内容です。

オープンセミナーは吉田と関わりのある方に少しでもトクをしていただきたいという一心で無料で行っているものです。ぜひお友達お誘い合わせのうえいらっしゃってくださいね。

***

オープンセミナー Vol,52
テーマ:一生トクする歯の知識10選
日 時:平成25年11月2日(土)17:45~19:00
場 所:吉田歯科診療室デンタルメンテナンスクリニック

お願い:会場での飲食・録音・録画はご遠慮ください

オープンセミナー特設サイトはコチラ


2013年9月26日木曜日

隣接ビル解体工事に伴うお願い


ドトールコーヒなどが入居していた隣接ビルですが、老朽化に伴い解体工事に入っています。

これは都市で暮らす者として仕方が無い事なのですが、ある程度の騒音が出ます。業者さんと協力して、できるだけ施術中は作業を控えていただくようお願いをしていますが、残念ながらお互いの都合を完全に融通しあう事は困難です。

皆様におかれまして施術中に不快な音でご迷惑をおかけする事があるかもしれませんが、治療内容にはいっさい影響はございませんので、どうか安心していらっしゃってください。


なお、解体業者からこのような文章をいただき配布しております。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

デンタルショーでのハローキティ 2013



最近なぜか去年アップした「デンタルショーでのハローキティ」のアクセス数が上がっており、毎日コンスタントに数件のアクセスがあります。うーん、誰が見ているんだろう?そう、そんな方に今年の東京デンタルショーでの1枚をお届けいたします。相変わらずデンツプライ三金は力が入っております (^^)


季節限定!ハローウィン歯ブラシ


ちょっと更新が滞っていてすみません。さて、昨年に引き続き今年もハローウィン柄の歯ブラシが入荷しています。お菓子をもらって食べても、これを使えば魔法のようにきれいになる!って事はアリマセン。

歯ブラシ自体は形も良く、毛の品質もまずます。一本¥120と、たいへんお得!さてどの柄が一番最初に無くなるでしょうか?


2013年9月11日水曜日

テクノロジー不感症が増えている


新しいiPhoneが発表になりましたね。

早くもウェブ上には iPhone5s & 5c の論評が飛び交っています。しかし前回の iPhone5 の時と同様に「感動がない」「失望した」「アップルにはもうイノベーションは起こせない」など、マイナスの意見を流す人が多い。今回は「色だけ増やせばよいというものではない」とも…

こういう人達って、悲しいなって思うんです。誰かに何かをしてもらわないと満足できないのでしょうか。写真や断片的なスペック情報だけでは難しいかもしれませんが、メーカーの努力の片鱗をみる事はできないのかと思うんです。

たとえば5sに搭載のM7チップ。新たに動きを感知する専用のプロセッサーを搭載、すでにNIKEが驚くようなアプリを造っているそうです。私がそういうのが好きなせいなのかもしれませんが、それを聞いただけでワクワクしてしまいます。

経営戦略的にも99$とか、iWorkが無料とか、裏で繰り広げられる命がけの企業戦争の恩恵を受けている事を幸せだと思うのです。ありがたく搾取されているという言い方でも良いと思います。

革新的な技術やサービスが毎年恒例行事のようにポンポン出てくるはずはありません。テレビのワイドショーが視聴率を維持するために、毎日事件が起きているように演出するようなわけには行かないのです。サプライズに慣れてしまった人こそ、イノベーションが起こせない人なのではと思ってしまいます。

医療の現場でも、自分は何もしないが病気は治してしてほしいという依存型の患者さんや、もっと新しいワクワクするような医院を造りましょうよと騒ぐ勘違いコンサルさんなど、このようなテクノロジー不感症に似た人達によく出会います。

産業やマスメディアは「何かをしてもらう事」に慣れてしまった人達を増やしてしまったように思います。私たちはそのような事がないよう、物事をきちんと見据えた治療を行って行きたいと思います。


2013年9月4日水曜日

「歯医者の裏側」は本当に見えているか?


ネタ的にちょっと古いのですが、歯科界で話題(?)になった2冊の雑誌と、その後について。


歪曲した日本の歯科事情を定期的に取り上げるのは、マスコミネタ的に価値があると言うものでしょう。内容は当たらずしも遠からず、といったものが多く、それらについて特段コメントしようというものではありません。(もちろん後に書くように的外れのものもありますが…)

しかし残念ながら、これらはまったく本質を見ていない。裏側を見たつもりで「もうダマされない」と言っているようですが、その程度の論評はジャーナリズムとしていかがなものでしょう。

その点では再三取り上げてきた昨年のNHKクローズアップ現代や、その元ネタともなっている国民生活センターの報道発表資料も、基本的には変わりません。

では「本質」とは何か?

それは「歯科医師は最低限やらなくてはならない治療すらやらせてもらえない」という制度があることです。そして国民はその程度の医療行為で十分と勘違いしている、そこが書かれないということは、記者自身が「その程度の治療」で満足しているからではないでしょうか。世界を見ていないのです。

**

日本の歯科医師なら例外なく健康保健制度の異常を具体的に指摘できます。どうすればあのような低価格で医療が可能なのか。そのような試算は経済誌の得意分野だと思うのですが、なぜやらないのか?

どの歯科医師も、実は歯をしっかり治したい。保存とか補綴と言うのですが、とにかくコレをしっかり行いたいと思っています。

本当はインプラントなんてやりたくない、けど歯をがんばって残そうとする治療は医学的には可能でも制度的に不可能(もちろん程度によりますが…)。だからサッサと歯を抜いてインプラントに置き換える、その方がよっぽど早くて収入になり感謝される、インプラントに走る歯科医師が多い背景にはこんな事情があるのです。

しかも患者さんは自分自身の事なのに、原因除去(歯をきちんと磨く事や定期検診)になかなか協力してくれません。これではどんな素晴らしい治療も長続きしません。

インプラントは半年ごとの通院(定期検診)が必要だと書いてありますが、ではブリッジや義歯ならそこまでしなくても良いのか?ぜんぜんそんな事はないのに、解っていない。

さらに「虫歯治療の患者に歯周病治療をくっつけるのは過剰診療だ」との記載がありますが、これもまったく的外れ。歯周病治療ができていない状況で虫歯治療を行えばどうなるのか?

私たちはそのような勘違いから発症してしまった患者さんの治療に毎日苦労しているわけです。余計な事をして金儲けをしているという記載こそ、記者が患者としても勘違いしていると言わざるを得ない。歯周病検査は「ついで」に行われるものではありません。

***

様々な勘違いが横行している日本の歯科事情、しかしそれでも日本は世界で最も安心して病気になれる国であると思うのです。そしてそれに安住してしまった結果が今の医療崩壊に繋がっている、マスコミは率先してそれを報道する立場であってほしい。

しかしそれができないということは、やはり記者自身も「健康にはなりたいが、何かを犠牲にしてまで健康になろうとは思わない」と、現状にしがみつきたいからではないでしょうか。なぜそんな事が言えるのか?理由はこれです。



これは冒頭の写真の一冊と同じ出版社から発刊される「記事体広告本」の掲載募集要項です。お金を払ってくれたらタイトル通り「頼れる歯医者さん」にしてあげますよ!、と誘うものです。この広告料を見て皆様はどう思うでしょう?

この本が言う信頼とは実はお金で買ってもらうものであって、取材の結果ではないわけです。 (JAROに訊いてみようかな?)

このような企画を同一出版社が行う事からも、世の中を良くしようという思いはないことが解ります。

歯科への不信を煽り、経営難の不安に陥った歯科医師から高額な広告宣伝費を搾取しようとする、ただ引っ掻き回して自社に収入があればそれで良いというマッチポンプの典型と誰もが思うわけです。

記事体広告本は、オリジナルと思われる読売はすでに問題点を認め廃止、朝日新聞出版も今年の出版をしませんでした。この出版社にも早く気がついてもらいたいものです。

****

話を元に戻しましょう。本質とはなんだったのか、それは「制度」そのものがおかしい、なのにそれで十分と勘違いしている患者さん、諦めている歯科医師。

これほど病人が多いにもかかわらず、歯科医師過剰とは、みんな「その程度」で当然と思っているからなのだと思うわけです。(参照:歯科医師は本当に過剰なのか? Blog:歯界良好 2009-8-2)

さて件の雑誌の記者さん達、あなたの歯は本当に大丈夫なのですか?自分自身の未来をどう読んでいるのですか?実はダマされているのはあなた自身なのではないのでしょうか?