2017年6月26日月曜日

170626 医療不信の時代?

こんにちは!吉田歯科診療室の吉田格です。

小林麻央さんが亡くなられました。心からお悔やみ申し上げます。

有名な方の死は、多くの人に共通した考える機会を与え、私の元にもいろんな話が入ってきます。しかしSNS上では顔の見えない時代を反映し「早すぎる」「美化されすぎ」「どうせ海老蔵は…」などの投稿が目立ちます。

一様に気になるのが、一般医療を信用していない人が実に多く存在していること。すなわち「私のところに来れば死なずに済んだのに」「抗がん剤に殺されたのは間違いない」「医者は無知、私の方がはるかに良く知っている」など、見るに堪えない意見が噴出していることです。

私はこれでも癌病棟の現場を、一般の人よりもよく知っています。小林さんは違ったかもしれませんが、限られた予算・人員・設備、そして理不尽な保険制度、その条件下で多くの人が残業代がどうのこうの言わず身を削って頑張っています。

その一方、私はこれでも漢方や自然療法などの味方です。だから「癌患者にあんなものを食べさせてはいけない」「高濃度ビタミンC点滴をすぐに」などの意見を言う人の気持ちも解ります。しかしそれは、当事者に当てはまるかどうかもわからない無責任な意見です。なぜならそれらはすべての癌・すべての時期に有効というわけではないからです。癌はある意味人間よりも頭がいいのです。

医師が癌になったとき、手術・抗癌剤・放射線の三大治療を受けるかと訊いたところ、ほとんどの医師が「受けない」と答えたアンケートがあります(検索すれば出てきます)。おそらく私もそうでしょう。

たしかに医療は捻れています。そして信用されていません。その影響は、私たちのような小さな歯科医院にも如実に表れています。

しかし医療が捻れているのは、医師がねじれているからなのでしょうか。社会全体がそうだから、そしてそれに憤慨する人もまた同じに見えます。意外にそれに気づいていないのではないでしょうか。

このことはいずれまとめて書こうと思っていたのですが、答えがないだけに文章の落としどころが見つからないままズルズル来ています。しかし医療不信の時代に、自分の周りにだけでもヒントを提供できればと思っています。

医者が病気を治してくれるわけではありません。癌で人が死ぬわけではありません。治すのは自分自身、そこにみんなが気付いてくれたら、どんなに良い世の中になることでしょう。


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1・再植術の説明が掲載に
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「できるだけ削らない・抜かない治療」のコーナーに「再植術」の解説ページを追加しました。

https://y-dc.org/minimal-intervention/tooth_replantation.html

以前Blog:歯界良好にも挙げていたものですが、再編集してCT動画も加えました。普通のレントゲンではなかなか実感がわかない病態と、その後の治療結果を、誰にでもわかるように書いてみました。

特に写真9と12の差は素人さんにも「えっ!?」と思わせるものです。

歯を保存する方法はたくさんあります。再植術は条件つきの治療方法ではありますが、最後の手段としてこんな方法もあることを覚えておいてほしいと思います。


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2・栄養療法.jp に掲載
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ドクターから患者まで、みんなに役立つ分子整合栄養医学のポータルサイト「栄養療法.jp」に、実践医療機関の一つとして掲載していただきました。

顔は似てるかどうか、ちょいと微妙ではありますが、栄養療法面での私の立ち位置を簡潔にまとめていただいております。

https://eiyouryouhou.jp/orthomolecular-doctors/yoshida

このサイトに出ている多くの仲間とともに、医療で見落とされていた「隠れ型栄養失調」の改善に注力しています。たいへんん有益な情報が大量に掲載されていますので、ぜひご覧になってください。

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3・情報ピックアップ
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A・なぜ日本では『自分で考えない子ども』が育つのか?《MADAME RIRI》
 https://www.madameriri.com/2011/09/12/なぜ日本では『自分で考えない子ども』が育つの/
 …100%の答えがないと信用してもらえない患者さんが多いのはこのせいなのでしょうか?

B・子の虫歯、親の学歴で格差 成長につれ差が拡大 東北大《朝日新聞》
 http://www.asahi.com/articles/ASK5S73BKK5SUBQU01W.html
 …親の余裕や健康意識が問題なので、支援だけすれば良いとは思えませんが、重大な問題です。

C・子猫。仕事中に見たら手が止まってしまう画像28連発《HUFFPOST》
 http://www.huffingtonpost.jp/2014/10/06/kitty-is-justice_n_5937526.html?iref=comtop_btm
 …いや、深い意味はありません。息抜きにどうぞ (^^)

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4・このメールニュースをお友達に教えよう
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メンテナンスを標榜する唯一の歯科医療機関である私たちは、健康情報を積極的に発信して行きたいと思っており、このメールニュースもその一環です。ぜひお友達にも教えてあげてください。読者登録はこちらからお願いいたします。→http://urx.mobi/yB7L


メインサイト https://y-dc.org
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2017年6月25日日曜日

鼻うがいに挑戦!


引き続き、身体中の炎症をとろう作戦です。

見逃されがちな炎症部位の代表は歯・胃腸、そして鼻と言われます。鼻は上咽頭というところでリンパ節がむき出しになっているために、たいへん炎症が起きやすい。にもかかわらず、放置して不定愁訴をがまんしている人が多いのだそうです。

実は私もその一人で、子供にころから慢性鼻炎で鼻水が出やすく困っていました。また鼻水が喉の方に流れる「後鼻漏」という症状もあり、調子が悪いと集中力が切れやすかったのですが、慣れてしまい長年放置していました。

しかし炎症をできるだけとろうということで、年初から耳鼻咽喉科に通院し始めました。

後鼻漏の治療はあまりに保険点数が低すぎて行っていないところが多いのだそうですが、幸い近隣の先生は積極的に行っており、当診療室からも何人か患者さんを紹介しています。

治療は鼻の中を洗浄して、塩化亜鉛という薬を塗るだけの簡単なものですが、それなりにテクニックが要る治療であることは、治療を受けてみると解ります。

炎症が強い人は塩化亜鉛を塗るだけでかなり痛いのだそうですが、私はそんなことはありませんでした。しかし鼻の中をグリグリ触られる感覚は異様すぎて、涙目になります。

治療後2時間くらいは水様性の鼻水でグジュグジュになり、人に会うのはちょっと厳しいです。

さて耳鼻咽喉科に頻繁に行くのも難しくなってきたので、セルフクリーニングをいろいろ試しています。

最初はガラス製の注射筒で食塩水を送り込んでいたのですが、割ってしまい(T_T)、専用品を買ってみました。

写真の怪しい青いボトルがそれなのですが、これはイイ! さすがによく考えられています。思い立った時にサッと手に取り、両鼻10秒で終わってしまいます。ちょっと今までの苦労がバカらしくなります。

先にも書いたように、上咽頭は非常に炎症が起きやすく、様々な病気の引き金になります。特にIgG腎症という、一見鼻とは何の関係もなさそうな腎臓に重篤な炎症を起こさせます。

また軽度の慢性炎症はキノリン酸という神経毒を産生しやすくなったり、不眠の原因となったり、ろくなことがありません。

これから腸のカンジダ除菌や水銀の解毒をお考えの方は、まず積極的に全身の炎症を取るようにされた方がスムーズです。鼻うがいは、ぜひそのスケジュールに加えて欲しいプログラムです。

なおこの鼻うがいについては以下の書籍とサイトに詳しく載っています。書籍は当診療室のフロントにも置いてありますので、お越しの際はぜひご覧になってみてください。


病気が治る鼻うがい健康法
体の不調は慢性上咽頭炎がつくる 
堀田 修 著
株式会社KADOKAWA




かつお出汁に挑戦!


とにかく身体中の炎症をとろうといろいろ考えています。

すでにシュガーフリーは当然として、グルテンフリー・カゼインフリーは達成済み。体感的には何も変わりませんがね。

で、次はできるだけカフェインもフリーにしようと思い、コーヒの代わりの飲み物を物色して出会ったのが「かつお出汁」です。

出汁Barって、けっこうはやっているそうですが、煮込む手間はかけられないと諦めておりました。しかし鰹節をポットに入れるだけでできると聞いて、さっそく専用ポットを買ってためしてみました。鰹節は出汁とり専用の厚削りのも。

ポットにお湯を入れて待つこと8分、出来上がった出汁は、それはそれは香り豊かなものでした。けど味はありません。

岩塩なんかを入れれば良いのでしょうが、そこは一捻りして、先ごろいただいた塩麹をちょっとだけ入れてみました。結果、これがウマイ!しばらくはこれで行けそうです。

鰹節は世界最「硬」の発酵食品で、カツオのタンパク質を細菌がいろいろなアミノ酸に分解しています。

ペプシノーゲン1が30位の方は、タンパク質の消化力がかなり落ちていますので、吸収ができずペプシノーゲンそのものを上げることができなくなっています。

それだけでなく、腸で残留タンパクが腐敗しリーキーガットの原因になったりします。改善にはできるだけ負担なく効率的にタンパク摂取量を増やす必要があります。

メインホームページでは歯周病・インプラント周囲炎治療のかたの栄養医学療法として胃腸が弱い方の改善案をご紹介していますが、鰹出汁はかなり使えるはずです。

そういえば先日の抗加齢医学会には大きな昆布も展示されていましたので、今度はそちらも試してみようと思います。

しばらく塩麹+出汁で幸せになれそうですネ!

ちなみに外出時はできるだけディカフェのコーヒーを選ぶようにしています。




音楽活動 再開!


突然ですが、音楽活動を再開することになりました。18年前にやっていたバンド仲間からメールがあり、復活するのでギターをやってくれという事になりました(汗)

ということで、休日は原稿を書く予定でいましたが、今朝は飾り物になっていたギターの調整をやっています。

私と音楽・楽器とのことは以前コチラに書きましたが、いつかはまたやりたいなと思ってはいました。しかし、このタイミングで来るとは、人生何が起きるか分かりません。

それにしても弦を張り替えるなんて、いったい何年ぶりでしょう?ギターのホコリは掃除すればいいですが、金属パーツは腐食し、けっこう年季を感じます。

今は仕事が忙しいですが、それでもギターを持っている自分を忘れた日は1日もありません。それでも整備したギターを握ってみると、若かりし頃の感覚が蘇るのは不思議です。

そういえばだいぶ前ですが、頭痛で調子がイマイチだったとき、ギターを10分も弾いていたら、いつの間にかおさまっていた事がありました。やはり気分転換は大切で、その手段を数多く揃えるのは大切なことです。

さて3週間後にはスタジオで練習を、その後も定期的に練習が入るのだそうです。ギターケースもエフェクターもないので、これから物色です。

このバンドは私の友人の友人(その後私の患者)の大学時代のサークルOB会バンドで、なぜか私だけが部外者?という変わった編成。曲はだいたい80年代ロックのコピーです。

すでにLIVEの日程も決まっており(ハヤッ!)12月9日(土)都内某所にて、対バン形式で行われるそうです。正式に決まったらお知らせしますね。当日は吉田のぜんぜん違う顔をお見せできる事を約束します。

あれ、12月9日って、APMの前日ですね。今回は発表ではありませんが、たぶん早朝皇居ランがあると思うので、これはなかなか大変そう…


2017年6月13日火曜日

塩麹&醤油麹


ヒョンな事から、塩麹と醤油麹をいただきました。完全手作りの安心の逸品です😄

実は塩麹には消化酵素が入っています。胃腸が弱く消化吸収が不十分で低栄養になり、治療効果が出にくい方が非常に多いのですが、それを補助するために塩麹が使える可能性があり期待しています。

まずは自分で試してみようということで試食です。開けてみると…


おー、麹だ麹だ、当たり前だけど。さっそく野菜にチビチビ付けながら食べています。肉を漬けてから焼くのもウマイそうです。


こちらは醤油麹。いただくまで知りませんでした。こちらは魚の刺身に付けると良いと聞き、やってみました。デパ地下で閉店間際の半額セールで買ってきた刺身をこれでいただきました。激ウマです!

***

胃腸が弱いとは、例えば胃酸が弱いとか、膵液が出づらいとか、つまり消化酵素類が少ないとか薄いとかです。タンパク質は消化酵素でペプチドやアミノ酸まで分解されて吸収されるのですが、それができず、吸収があまり期待できません。

ところが消化酵素の原材料はそのタンパク質ですから、少なかったり薄くて当然…まさに悪循環。このままでは低栄養は加速します。どこかに介入しなくてはなりません。

ではどうするか、まずは「よく噛む」、これ基本。噛めば食物は細断され、酵素との接触面積が増え、少ない酵素も有効利用できるようになります。歯が悪い人はすぐに治しましょうね。で次に来るのが塩麹です。

消化不良には消化を補助する薬を使います。塩酸ベタインというものをよく勧めるのですが、食材で摂るとしたらこの塩麹か醤油麹です。まだどれくらいで効果があるかはわかりませんが、消化吸収に問題がありそうな患者さん向けにこれからご紹介して行こうと思います。

歯周病やインプラント周囲炎の治療には、歯肉や骨の細胞に適切な栄養が充足されている必要があります。それをしないで外側からプラークを取るお掃除療法ばかりしているのが歯科の現状です。もちろんそれも大切なのですが、治療効果を長く保つには栄養の充足が不可欠だと考えています。

ということで、メインホームページでは胃腸が弱い方のための改善案と題し、様々な取り組みをご紹介しています。こういうのがまとまったページって、ほとんどないんですね。もちろんその中では、この塩麹をご紹介しています。

治療上必要な事ではありますが、そうでない方にも非常に重要な内容です。ぜひご活用ください。

なお塩麹の具体的な活用方法は、以下がたいへん参考になります。それもそのはず、この塩麹と醤油麹の作者が書いたものなんですから。


最後に、この塩麹・醤油麹の欠点、それは日本酒が欲しくなること、これはモンダイダ…



2017年6月12日月曜日

170612 健康回復の切り札「断食」!?

こんにちは!吉田歯科診療室の吉田格です。

大相撲五月場所で、横綱白鵬が休場明けにもかかわらず全勝優勝をしましたね。実は白鵬は8Kgも減量したのだそうです。なにをしたのかというと、それは「断食=ファスティング」です。

重いほうが良いと思われている相撲界ですが、それに逆らうような、しかも何も食べないとはどういう事なのでしょう?

白鵬の断食を含め、食事栄養全般を指導したのが、京都にある杏林予防医学研究所の山田豊文先生です。

これは単なる偶然なのですが、今月初旬に私はその山田先生が主宰する二日間セミナーに行ってきました。断食の話を聞きに行こうとしていたわけではなく、別に目的があったのですが、「あ、これはおもしろい、やってみよう!」という気になりました。実はすでに衛生士とやってみる事になり、下準備をしています。

「そんなことして、大丈夫なの?」って思いますよね?しかし断食といっても本当に飲まず食わずではなく、ちゃんとした理屈があり、補給するものもあるんですね。だから白鵬は怪我から復帰し、体のキレが戻り優勝したのです。不思議ですね?

これはどういうことか、続きはこちらから!
  ↓  ↓  ↓
《細胞環境デザイン学中級講座に行ってきた》
https://y-dc.blogspot.jp/2017/06/blog-post_63.html

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1・胃腸が弱い方のための改善案
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治療に栄養医学療法を取り入れたはよいものの、足りない栄養素を補給しても結果が伴わない方が大勢いらっしゃいます。

そのような方は、みな胃腸が弱く、消化吸収が滞っています。実は胃薬を飲んでも胃は良くなりません。胃酸を抑える薬を飲んだら、もっと消化が悪くなります。

ではどうするか、胃腸を助けるに何をすれば良いのでしょう?どこにも書いてないので、ウチで改善案をまとめて公開しました。
  ↓  ↓  ↓
《胃腸が弱い方のための改善案》
https://www.y-dc.org/wp/periodontitis-implantitis/improvement_plan_weak_gastrointestinal_tract

ポイントは

 1 胃酸補助(塩麹・ベタイン)
 2 胃と小腸の栄養(タンパク質・ペプチド)
 3 大腸の栄養(水溶性繊維)
 4 糖質カット
 5 腸内細菌

てところでしょうか。

とにかく胃腸が弱い人が圧倒的に多く、あらゆる治療の効果は限定的です。胃腸の検査をしていない人も、できる事から始めてみません?


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2・マグネシウム入り歯磨き剤が発売に
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マグネシウムって、聞いた事はあると思いますが、なんだか分からないですよね。

マグネシウムは日常の飲食ではなかなか摂れなくなってしまった、超重要ミネラルです。調子がイマイチとか、傷の治りが悪いとか、歯科的にもとても重要です。マグネシウムが最低必要量に達している方が、ほとんどおられないからです。

そのマグネシウムが入ってる歯磨き剤の取り扱いを開始しました。もちろん私も毎日使っています。これを使うか使わないかの差は、意外に大きそうです。それはどういうことなのかと言うと…詳しい事はコチラに書きました。
  ↓  ↓  ↓
《マグネシウム入り歯磨き剤》
https://y-dc.blogspot.jp/2017/06/blog-post_11.html


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3・情報ピックアップ
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A・勉強に集中できない原因は、ジュース&お菓子の"糖質過多"!? 見直すべきは「子どもの食生活」かも  https://ddnavi.com/news/379633/a/
…早く簡単に子供の成績を上げるにはコレ!大人も同じですが。

B・朝食に菓子パンを食べると、やる気が下がる?
 http://diamond.jp/articles/-/128549
…何の疑問も持たずに菓子パンを食べてるひとって多いんでね。低血糖って怖いんですよー

C・ドラッカー読むより口角上げよう 元インテル西岡氏 ミドルマネジャーの仕事の哲学
 http://www.nikkei.com/article/DGXMZO17054690Q7A530C1000000/?dg=1
…昔ドラッカーは読みましたが、あまりピンと来ませんでした。もっと大切なことがあるからですよね!

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4・このメールニュースをお友達に教えよう
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メンテナンスを標榜する唯一の歯科医療機関である私たちは、健康情報を積極的に発信して行きたいと思っており、このメールニュースもその一環です。ぜひお友達にも教えてあげてください。読者登録はこちらからお願いいたします。→http://urx.mobi/yB7L


メインサイト https://y-dc.org
栄養療法専門サイト http://dentalnutrition.jp/
バックナンバーはBlog:歯界良好で https://y-dc.blogspot.jp
インタビュー https://y-dc.org/information/interview.html
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2017年6月9日金曜日

マグネシウム入り歯磨き剤


マグネシウム入りの歯磨き剤があると聞いて検索すると、通販があったので買ったのがちょうど1ヶ月前。

ところが細胞環境デザイン学に行くと、なんとそこにこの歯磨きが剤が!あれれ、なんとココが販売元でした…

マグネシウムは体内で300以上の酵素反応に関わる重要ミネラル。簡単に言えば細胞に火をつけるマッチのような働きをします。ミトコンドリア内ではATPの産生に深く関与しています。

ところがこのマグネシウム、年々摂取量が減り続け、疲れや不定愁訴の大きな原因になっています。

マグネシウムはカルシウムとのバランスが大切で、マグネシウムがなければカルシウムは暴走し、心臓発作の原因にもなります。

なのにカルシウムが重要という話ばかり先行しているので、全体として低栄養が加速します。

ではマグネシウを飲めば良いのかというと、そう簡単ではありません。実はマグネシウムの腸からの吸収量はとても少なく、毎日三食コンスタントに微量ずつ入れ続けるしかなく、なかなか必要量に達しません。急ぐ時は静脈注射も必要です。

しかし実はもう一つ手があります。それは皮膚から吸収させること、これを経皮吸収といいます。

実はマグネシウムは経皮吸収量が意外に多いこと知られています。そのためエプソムソルトという入浴剤が売られており、私も常用しています。

また似たような理由で、マグネシウムは口の中の粘膜からも吸収されると考えられます。舌の下に薬を置いて全身に吸収させる舌下錠というものがあります。よく心筋梗塞の発作時につかうニトログリセリンは、この原理です。

ということで、日常的にマグネシウムを舌下吸収させる目的で、歯磨き剤に加えるというのはとても良いアイディアだと思います。

正直申しますと、一般的な歯磨き剤は成分的にあまり褒められたものではありません。最近歯磨き剤へのフッ素添加量の上限が1000ppmから1500ppmに増加し喜んでる方が多いのですが、私はあまり賛成できません。

さて、受付ではこのマグネシウム入り歯磨き剤の販売がスタートしました。価格は通販と同じ税抜き¥1,500です。これを高いと思うか、安いと思うか?その効果を考えたら、私はリーズナブルと思います。


細胞環境デザイン学中級講座に行ってきた


抗加齢医学会を横目に、土日は京都まで行ってきました。

数々の有名スポーツ選手の栄養指導で高い実績を誇る山田豊文先生が主催する、杏林予防医学研究所アカデミー細胞環境デザイン学中級講座」の受講のためです。やっとスケジュールが合いました…

山田先生は古くから毛髪ミネラル分析をやってこられたりと、この分野のパイオニアであり、今なおトップランナーです。

今回の受講の一番の収穫は「断食=ファスティング」の知識がちょっとついたこと。栄養系なのに、断食とはこれいかに?

実は細胞には、自己修復機能があります。細胞は現代人に多い過食やストレスで、細胞内の小胞体というタンパク質製造工場が詰まってきます。詰まりすぎると小胞体はミトコンドリアと協議して、アポトーシス(細胞の自殺)をして、他に影響が出ないようにコントロールしています。

断食はタンパク質製造能を回復させたり、アポトーシスを正常に行えるようにリセットします。これがうまく行かず、細胞機能があらぬ方に行くのが癌です。

ちょうど一週間前の大相撲五月場所、怪我から復帰した横綱白鵬関が全勝優勝しましたが、断食も含めて栄養指導をしたのが山田先生です。

関取が断食ですよ?それで優勝!信じられますか?

重い方が有利と言われる相撲で、8Kgの減量!相撲界では初らしく、しかしこれで体のキレが戻ったのだそうです。ちなみにヨガもやったのだそうです。

断食も含め、細胞は軽いストレスで活性化する不思議な性質を持っています。ですから、水風呂・滝行・1分間の息止めなども、同様な理由で有効です。体に危機を知らせることで活性化する、原始的生理現象は現代人も変わりません。

山田先生は御年67歳だそうですが、さすがに活力に溢れ、セミナーでは誤った考えで日本を主導する官僚や医師に対し怒りの声を連発します!

糖質制限や高タンパク食を否定し、古来の玄米菜食に現代栄養学を加えた手法は、いわゆる分子整合栄養医学(オーソモレキュラー)とは一線を画す理論です。高い実績があるだけに、私も断食も取り入れてこの考えを自分なりに消化してみたいと思います。

このセミナーは一般者向けもありますので、全ての方にオススメいたします。


抗加齢医学会に行ってきた


カレーではありません、加齢です。抗加齢とは、寄る歳にあえて拮抗しましょうという、無茶な話ではありません。科学的に自然に加齢してゆきましょうというものです。

ということで、6月2日にだれもが興味ある抗加齢の学会に参加してきました。と言っても、土日は他用があり、金曜のみの参加でした。場所は近隣で助かりました。

今回の演題でもやはり「腸が超重要」という研究結果が多数出されていました。そのなかでオメガ3系脂質であるDHAは健康に良いものの、単独では腸壁を薄くしてしまうので注意すべきとの話がありました。

当たり前ですが、体に100%良いものなどありません。いろんなことの相乗効果で生まれるわけですから、食物繊維・腸内細菌など、複雑な要因が絡んでくるわけですね。



学会場の様子はお見せできませんが、展示会場からの写真をちょっとだけ。歯科向けの点滴セットまで出てきました。歯科口腔外科でも体の内側からの治療は、これからどんどん注目されてゆくことでしょう。

帰りは資料やサンプルで、鞄がパンパンになってしまいました。

形にする力


5月は知識を形にする作業、すなわち「原稿」が4本もあり、こちらの更新が手薄ですみません。

私はいろんな人に言うのですが、思っているだけではだめで、それを実行し何かの形にして残さないと、たいした意味はないと考えています。自己満足ではなく、周囲に良い影響を与えてこそ、存在価値・投資価値があるのです。

そういう意味ではBlogやSNSは良い面もありますが、きちんとした冊子に文章となると、重みというか、責任が違います。

今回の4本中1本は医科系の学会誌で「査読」が入り、インパクトファクターがつくもの。英文のAbstractもつけるので、一介の開業医にはハードルの高い内容でしたが、ひじょうにやりがいを感じています。他の著者は全員大学での研究歴がある方ばかりですしね、現役の教授とか…

4本の内訳は顕微鏡系1・レーザー系1・栄養系2という、一見バラバラに思える内容ですが、もちろん自分の中では一本にまとまっている内容です。

形にする作業はたいへんで、時間もコストもたいへんかかります。しかし50歳も半ばを過ぎて、このような仕事も与えられ、日々幸せだなと感じています。

出版になりましたら、またご紹介いたしますね。