【医療ルネサンス 読売新聞】
よくよく考えると今回と前回はインプラントで困ったのではなく、治療が受けられなくて困ったという話題です。それをインプラントが困る原因であるかのようなタイトルで、(1)〜(3)と同列に扱うのもどうかと思います。。。
さて治療を受けたくても受ける事ができない悩みはつきません。前回のコスト問題もそうですが、その他にも治療時間・骨の量や位置に問題がありハードルが高くなる事は普通にあります。
糖尿病については以前にも書いたのですが、病気に危機感を持たず治療をしていない人があまりに多く、この「隠れ糖尿病患者」の存在に私達は頭を痛めています。インプラントではありませんでしたが、著書にも書いたように私も糖尿病を隠していた患者さんに振り回された事がありました。
記事は「検査データーを持って行くことも有益だろう」と結んでいますが、そういうレベルではなく、検査データはすべてのインプラント治療の方に絶対に必要です。
私達は会社での検診や献血のデーターがある方にはお持ちいただくのですが、ないかたは検査に行ってもらうか、こちらで採血をします。しかし採血ができる歯科医院はかなり少ないでしょう。
今日多くの歯科医院でインプラント手術が行われていますが、血液検査をせずに施術する事がほとんどではないかと思います。とても怖い事だと思います。
ですから私が行ったセミナーでは採血の実習が必ずあります。けっこうたいへんなんですが。。。
糖尿病は本当に怖い病気ですが、名前からして命を奪うような病気に聞こえないのが困ったものです。もちろんそれではインプラントはできません。ならブリッジや入れ歯ならいいのかと言えばまったく間違いで、負担が増えた歯は歯周病がさらに加速します。
ここは一つ、インプラントに挑戦する事で糖尿病を克服するくらいの気持ちで行って欲しい、インプラントが可能な自然な体に戻す事が未来の自分自身のために大きな意味を持つ事に気がついてほしいと思います。
以下をご参照いただければ幸です。