2010年7月7日水曜日

ワールドカップを支えた裏方達〜気圧のお話

いいですね〜、こういう話し、好きです。

「圧力鍋が立役者」W杯日本代表の帯同シェフ語る【朝日新聞】

なるほど、高地ですからお湯を沸かしても100℃にはなりません。これではごはんもおいしく炊けません。戦う力はまずゴハンから、これ基本!

さらにこういう話しも。低い気圧に体をならすって大切です。

岡田ジャパン「高地対策大成功!」陰の立役者は...【読売新聞】

スポーツ選手が行う高地トレーニングってありますよね。昔マラソンの高橋尚子選手がアメリカのコロラドのボルダーという所で高地トレーニングをしていたというのは有名ですが、実はその地は私が幼少の頃半年間住んでいた町、なぜか思い出してしまいます。

今回のワールドカップは最初から高地なので、その対策をしていなかったらぜんぜんダメだったでしょうね。


私達が気圧を身近に感じる事はほとんどありませんが、たまに飛行機に乗った時や山に登った時に気圧が下がり、耳が痛くなるのを感じます。

逆に気圧が高い所、実は東京ドームなんかがそうです。外気より少し気圧を高くしてドームを膨らませています。だから入ると少し耳にきますよね。それからダイビングをする方は水圧で耳にきます。

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さて気圧と歯は関係あるのか?実はある事があります。

気圧の変化でむし歯が痛くなる事があります。これは相当進行した場合、歯の中が化膿しているようなひどい場合はありうります。

それからもう一つ意外な事が。入れ歯が外れやすくなります!?実はこれは私達の患者さんなのですが、海外の高地へよく出かけるかたで、気圧の低い所に行くと入れ歯が外れやすくなるというのです。

最初は意味が解らなかったのですが、考えてみれば理由はこうです。その患者さんは上下とも総入れ歯です。総入れ歯とは口の中で顎の粘膜で吸盤のような力で貼り付いています。気圧が低くなると粘膜が膨張し、入れ歯が適合しなくなり、空気が入って外れやすくなってしまいます。

「先生、高地にいっても外れない入れ歯はできないかね?」と言われましたが、さすがにそれは無理。高地にいって型取りをしなくてはなりません。残念ですが諦めていただきました。。。

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さて、さらにこんな話しも。


これは朗報!これも気圧と関係があります。ビールサーバーは気圧変化が大きく機内では使えなかったそうです。それを克服して、機内で生ビール!

うーん、意外です。そこまでして生にこだわる、気圧への人類の挑戦は知らない所で続いていたようです。けど1杯¥800〜1,000になりそうだそうです。どうしよう、、、

さて、だれか高地用総入れ歯を平地で造る方法、知りませんかね?