2011年6月27日月曜日

日本歯内療法学会に期待する・1


私が日常苦労しいている治療のほとんどは、いわゆる「根っこの治療」。いろいろやってみましたが、やはり限界を感じます。難しい事はぜず抜歯してインプラントに走る方が大多数なのですが、諦めが悪いのは私も患者さんも同じ。

そしてもう一つ、どうも私の歯内治療に対する悩みは世の中で言われているものとはだいぶ違うなと。これはもっと突き詰めないと、経営的にも危ない… どうする?

そこでこの忙しいのに、もう一つ学会に入会してしまいました。それが日本歯内療法学会(JEA)であります。


固い話ですが歯内療法とはその名の通り、歯の内部の治療方法について学ぶ学問でございます。ココが感染してしまってはダメなんですね。

顕微鏡歯科学会には歯内療法のエキスパートが多数在籍しているのでいろいろ話を伺うのですが、意外に私の診療の実情とずれているのに驚かされます。具体的には神経をとる方の話が多く(抜髄って言います)、再治療の話があまりないのです。

抜髄はウチではほとんどありません。ふつう抜髄になりそうなものでも、水酸化カルシウムを丁寧に適用する事でかなり回避しています。(具体的にはコチラをどうぞ)

たとえなったとしても、今は良い器具がたくさん開発されており、技術的にはそれほど困難なことにはなりません。問題なのは再治療、つまりやり直しの方です。これは半端ではありません。

やり直しとは何か?なぜ再治療になるのか?


さてここに土曜日に届いたJEAの学会誌があります。そこにはたいへん面白い事が書いてあります。いや、面白いという言い方は良くないか?日本の特殊事情を的確に捉えたよいコンテンツです。それは…