2010年6月29日火曜日

新しい白衣(赤や黄もあるが)

私が好きな曲に大貫妙子さんの新しいシャツというのがあります。しみじみとした良い曲です。こういうイントロが大好きです。


「新しいシャツに袖を通しながら〜」と独特の声が身にしみますね。

さてそれとは全然関係ないですが、本日は全員そろって新しい白衣に袖を通しました。特に意味はないのですが、たまたま発注をかけていたものが昨日届いた、ただそれだけですがやはり嬉しいです。

実は私たちが着ている白衣はイタリアからの輸入モノ、発注してもなかなか届きません。今までずいぶん我慢して着ていましたが、やっと新装です。


うーん、いいもんです。キモチいいです。白衣は私たちが一日8時間以上着ているものですから、機能性はもちろんデザインも大切です。気に入ったものを着続けて行きたいものです。

しかしもちろん白衣は毎日着替えるもの、洗濯は殺菌剤を併用しますので生地の痛み方も半端でありません、すぐにボロボロになってしまいます。ボロは着てても心は錦、しかしあまりボロボロでも、、、


ところで「袖を通す」事からもわかるように、私たちの白衣は日本では珍しい長袖です。そして女性陣もスカートではなく、パンツです。正しくは白のジーパン、これは頻繁な洗濯にも耐えられるようにするためです。

一般的な歯科医院では半袖・スカート・寒いときにはカーデガン、場合によってはエプロン、そしてあの意味の解らないナースキャップなど、実に様々です。

靴もいわゆるナースシューズではありません。白のローファータイプです。ナースシューズでは診療室を敏速に動けませんし、何かモノを落とすと刺さる可能性もあり危険です。

日本の歯科医院での白衣はなぜか上記のような感じのものが主流です。特に女性が良く使うカーディガン、あれは毎日洗うものなのでしょうか?

またよくネクタイに白衣で診療をする先生がおられますが、どうでしょう?私もそういう風にしてみた時代がありましたが、どうもいただけません。

ネクタイ姿は確かにかっこは良いです。偉そうに見えます。これならヘタな腕も外見がカバーしてくれそうです。そもそもスーツにネクタイとはそういうもの、実際よりも良く見せるのためのものだと思います。しかし動きにくい。したがってこれは医療の現場にはまったくなじみません。

歯科診療とははっきり言って肉体労働、少なくとも診療中はドラッカーの言う知的労働者にはなれません。ネクタイはジャマ以外の何者でもありませんでした。

しかもそのネクタイが汚れる!実は診療は患者さんの口元から相当な返り水を浴びています。胸元はものすごく汚れてしまいます。

でそのネクタイを毎日交換し洗濯に出すような先生はおられるのでしょうか?私はたいへん疑問に思っています。

実は歯科ではなく内科の先生のネクタイを細菌検査したデータがあります。その結果は惨憺たるもので、ネクタイ感染と言われた事があります。そんなネクタイをして家庭に帰ってはいけませんよね。内科はまだ歯科よりも汚れないと思いますが。

しかし、そんな事情を知らない歯科コンサルさんが、ネクタイをして診療しましょうと言っている記事を見た事があります。まったく恐怖です。そこまでして信用ある人間に見せなくてはならないのか、本末転倒です。



白衣、というか診療着は私達の身を守る大切なもの、そして僅かながら自己表現のアイテムでもあります。機能的でかっこよくなくてはなりません。私達の着ているものが、私達の答えです。

私の白衣は一種類だけで毎日同じデザインですが、実は女性陣はほぼ毎日色が違います。ちょっと注目していてくださいね。