4・すべての診療を手術室レベルの衛生度で行えるアドバンスルーム
5・クリーンエアシステムの導入
これは現行の診療室の特徴をさらに伸ばすためのものです。
私達の治療はその守備範囲の広さも特徴です。ですから1回の治療時間内に、かなりいろんな種類の治療が同時に行われます。そのためにはオールラウンドに使える部屋の充実が必要でした。
本当は手術室を造る事も考えたのですが、手術室はもちろん手術の時しか使いません。それに私は根管治療でもコンポジットレジン修復でも、できるだけクリーンな環境で行いたいと思っていました。
そこでどのような治療も手術室レベルで行おうと考えたのがこの部屋です。進歩・発展を意味するAdvanceのAをとって、ここをRoom-A と呼ぶ事にしました。
Room-A にはおよそ考え得るすべての設備が入ります。大型機械としてはもちろん顕微鏡・半導体レーザー・エルビウムヤグレーザー・麻酔ボンベ・レントゲン室直結のコンピューターが入り、麻酔の先生や見学者が入室するため部屋は少し広めにとってあります。
そしてこの部屋には天井からクリーンエアが拭き出す設備が入ります。患者さんの顔周りにクリーンゾーンが誕生するのです。顕微鏡により気流が妨げられる懸念がありましたが、これは調べてもらった結果、心配ない事がわかりました。
また細かい器具もすべてこの部屋に集約されることになります。まぁ何でもある家庭のリビングのような、あるいはコタツに入ったまま何でも手の届く所にあると申しますか、とにかく便利な部屋になります。
この部屋で今まで以上に敏速な治療ができればと考えています。
なお隣にはRoom-AとCを補完するために基本的(Basic)な診療設備を備えた Room-B が設けられます。もちろんこの部屋にも顕微鏡が設置されます。