2009年5月7日木曜日

移転四方山話・1 歯科医院お断り!?

このBlogでは昨日診療室の移転を公示しましたが、おいでいただいてる患者さんには今日から一人一人書面にてご案内しています。

配っている文章は5月5日の「想いは形に、」と、5月6日の「移転のお知らせ」といっしょです。近隣の方には本当に申し訳ないのですが、遠方からおいでの方は皆様喜んでおられ、少し安心しています。

実は移転は4年前から検討していました。移転先は銀座ですが、当初はもちろん日本橋地区でテナントを探していました。ところが適当な物件が意外にないのです。ありそうですが、本当にビックリするぐらいないのです。加えて歯科医院を入れてくれないオーナーさんが多い!信じられますか?

「ヨシ、ここにしよう!」と決めた物件でも、歯科医院はダメの一点張りの所もありました。歯科医院てそんなに評判悪いんでしょうか?けど本当なんです。不動産屋さんやコンサルタントさんにもずいぶんくどいてもらいましたが効果はありません。

理由はこうです。歯科医院とは設備がとにかく重い!まず内部造作は全部造りかえなくてはなりません。特に床は底上げし、そこに給排水や圧搾空気の配管が走ります。ここの水漏れを心配するオーナーさんもいましたが、そんな事はおきません。診療ユニットやレントゲンなど重量物も多く、電源は200Vが必要です。オーナーさんとしてはそんなにあれこれいじってほしくないのが本音です。

一方、普通の事務所なら入居は簡単です。極端な話し、椅子と机を持ち込めばばいいだけです。壁も水周りもいじる必要がありませんので、オーナーさんはそちらの方を歓迎するのです。実際この4年間で断られたり、競合する事務所系に負けてしまった事が3度あり、その度に悔しい思いをしてきました。ただでさえ少ない選択肢がさらに減るという状況です。

しかたなく移転候補エリアを銀座にまで広げたのですが、その状況は変わりません。しかしこの度移転するテナントは、実は飲食店用に設計されたもの、すなわちいじる事が前提で貸し出される所です。だから歯科医院でも借りる事ができたのです。

このような所は他にもあるにはあるのですが、隣や他のフロアが居酒屋や焼肉屋だったりで、とても歯科医院が入居できるような雰囲気ではありません。まぁ今回はたまたま運が良かっただけなのでしょう。