2011年8月9日火曜日

日本歯内療法学会に行ってきた

ちょっと遅くなってしまいましたが日本歯内療法学会参加のため、長崎へ行ってきました。


今回は海外の学会との共催でプログラムが逼迫しており、思うように講演を聴く事が難しかった事が残念です。それでもテーブルクリニックなど充実しており、運営に参考となる所がいっぱいです。

存じ上げている先生の参加も多く、懇親会では歯内療法の現状をたくさん訊く事ができました。その中から一つ、T歯科大学のK先生のお話は興味深い。

「この学会は本当にまじめな人が多い。だいたい歯内療法なんてマジメにやればやるほど大赤字になるのに、それでも一生懸命やる、つまり歯の大切さや価値が解っている本物が集まっている。僕なんかは大学人だけど、この学会は開業医が多い。その人達が採算を無視してまでがんばっている。僕はそういう人達が好きだ。」

なるほど、安易にインプラントに走る昨今の風潮を批判しているようにも聞こえますが、的を射た発言です。

しかし残念ながらこれからも歯内療法を大赤字の価値の低い分野と誤認させたまま放置するのか、それとも改革を進めて行くのかは解りませんでした。この分野も自由診療が当然という方向で、インプラント治療と変わらない対価が求められていると言わざるを得ません。この流れはどうも止めようがありません。

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さて長崎は始めて来たのですが、歴史的にもいろいろあって見所満載の街ですね。ぜんぜん知らなかったのですが、当日はお祭りで花火もありました。懇親会場のグラバー園から見る花火はすばらしい。


今回は観光はたいしてできませんでしたので、ぜひまた訪れてみたいと思いました。学会運営をしてくださった皆様に感謝申し上げます。