2010年11月24日水曜日

ありがとう、深町純!

長生きするような人だとは思っていませんでしたが、早かったですね。あのピアノはもう聴く事ができません。とってもとっても残念で泪が止まりません。

【朝日新聞】

深町さんのお店FJ'sは、自宅からそう遠くない所にある小さなお店です。お父さんがお造りになったという風変わりな動くオブジェが印象的で、もちろん深町さんのライブが堪能できるご機嫌なお店です。

私は3年くらい前に和田アキラさんとのDuoを見に行った事があります。最近ではライブがUSTREEMで配信され、話題になっていました。



上の動画はこの10月31日に行われた模様ですが、相も変わらず前衛的なピアノタッチが冴え渡っています。和田アキラとの数十年の付き合いからくる空気感が圧倒的かつ爽快です。

私にとって深町さんは、学生の頃に聴いたKEEPの「Rock’n Rocked Rock」という曲がとにかく強烈な印象として残っています。その後ずいぶんたってから録音されたライブアルバムは、「これは世界に出て行ってほしい希有なアルバムだ」と心底思った物でした。カッコイイってったらありゃしない。

しかし深町さんのピアノはただ前衛的なだけではありません。「・夏・秋・冬」「花・鳥・風・月」という8枚のアルバムは長い間私の通勤時間の愛聴盤で、診療室でも流していた時代がありました。

よく言えば芸術家、悪く言えば変人だったかもしれない深町さんですが、PRISMのライブの後でちょっとだけしゃべった事がありました。気難しいイメージがありましたが、とっても話し好きなオジサンだったとの印象があります。



その彼が一番言いたかった事、それは自身のホームページに大きく書いてあります。


時をほぼ同じくして隣国の横暴がエスカレートしている事に、彼は最後の警告を発していると思わずにいられません。

深町さん、素晴らしい楽曲の数々をありがとうございました。あなたのCDやDVDを私は一生の宝物としていつまでも聴いて行く事でしょう。 合掌