2011年8月14日日曜日

ソーシャルメディアは民意の代表か?



ようやくfacebook に少し慣れてきたので、頓挫していたtwitterを稼働させています。そんな所にこのニュースです。

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さてあまりにみんなが facebook だ twitter だと言うものですから、かなりシブシブ始めてみました。しかしやっぱりワカランというのが正直な所。特に twitter は目まぐるしく変わるタイムラインがウザクてたまりません。読むだけ時間のムダ、もっと絞らないとろくな事がないようです。修行がたりません。

じゃあなんで始めたのかと言えば、両者とも検索エンジンが入って行けない、つまりそこでしか手に入らない情報があるからです。

またなぜかメールではなく facebook で連絡をとりたがる人も多く、やらない訳にも行かないし、それに震災時には twitter で安否確認をしあった人も多く、非常時のために複数のラインを確保した方が良いとの判断もあります。

しかし私はMixiにぜんぜん馴染めなかった事もあり、ソーシャルネットワークには苦手意識があります。それにあの「マイミクさん」という言葉にちょっと引いてしまいます…

新聞によれば、facebook も twitter もGoogle が主導してきたビジネスモデルを踏襲しようとしているそうで。しかし両者には決定的な違いがあります。Google が一ウェブページを対象として情報を提供しているのに対し、facebook と twitter は民意を提供しています。これはどちらも大切です。

従って Google や bing がやってきたリアルタイム検索はその両者を同時に表示するので良いなと思っていたのですが「ネット上の口コミによる増幅作用で、単なる検索とは比べものにならない効果をもたらす」とあるように、みんながその旨味を独り占めしようと動き出しているという事なのだと思います。ここで言う「効果」とはもちろん「広告効果」であり、その結果莫大なお金が動くという事です。

さてそうすると、これからはネット上の民意に世の中が流されて行く傾向にあるという事です。しかしこれは怖いと思います。誰もが知っているように、ネットでは誤情報までが瞬く間に拡散して行きます。震災時でもありましたよね、そういうのに振り回されやすいのです。

最近どこの歯科医院でもそうらしいのですが、マスコミが先導したりネット上で一人歩きしている怪情報を信じ、自分でムチャクチャな治療方針を決定し、それに従ってくれる都合のよい歯科医院を探し歩く(あるいは電話をかけまくる)方が本当に増えています。以前にもご紹介したこの事です。

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最近私はこの「歯界良好」以外でもいろんな所で「個人の目利きが大切」と言っています。そこには確かに根拠はないかもしれません。しかし玉石混在の情報過多時代を生き抜く知恵はもう「目利き」しかない、これはギャンブルです。

しかし私も含めて日本人は博打的教育は受けきていません。先生や親の言う事を信じて育ってきたため、突然訪れる困難を自分で考えクリアする力が希薄なのではないかと思えます。

だから自分に都合の良い誤情報を信用したがり、さらなる深みに嵌って行く。そのような方は昔からおられましたが、しかし本当に増えている。今や私たちは「ゆでがえる」状態でネット情報の大海原に投げ出されているのです。

facebook が政権を倒し、twitter が命を救う、そしてその逆も起こるでしょう。この極端な世界観にどうか振り回される事なく、自分自身を研澄ます、皆様も私が発信する情報にも振り回されることなく、鋭い視線で「目利き」をしていただきたいと思うのです。