2008年12月21日日曜日

PodCastと私・2

〜PodCastと私・1よりつづく

本年をもって終了するPodCastとは「伊藤洋一のRoundup Word Now」と「日経ビジネスOnLine 編集長のとれたての話し」の二つ。

「Roundup~」は、テレビでもご活躍の住信基礎研究所の伊藤洋一さんが10年以上続けてきたラジオ番組を配信しているもの。この年代の方には珍しく語尾が上がる「半疑問型」を多用し、「〜いうふうに思いますよね」で終わる独特の口調が真似しやすく印象的。

それはともかく自分の意見やマーケットの解析をこれほど解りやすく、しかも親しみを持って話せる人はそうはいません。私はいつも「あぁ、経済を中心に考えている人とはこういう価値観で動いているのか」と、たいへん勉強をさせてもらいました。

それとともに医療経済のあり方や、市場とは無関係に動く人の健康について度々考えさせられる事となりました。その一端は以前「経済という名の動物」と題して私のホームページにアップして、いろいろな方から意見をいただく事にもなりました。

長い間続いてきたこの番組も今年一杯。いずれ有料配信の番組として帰ってくるかもしれないようです。いままでタダを享受してきたのだから、ちょっとくらい払ってもいいかなとも思っています。今後の動向に期待です。

「〜とれたての話し」は、週間経済誌「日経ビジネス」編集長はじめスタッフが毎号編集にまつわる話しや雑誌に書ききれなかった事を紹介する番組でした。私は前任の井上豊編集長の「終わらない話し」からの愛聴者でしたが、前任の強烈な個性に対して物静かな佐藤編集長に当初物足りなさを感じたものでした。しかし聴けば聴くほど視点は確かで、氏の経済を見る目や編集方針にたいへん勉強させられたものです。

もう少し時間の余裕ができたら定期購読し受付に置きたいなと思っていましたが、ちょっと残念ですね。しかし後任の寺山編集長の実力と個性はすでに番組で実証済みであり、PodCastの復活を期待したいものです。やはり編集者の顔(この場合は声ですが)が見えるってのは良い事だし、医療もそうあるべきだと思うのです。生産者が見える農産物のように。

さてこれらの他にも良いPodCastはあるのですが、私が最も参考にし楽しみにしていた2大番組が同時に終わるのはなかなか寂しいものです。この場を借りて、伊藤洋一さんと佐藤吉哉編集長にお礼を申し上げたい。長い間ありがとうございました。