2008年12月18日木曜日

一年中師走の私の十二月とは・2

(12月5日より続く)

だいたい師走などという言葉があるという事は、12月は昔から特に忙しい月であったという事だろう。師が走りまわるという事は、当然弟子だって忙しいはずだ。そう考えると12月とは、すべての人にとって忙しい月であるようだ。

例えば年末商戦に明け暮れる人々は師でも弟子でもないかもしれないが、私と同じくらい忙しいはずだ。一件華やかな商業地区に一日中居れば、世間と自分の置かれた立場のギャップでイヤにもなるだろう。小さな店の主人なら私と同じ個人事業主である、お金の心配は絶えない。そうか、私一人ではなかったのだ、これに気がつくのに10年以上かかった。

私のように何でも一人でやりたがる人間は、一人で落ち込む傾向がある。追い込まれるとどんどん悪い方へと流され、自分一人が世の中から取り残されていると思いたくなる。

しかし経済や文化の裏側を読む習慣が少しずつ身に付いてきたこの1~2年は、いろいろ辛い状況でもそれは自分だけではないと思えるようになってきた。支払や経営は相変わらずキツイが、今の自動車産業の置かれた状況を見れば救われている。自分の立場で、自分の役割をキッチリやっていく、ブレない気持ちで仕事をやっていくだけである。