2012年5月23日水曜日

口腔科学会に行って来た@広島

5月17日に広島で開催された第66回日本口腔科学会のサテライトで講演してきました。


口腔科学会とは聞き慣れない学会かもしれませんが、歯科ではなく医科の学会なんですね。ですから医学部歯科口腔外科の先生が目立ちます。いつもお世話になっているK大学医学部のK先生も声をかけて来てくれました。


医学部の中での歯科口腔外科の立場は微妙ですが、形成外科や耳鼻咽喉科などの隣接分野の先生との連携がかかせません。また麻酔や全身管理は過去にさんざん問題になりましたが、このような場を通してうまく行ってくれればと思います。


サテライトという事で人の集まりはたいしたことないだろうと思っていましたが、それでも30人程の聴講者がおられました。講演内容は既報のとおりですが、40分の時間をいただきましたので、今までの自分のレーザー治療のマトメをするつもりでやってみました。

どうも世間で言われているレーザー治療はただ「レーザーを持っているから使ってみただけ」というのが多く、真の適応症から外れているものがけっこうあるというのが私の意見です。患者さんに利益があるから使うのであって、歯科医師の都合で使ってはいけないのです。高額機器ともなると、それを使って自慢したくなる気持ちがどうしてもあるのですが、そういう気持ちがアクシデントに繋がると思うのです。

日本レーザー歯学会では歯科用レーザーの安全使用法の普及のため安全講習会などの教育事業を行っています。レーザー教育が行われていないのにレーザーが普通に使われている、この不思議な現状を変えて行きたいと思っています。