2011年4月19日火曜日

信頼する力 ジャパン躍進の真実と課題


これもまたスゴイ本でしたね。アジアカップ前に出版された本ですが、優勝の理由が解ります。

【角川書店】

とは言え、薄氷を履むようなギリギリの選択。しかし仲間を信用し監督を信頼する、それを極限の状態で実行し優勝を掴んだヤットさんのリアルな声が聞こえてきます。こんな事書いていいのかなって部分が満載で冷や汗モノ!

そして何より面白いのは選手が監督をどのように見て評価しているのか、まるで自分がスタッフからどう見られているのかが書かれているようで、ヒヤヒヤしてしまいます。

前出の同じサッカー日本代表の長谷部クンの本とは全く違う、爽やかな前者に対しこちらは文体といい内容といい泥臭さが感じられる事も手伝ってリアリティがビシビシ伝わってきます。

スポーツ選手の本というのは本当に面白い。頭と体を同時に使って瞬時の判断を求められ、その結果生まれた成果は多くの人を感動させてくれます。実は医療の現場も全く同じで、いわゆる知識労働とは一線を画します

彼らに励まされ、何かを重ね合わせる事で自分の仕事が楽しくなって行く、これはとっても嬉しい事です。