2009年2月21日土曜日

ビニール傘に見える造り手の思い?

皆さんはあの透明なビニール傘、何本お持ちですか?私の所には常時2~3本はあります。突然雨の時、患者さんにあげられるように置いてある、、、というのはウソで、どうしても溜まって行くんですね、これが。

しかし造りがあんな物ですから、そんなに何回も使える物ではありません。壊れては捨て、突然の雨にコンビニに駆け込み、また壊れの連続、年間5~6本は買っているような気がします。エコな時代にこれはいけないとは思うのですが、荷物を持つのが嫌いな自称「手ブラ派」の私に、ビニール傘は必需品です。

さて傘にも大きさがいろいろありますが、ビニール傘とはずいぶんと小さかったと思います。しかし何年か前から少し大きめのものが増えてきました。

私にとって傘の大きさとはさした時ではなく、たたんで電車にのる時こそ重要です。普通の傘は長すぎで、普通に持つならともかく、満員電車では手を曲げられないので柄ではなくシート部分を持たなくてなりません。これは冷たいし不快です。

一方ビニール傘は短すぎで床に付きませんでした。これは意外に不安定で、先端が人混みにまぎれていってしまいます。

雨の日の満員電車はたいへんです。傘がズボンに着いて濡れたり、ひどい時は他人の傘が私の靴と足の間に入り、身動きできないまま雨が靴の中に流れ込むという 最悪の事もありました。しかしたぶん私も傘で他人にずいぶん迷惑をかけてきたのだとろう思います。ま、これはお互い様ですが。。。

ところがここの所普及してきた少し大きめのビニール傘ですが、これは長からず短からずで非常によろしい。身長171cmの私がたたんだで普通に柄を持つと、自然に先端が床に付く。これは絶妙だ!

見ると白い柄には[65cm]とわざわざステッカーが貼ってある。造ったのはよほど使い手を意識した人と予想してしまいます。


それにしてもこんな小さな事にいちいち関心してしまうのは何故なんだろうと、満員電車に揺られながらしばし考えてみました。

私達はものすごい多くのモノに囲まれて生きています。家電などは「こんなもの要るのか?」という機能がテンコモリで、造っている人は一生懸命なのかもしれないが、何かいらない努力を強いられているような気がして、私とはどうも違う感覚だなと日頃から思っていました。しかしこのわずか315円のビニール傘はどうでしょう。私の単なる思い込みでしょうが、それでも造り手の気持ちが伝わってきます。

もちろん身長や手の長さで傘の長さを変えるわけには行きません。満員電車の中の事でもなければ、私も傘の大きさ(長さ)ごときにこだわりはしません。

しかし成熟商品であるものが、実はまだ改善の余地があった事に気付かされると「ヤラレタ」と思わず笑ってしまいます。逆にハイテク商品などがこれでもかと機能を詰め込んでくると、私のような自然科学系の人間はしらけてしまうのです。私はハイテクも限定で使いはしますが、やはりローテクが好きなようです。皆さんはいかがですか?

PS:ローテクと言えば、2Lのペットボトルの中腹に指がピタッと入る窪みが付いた時、これも感動でしたね。発案した人に会いたいものです。