2009年2月9日月曜日

なぜ歯根尖切除の話をしているのかというと...

なぜ歯根尖切除の話をしているのかというと、今年に入って急に症例数が増えている事もあるのですが、前々から思っていた事があってのことなのです。以下が主な理由です。

2〜3年前、とあるインプラントの研修会に行った時の事です。こういう研修では講師の先生が自分が行った治療をスライドに写し、いろいろな考察を加えてゆきます。

その時に出てきた症例は、上の前歯2本を抜歯し、すぐにインプラントを埋入したというものでした。抜歯してすぐ埋入というのは前歯ではよくやる事で、こうすると歯肉の形が歯があった時代とほぼ同じ形で存続できるため、見た目や使いこごちがたいへん優れています。

それは良いのですが、問題は「その歯は本当に2本とも抜歯しなくてはならなかったのか」という事です。スライドを見る限りでは、歯根尖切除で十分対応ができそうです。そこで私は講師の先生に質問してみたのです。「歯根尖切除はできなかったのですか?」と。