2014年5月18日日曜日

日本顕微鏡歯科学会をやってきた


だいぶ時間が経ってしまいましたが、4月12~13日に開催された第12回日本顕微鏡歯科学会のご報告です。

場所は福岡の九州大学医学部百年講堂、広大な敷地に低層棟という羨ましい環境です。

今回も私は理事会〜評議員会〜総会、そして歯科衛生士セッションの座長と裏方をいっぱいやってきました。

それでも昨年と一昨年のようなシンポジストではなかったので一般演題(会員発表)を聴く時間的余裕があり、やっと参加者気分になれました。しかし裏では準備状況に焦りがあり、ちょっと綱渡り的な事をしていました。

というのもかなり早い段階で決まっていた海外招待演者が突如来日中止となってしまい、代替演者をどうしようかという事になっていたのです。

そんなおり、4月の診療報酬改訂で「CTと顕微鏡を所有する診療所に限り、歯根尖切除術に点数加算が認められる」という情報が入り、その後どうも本当らしいという事が解り、急遽その話題にフォーカスしたシンポジウムに変更されたのです。

これは実行委員の先生方のギリギリの選択で、そのせいでプログラム決定や抄録アップが遅れてしまったのは申し訳なかったのですが、それを差し引いても結果的にたいへん良い話が聴けました。これについては次にアップしたいと思います。

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今回も大会前日の金曜日からプレカンファレンスをやり、一人で大会に参加する先生にも輪が広がるよう前乗り企画を実施しました。

柳川の川下り温泉でのプレゼン、早朝の筑後川ランなど盛りだくさん、このノリの良さはちょっと他では見られないですね。準備していただいた地元の若い先生方に大感謝です。

今回は突如前日に大会登録に必要なコンピューターを一台用意する必要に迫られ、その調達からセッティングでほぼ徹夜となってしまい、革靴を忘れてしまうという失態を演じてしまいました。このままでは危なく黄色いスポーツシューズで大会参加となってしまうところでしたが、日頃の行いが良いせいか(?)運良く柳川で調達できたというハプニングがついてしまいました。

大会では一部の心ない方の行動が問題となりましたが、約300名を集め、弱小学会の地方大会としては良い結果を残せたかと思います。参加していただいた方・準備を進めてくださった方々にお礼申し上げます。

さて次に上記のシンポジウムの話題歯科衛生士セッションの話題について書いてみましょう。

2014年5月11日日曜日

オープンセミナー vol.55をやりました


5月10日の土曜診療の後に、第55回となるオープンセミナーを開催いたしました。

今回はあまり積極的な広報をしていなかったのですが、蓋を開けてみれば満席の17名、そのうち初めていらっしゃった方が6名となりました。ありがとうございます!

4月20日に行った大阪での臨床口腔外科医会での講演を、一般の方向けに編集した内容ですが、かなり濃かったですね。

一時間に凝集した内容とは言え、2万円の講習がタダになったのですから、いらっしゃった方はものすごいトクをしたのではないかと思います。

顕微鏡はある程度普及し、ごく一部はこの4月より健康保険にも収載されましたが、およそ有効に使われているとは言えないような状況です。難しい事とは思いますが、皆様には医療にもリテラシーを持って臨んでいただきたいという思いです。

さて次回のオープンセミナーの日程、実はまだ未定です。決まり次第、こちらでお知らせいたします。お楽しみに!

残念なフィギュア???



某大手歯科材料卸しの元社長さんからの依頼で、なぜかフィギュアのモデルになりました。しかーし、まっっっっったく似ておりません!

笑いを取ろうと思って引き受けたのですが、残念です。次作に期待いたしましょう。よろしくお願いいたします!?

2014年5月3日土曜日

ありがとう、松岡直也さん!

GWに突入!いつもの事ですが、連休はだいたい大片付け大会なんですね。普段いろんな所に行ってますから、わざわざ遠出しなくても…と。

4月は大きなイベントが二つも続いたためBlogをぜんぜんアップできなかったので、この休み中にいろいろ挙げようかなと思っていました。

しかし、、、、その前に訃報が。。。

【Yahoo!ニュース】

3年前の歯界良好にも書きましたが、松岡サウンドは私の音楽人生から切っても切れないもの、学生時代は夏になればサザンオールスターズと共に車中でヘビーローテーションとなっていました。

元はと言えばアキラさんのギターが聴きたくて松岡ファンになってしまった訳で、「9月の風」というアルバムのADRIAという曲をコピーしてライブで演った頃を懐かしく思い出します。


上の写真は JUNE JULY AUGUST というアルバムの中ジャケですが、なんと松岡さんの直筆サインが書いてあります。日付は1990年8月1日。

実はこれは熱海方面に行く途中のサービスエリアで、偶然に松岡サンにお会いしたときのものです。

最初トイレですれ違ったのですが「エッ!?」と思い、慌てて車に戻り、たまたま持っていたこのCDにサインしていただいたものです。職業柄どうしても歯に目が行くのですが、左上犬歯にかかるゴールドのクラスプ(入れ歯を引っ掛ける針金)が印象的でした(!?)

伊豆である野外ライブに行く途中だそうで、駐車場を探すとメンバーが乗った大型バスが停まっており、中ではアキラさんがヘッドホンをして入念に曲のチェックをしていたように見えました。

実際にライブはそんなに行けませんでしたが、最後に行ったのは5年程前、六本木のスウィートベイジル(STB139)でした。

久しぶりにお見かけした顔はちょっと不自然なくらい柔和で「おや?」と思ったのですが、しゃべりやプレイは健在でホッとしたものです。しかし私は知らなかったのですが、2001年から前立腺癌の治療をしていたそうで、摘出手術かホルモン療法の影響が出ていたのかなと気づきます。

深町さんの時もそうでしたが、強烈な個性を持った音楽家がこの世を去るのは本当に辛い。トンカチピアノと呼ばれたあの独特のガンガンした打鍵感を持つ人は二度と現れません。

松岡さん、私は一生あなたの曲を聴き続け、いろんなシーンで思い浮かべる事でしょう。心よりご冥福をお祈りいたします。
合掌
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「松岡直也」でYouTube内を検索するとかなりの数がヒットします。連休中はこれらを観ながら片付けをすることにしましょう。以下は私の個人的な趣味ですが、激しいビートと美しいメロディーをお楽しみいただければ幸いです。アップしていただいた方に感謝申し上げます。








〜〜〜〜〜松岡直也オフィシャルサイト〜〜〜〜〜



2014年4月22日火曜日

二大イベント終了



4月の大きなイベント二つが終了、なかなかたいへんでしたが、満足感があります。良い事です(^^)

詳細は随時更新してゆきますが、まずは写真を一枚だけアップします。こんな事やってきたんですね。


2014年3月31日月曜日

5月10日(土)はオープンセミナーへ

怒濤のような3月も今日で終わり、明日からは消費税が8%に、、、最後の節約に床屋さんに行ってきました。あまりのバタバタに、このBlog:歯界良好のアップも滞ってしまいました。すみません…

さて、次回のオープンセミナーのお知らせです。


パンフレットのダウンロード


すでに吉田歯科診療室に通っている方はご存知でしょうが、私たちはちょっと変わった設備を使っています。一番解りやすいのが「顕微鏡」でしょう。それから「レーザー」も特徴ある設備の一つです。

実は吉田はこの二つの設備を専門に研究する学会でいろいろ活動をしています。またその研修を行ったり、各地で講演をしたりします。

歯科と言ってもいろいろな分野があり、様々な専門分野で活躍している先生がたくさんいます。私はたまたまこの分野で活躍させてもらっていますが、一方で私自身も他の多くの学会や研修会で学ばせてもらっている立場です。一生勉強というのは特に医学の世界では重要です。

さて私は4月に「顕微鏡が明らかにした現実に応える」というテーマで歯科の先生を対象に一日講演をする事になっています。自分で言うのも何ですが、とても面白い内容に仕上がっています。これをこのまま専門家だけのものにしておくのはもったいない!

そこで次回のオープンセミナーはこの「歯医者さんも知らない歯の話」を皆様にも公開しようと思います。

オープンセミナーは吉田と関わりのある方に少しでもトクをしていただきたいという一心で無料で行っているものです。ぜひお友達お誘い合わせのうえいらっしゃってくださいね。

顕微鏡が明らかにした現実に応える
歯医者さんも知らない歯の話 ! ?
2014年5月10日(土) 17:45~19:00 入場無料

2014年3月25日火曜日

OpenSeminar vol.54 をやりました

だいぶご報告が遅れてしまいましたが、3月8日(土)に第54回目となるオープンセミナーを行いました。


東日本大震災からもうすぐ3年というタイミングでの企画ですが、何か風化して行く事もあるようで怖いですね。セミナーで使った画像をちょっとお見せいたしましょう。



と、みんな思っているのではないでしょうか?しかし避難所では歯を磨く事は困難です。普段から磨く事がおろそかになっていた方は、誤嚥性肺炎になる可能性が非常に高いのです。


地震による倒壊や津波でお亡くなりになる事を「震災直接死」と言います。またその後震災の影響で変化した環境について行けなくなった結果亡くなるのを「震災関連死」といいます。当初は直接死が当然多いのですが、3年経った今その数は逆転してしまいました。


まさか原子力発電所が制御不能になるなんて、誰もが予想しなかった事。しかし原発は安全性ばかり強調されていました。難しい事を説明しても理解してもらえないだろうし、本当の事を言えば怖がって原発は造れない、だから都合の良い事ばかり言っていたのでしょう。我々はもっと学ばなくてならないし、任せっぱなしではいけないという事です。

これはどんな事にも言える事で、例えば歯科医療ではインプラント問題が当てはまります。被害規模は違いますが、ちゃんと説明し、説明を聞く側もきちんと勉強し、自己責任で選んで行かなければ問題は永遠に解決しません。しかしそのような時間がとれる人は限られています。結局信用するしかないのです。


実は私は昭和39年の新潟地震の被災者です。3歳の頃でした。子供ですから何が起きたのかぜんぜん解らず、避難生活はピクニックのようで楽しい思いでしかありません。

探してみるとこのような写真集があり、早速買ってみました。地震の写真集ではありませんが、地震の悲惨な光景もたくさん写し出されています。


昭和大橋という信濃川に掛かる完成間もない橋があったのですが、地震で見事に崩落しました。ところが、萬代橋という旧い橋があるのですが、こちらは重厚なアーチ状の石造りの橋で、地震に耐えました。


………という事で、震災はあってほしくありませんが、日本で暮らして行く以上は避けられない事と思わなくてはなりません。ですからそこから学び後々に活かさなくてはなりません。

しかし現状はどうでしょう?せめて節電くらいしっかりできないものかと思ってしまいます。駅のエスカレーターなんて、本当に必要な人が使っているのを見るのはめったにないですしね。

さて今回いらっしゃった方から、この「震災と歯科」をある所で話てもらえないかという依頼をいただきました。6月くらいになるかもしれませんが、決まり次第お伝えいたします。今回聴きにこれなかった方、ラストチャンスですよ!

なお次回のオープンセミナーは5月10日(土)です。お楽しみに!