2017年1月20日金曜日

インフルエンザにやられる人 vs やられない人


今季のインフルエンザはすっごいですね。えー、あの人が?ってくらい元気な人がバタバタと倒れています。ノロウィルスもすごいです。そう言えば年末、新潟では鳥インフルエンザ騒ぎがありましたが、どうなったんでしょう?

とにもかくにもウィルス感染が多すぎます。患者さんにもカゼのウィルスにやられて、せっかくの診療をキャンセルしてしまう方が後を絶ちません。もったいなーい!

しかしこの感染とは、しかたがないものなのでしょうか?

  • 同じ生牡蠣を食べても、当たる人と当たらない人がいます。
  • 同じクラスでも、インフルエンザになる人とならない人がいます。

この差はなんでしょう?ただ運が悪かっただけなのでしょうか?もちろんそれもあります。

けど「感染」はしたけど「発症」はしない、というのは多いはずです。なぜでしょう?

答えは「免疫力」です。

免疫を左右する要因はちょっと考えただけでも、とてもたくさんあります。

  • ビタミンC
  • ビタミンD
  • 腸内環境
  • 胃酸
  • 口腔内環境
  • ストレス
  • 睡眠の質
いかがでしょう、あなたは上記の中で心当たりはないでしょうか?

例えば白血球の動きを加速させるビタミンCは、ほとんどの人が足りていないと思います。摂取のしかたが簡単ではないのです。

免疫に直接作用するビタミンDはどうでしょう?冬は日光に当たらないので、皮膚での合成は期待できません。

腸内環境はどうでしょう?免疫の7割を握るのが腸です。本当に乳酸菌やビフィズス菌で溢れているのでしょうか?カンジダが増えていいませんか?

そして胃酸は出ていますか?日本人のほとんどはペプシノーゲン1が低いです。

歯がちゃんと磨けてなくては、プラークにウィルスが混入し増殖します。

ストレスは言うまでもなく、直接免疫を下げてしまいます。

そして睡眠。スマホやPCの液晶画面は睡眠の質を大きく落とします。液晶は青色LEDにフィルターを入れてカラー表示させていますが、どうしても青色が漏れます。目には青色だけを検知する細胞があり、これが朝が来た事を脳に伝えます。つまりスマホを寝る直前まで見ている人は、脳がいつまでも朝なので、寝ても睡眠が浅いのです。つまり免疫を落とします。

以上のように、あなたの免疫を落とす要因が現代社会には実に多くあるのです。

感染してしまうのは決して運だけではありません。残念ながらインフルエンザになってしまったかた、ノロにやられてしまったかた、カゼウィルスで寝込んでしまったかた、しかたがないと諦めるのではなく、ぜひ生活を見直して、来季は同じ過ちを繰り返さないように実行することが何より大切です。

病気を治すのを医者や薬任せにしない、自分も医療に参加するという気持ちが必要であることをウィルスは教えてくれているのです。