2015年3月29日日曜日

左手も使ってみる


左手が使えるようになると、手術の自由度が一気に拡がります。

歯科は患者さんの顔に対し9~12時の位置から右手で治療をする事がほとんどです。しかし私は特に手術時には患者さんの3時に、すなわち左側に立ち、左手で手術をする事があります。

もちろん右手と同じ動きができるわけではありませんが、簡単な切開や縫合・それから上顎洞の開窓くらいなら左手で行えるようになりました。練習したからです。

昔、医学部の歯科口腔外科の手術室によく見学に行きました。10年くらい通って、本当に多くの手術を見せてもらいましたが、担当の先生は左利きで左右の手を器用に使い分けていました。羨ましかった、左でやればこんなに簡単なんだと思いました。

外科の先生方は手術を想定して、普段からいろんなトレーニングをしています。それくらいの事は歯科でも行うような風潮であってほしいものです。

(写真は、左手で持針器を持ち縫合している私です)