2014年12月27日土曜日

「歯の破折の診断と処置」に執筆(少しだけ…)

ちょっと前になりますが、先のデンタルダイヤモンド社からこのような書籍が刊行されました。平たくいえば「歯が割れたらどうしましょう!?」という本です。


【デンタルダイヤモンド社】

最近のこの手の書籍は、ウェブ上で立ち読みができるようになっています。便利になったものですね。立ち読みはコチラから。



で、その中で私は「直接覆髄」というテーマで書けとの命令で、4ページ書いております。

YouTubeの にもアップしてありますが、事故で歯が割れたり虫歯で神経が露出すると、神経をとる処置をするのが常識です。しかし神経は生きてますので条件が揃うと露出部分を閉鎖しようとします。そこに細菌がいるとダメなのですが、顕微鏡を見ながら神経に刺激をできるだけ与えないよう丁寧に感染部を除去してあげるとうまく行くケースがあります。

こういう治療は成功するかどうかはやってみなければ解らず、ちょっと賭けにはなります。しかし神経をとってしまえば何億払っても返って来ませんし、神経をとった歯を一生使い続ける事は実は難しいという事で、チャレンジのしがいがあるのです。

だいぶ以前から知られている治療方法ですが、成功率が低くほとんど行われて来なかった方法です。しかし顕微鏡の普及とともにだいぶ一般的になってきたのではないでしょうか。もっと普及するといいですね。