2014年5月18日日曜日

歯科衛生士セッションをやってきた

こちらからの続きです。

話題はグッと明るく、華やかな歯科衛生士セッションのご報告です。しかし華やかと言っても、今回はちょっと様子が違います!?それは…


今回のテーマは「顕微鏡があれば、いつまでも輝き続けられる、私だけのヒ・ミ・ツ」です。最初私が冗談半分で出した企画ですが、何も訊かれずいつの間にかそのまま採用されてしまいました。。。良かったのか???

さてさて、ある程度年齢が行くと誰しもやはり仕事は辛くなって来ます。腰痛や老眼・そして根気と…残念ながら経験と引き換えに、実行力が落ちて行くのはある意味やむを得ません。

しかし歯科医師同様に歯科衛生士が顕微鏡を使う事ができるなら、豊富な臨床経験を後ろ盾としてさらなる成長を手にする事ができるわけです。



今回ご登壇いただいた3名の歯科衛生士さん、実は皆そこそこの年齢で(あえて年齢は言いませんが…)、実労歯科衛生士の平均年齢を大きく超えています。なぜ彼女達は今も働き続ける事ができるのか?それは顕微鏡の存在が大きいからで、その秘密について存分に語っていただく事ができたわけです。

歯科衛生士という職種をご存知でない方が多いと思います。単なる助手と区別はつかないでしょう。しかしちゃんとした資格保有者であり、その働き方如何で歯科医院の質が決まります。

歯科衛生士の免許保有者は20万人くらいでベースはあるのですが、実働数は8万人くらいと言われているそうです。雇用する事ができない、もしくは必要性を感じない歯科医院が多いのです。

また売り手市場なのを良い事に最初からナメてかかる若い衛生士も多く、雇用しても長続きしないという話はどこに行っても聴く事です。しかし歯科衛生士に魅力的な職場環境を提供できない歯科医院側にも問題があります。

そんな中で、顕微鏡で仕事をすることの楽しさを教える事は良い雇用を生むきっかけになるわけで、そのような事を発信する事も学会の役割だと考えています。

一つ問題があるとすると、衛生士が退職し再就職先を探す時、顕微鏡が有る歯科医院を探す事はまだまだ難しいという事であろうと思います。

この歯科衛生士セッション、来年もできるかどうかは大会長の判断なのでまだ解りませんが、日本の歯科医療変革の礎となるべく、できるだけ続けられるよう働きかけて行こうと思います。

なおこのセッションの要約は、年末発売の某商業誌の別冊に掲載される予定です。それまでは、ヒ・ミ・ツです!