2013年12月15日日曜日

ウェアラブルこそ医療現場に

年末になり、いろんな所で来年以後の展望が聴かれるようになりました。

みんな好き勝手な事を言って、いや失礼、それなりに仕事で真剣なのでしょうが、なんかそういう仕事をしている人を時々羨ましくなったりします。

さてそんな中、野村総合研究所が先月末に出した「2018年度までのIT主要市場の規模とトレンドを展望」という資料を見せてもらいました。そこには「ウェアラブル端末は2018年には475万台」とあります。すごい数です。

しかし私の周囲は「あんなカッコ悪いものがそんなに普及するはずがない!」と異口同音に唱えます。確かにその通りで、グーグルグラスなんてあのまま外に出たらどんなに奇麗な女性でもヘンな奴な人にしか見えないし、サムスンのギャラクシーギアもあれに向かって電話はしたくありません。ウルトラ警備隊になってしまいます。

だけど私はこの数字はあながち間違ってはいないのではと思っており、非常に有望な市場があると考えています。それが医療の現場です。

外科手術現場の新しい視野

ウェアラブルではありませんが例えばこのサイト、既に外科手術室にはiPadが入っており、大きな成果を挙げているとあります。さらにグーグルグラスなら手術中に患者さんの血圧やレントゲンを表示させたりできます。病棟回診中にギャラクシーギアがあれば院内での連絡は相当徹底されるでしょう。

その他、建設現場や研究室・厨房など、ウェアラブル端末が入り込む市場は非常に大きいと思います。ジャーナリズムはどうも個人消費や私生活にしか焦点をあてていないようですが、それはずいぶん狭い話だと思います。

野村総研がそこまで読んで予想したかどうかはわかりませんが、医療の現場は改善の余地が山のようにあり、遅れている分野だと思います。私のように個人経営の診療室ではなかなか導入が難しいのですが、ウェアラブル端末はいずれ視野に入ってくるでしょう。

13インチクラスのiPadが開発されているとの噂があります。そんなデカくして使う奴がいるはずないと言うジャーナリストが多いのですが、あれは病院でこそ必要な大きさだと思います。実は今私たちもカルテシステムをFilemakerに移行しようと実験中なのですが、現行iPad Airでもまだ小さいと感じています。

しかし来年はその新しいカルテシステムをなんとか稼働させ、皆様に解りやすく敏速な説明ができるようがんばります。

ところで、上記の横浜市立大学の先生、私と同じ名前ですね。珍しい!