2009年3月29日日曜日

持ってますか?「三面鏡」

皆さんは「三面鏡」ってお持ちですか?

最近は住宅事情もあり、持っている人は少ないんじゃないかと思います。家具屋さんでも化粧台の鏡は1枚物が多いですね。三面鏡自体を知らない人も多いんじゃないでしょうか。辞書をひくとこうあります。

「正面の鏡の左右に,角度を変えられる鏡を一面ずつ取り付けた鏡台」
大辞林より

我家に三面鏡はありません。しかし実家にはありました。たぶん今も母が使っていると思います。

子供の頃、鏡とは何と不思議なものなのだろうと思いながら、あれこれ角度を変えて遊んでいたものでした。あー、自分の横顔はこんななってるんだなぁ、って。

で、その三面鏡を買いました。東急ハンズで¥3,990。アルミ枠の無骨な物ですが実用上は充分です。なんでこんなものを買ったのかと言うと、もちろん仕事で使うからです。ご自分の横顔を見てほしいのです。

自分の顔って、本当に正面からしかわからないですよね。けど顔は真正面より、少し横から見られる事が多いのです。他人からの印象は斜横からの顔で決まります。

さて問題は、その時に歯がどういう風に見えるかです。小臼歯という、前から4番目と5番目の歯がどういう風に見えるかは治療上気になる所です。

例えば健康保険では小臼歯に被せもの(クラウン・冠)をしようとすると、金属になってしまいます。小さめの詰め物(インレー)でも、横からは見えてしまいます。ところが「奥歯だから見えないから保健の金属でもいいです」と言われる方がけっこう多いんです。

しかし4番目の歯は絶対に見えます。6番目(第一大臼歯)まで見える方は4割くらいおられると思います。つまり自分の横顔がわかっていない人が多いんです。みなさんは朝身だしなみを整える時、どんな角度でどんな顔つきで鏡を見ていますか?ほとんどの方は正面からの口を結んだ状態の顔しか見ておられないと思いますす。それって証明写真ですよね。

他人が見るあなたとは、斜横からの動いている顔です。つまり歯は見えています。これを客観的に見るには写真やビデオか、この三面鏡のような合わせ鏡しかありません。美容院で最後に後ろ頭を確認するとき、やりますよね。

私は顔とは自分のためにあるものではなく、他人のためにあるものだと思います。他人が見て「あっ、いい感じだな!」と思わせる顔でなくてはいけないと思うのです。それはやはり笑顔でなくてはならないでしょう。勝負事かグラビア撮影でもなければ威圧感のある顔は必要ありません。

さてみなさんは自分がどんな顔で笑っているかわかりますか?見た事がありますか?ちょっと気持ち悪いかもしれませんが、明日の朝は鏡の前で笑った顔の自分を見てください。それから横顔も見てください。爽やかな笑顔になっていますか?その笑顔はきっと他人に良い影響を与え、廻り廻ってあなたに帰ってくる事でしょう。