2009年9月14日月曜日

AKIRA WADA THE GUITAR

本当は土曜日に届くはずだったこのCD、住所変更をしていなかったばかりに今日の到着となりました。

「和田アキラ」この名前を聞いてグッと来る人がおられたら、それは私と同世代の相当なギターフリークだ。これほど緊迫感溢れる音を造り出すギタリストを私は知りません。

その音を私は高校生の頃から追い続け、いつの時でもギターを弾く自分をイメージし続けていたからこそ今の吉田格がある、本当にそんな存在なのです。いろんなミュージシャンの音を聴いては追いかけて来ましたが、今も追い続けているのが和田アキラの音なのです。

でこのCD、私が大学4年くらいのLP盤の限定復刻。受注者が集まった所で制作されるという企画物で、発注者が少なくあやうく没になるところでしたが、めでたく発売されたというものです。

その和田アキラが自ら結成したPRISMが、今も強力に活動しているというのは私にとって大きな励みになっています。

さて30年以上も同じ人の音を追いかけていると、そのプレイスタイルの変遷はとても興味深いものがあります。超絶的な早弾きに加え、ワイドストレッチとかクローズドボイシングと呼ばれる指を極端に開いたコードワークを多用していた時代から、今は小指をほとんど使わず、音を細かく切って行くスタイルへと変り、いったい何があったのかと考えてしまった時代がありました。

しかしその答えは自身のDVDでちゃんと答えていました。やはり昔のようにはプレイできないなと。そしてそれに合わせて新しいプレイスタイルを確立してゆく事の大切さを今は感じ取る事ができます。

絶対に自分には到達できない超絶テクニックに憧れ、追いかけ続けてきた人が向かえたターニングポイント。そこから見えたものは、自分自身にもいつか訪れるその日とどう向き合って行けば良いのかを考える事です。

吉田拓郎が変わり、和田アキラが変わり、なのにファンとは勝手なものでいつまでもその人が変らないでいてほしいと思うものです。けどそれは間違いでしょう。

今私は変化を許容する大切さを感じています。その時々の自分に合わせて表現する、周りはそれを認め楽しむ。私自身も変って行くし、仕事では患者さんも変って行くのがわかります。

さて嬉しい事に、10月21日にはPRISMの新しいアルバムが出ます。和田アキラの新しい変化を楽しもうと思います。時を隔てた2枚の音をほぼ同時期に聴く事ができる幸せを感じずにはいられません。

JALのおもひで

この古めかしいジェット機の絵はがき、私の宝物の一つです。JAPAN AIR LINES と書いてありますね。そう、これはJALが50年程前に導入した米ダグラス社のDC-8型旅客機、別名空の貴婦人です。

実は私、幼稚園の最後あたりから小学校一年の7月までの約半年間を、両親と共にアメリカで暮していましたが、その時の飛行機がこのDC-8でした。(そんな境遇にあったのは当時としてはまだ希で、周りからずいぶん不思議な目で見られたものです)

この絵はがきはただの搭乗みやげの一枚にすぎません。しかし「僕はこれに乗ったんだ!」という事だけでなく、実は今では絶対にありえない体験をした事でたいへん思い出深いものとなっています。


これはすでに時効でしょうから書けるのです。実は私、飛行中にスチュワーデスさんに誘われて、操縦席に遊びに入った事があるのです。実際に副操縦席に座り、操縦桿を握らさせてもらいました。もちろん自動飛行中ですので、操縦桿は反応しませんが。

コックピットにはたくさんの計器やスイッチが天井までついており、眼下にはこの絵はがきのような雲が広がります。6歳の私はその光景にしばし感動してしまったのを覚えています。

操縦席には15分くらいいたのでしょうか、私は機長さんやスチュワーデスさんとあれこれしゃべって興奮した面持ちで客席に帰って行ったのでした。

ところが良く考えると、その間私は客席から行方不明になっていたわけです。慌てたのはウチの両親で、客室内のどこを探しても私がいないものですから大慌て、本当に海に落っこちたのではないかと思っていたのだそうです。この時私は始めて知らない人に着いて行くのはいけない事だと気付きました。

しかし後で考えると、操縦室に子供を入れるとは、なんと粋な計らいでしょう。もちろん会社にはナイショに違いありませんが、おそらく一生見る事はできないような光景を子供に見て欲しいと思ったのでしょう。そのクルーでは何回かやってきた事なのではないでしょうか。

残念ながらその後私は別段空の世界に憧れたわけではなく、こうして楽しく歯医者をしつつ、たまの学会や研修で飛行機に乗るわけです。しかしその度に、あの時の操縦室が目に浮かびます。

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そんなJALが、数々の不祥事を繰り返した末、今や存亡の大ピンチだという。
そう言えば気がつくと私もANAばかり乗り、子供の頃のJALのイメージはすっかり遠のいています。あの優しかった機長さんやスチュワーデスさんは今どうしているのでしょう?

がんばれJAL!また子供を操縦席に入れてやれ!それくらいの気持ちがあり、子供たちに夢をあたえられるような心意気がなければ再建はできないぞ!と、新聞を読みながら勝手な事を思うのです。

絶対にパンアメリカン航空みたいにならないでね!

2009年9月12日土曜日

「理系脳」って何だろう?

新内閣は理系揃いの珍しい布陣だそうです。

《新内閣の要は「理系脳」、課題は表現力?》------この記事、皆さんはどうお思いでしょう。「理系」に国策は任せられるのか、お手並み拝見という感がなくもありません。

理系vs文系とあまりに線引きする事は酒の席で面白おかしく話す分にはともかく、新聞ネタとしてはどうでしょうね。理系の人は論理的で表現力に劣ると考えるのはあまりに幼稚で、たとえば理系であるからこそ発信力や表現力に優れた人はいっぱいいるわけです。

すなわちSONY・ホンダ・京セラなど、優れた表現の技術者や社長がいたからこそなのではないでしょうか。本田宗一郎や稲森和男を知らないわけではないでしょうに「理系には表現力が課題」とは。元から優秀な人は理も文も関係ない、その人の生き方を示せば共感が得られるのではないでしょうか。文系とみなされている人であっても表現力で損をしている人を私達はいっぱい知っているわけです。

しかしあえて新聞が理系文系で物事を別ける記事を書くなら、今までの文系出身者による政治が破綻したことを、理系出身者による新しい発想が変えてくれる事をもっと期待するものであってほしい物です。

2009年9月8日火曜日

定位置についたレーザー

日本橋時代の悩みは、とにかく物の置場所に困ったという事につきます。開業当初の97年には考えようもなかった機械がどんどん増えて行くのです。これも偏に治療の高度化と複雑化ゆえなのですが、それにしてもアクロバチックな置き方をしていたなと自分でも関心してしまいます。しかしその限界はとっくに超えており、後で記しますが本当にモノが溢れていました。

レーザーは設備拡充のはしりで、あの狭い所に3台のレーザーがあったのは信じられない事でした。狭いという事は取り回しが不便、不便という事はすぐに使えない、面倒くさいのでよほどの事が無い限りは使わない、、、という悪循環に陥るのです。


多目的を旨とするRoom-Aは、これまでの不便さを解消するちょっとしたしかけがいろいろあります。

この部屋にお座りいただくと、正面は大きな棚になっているのに気がつきます。ちょっと大げさかもしれませんが、その理由はレーザーなどの大型機械を収納するため、上の棚はオマケなんですね。

レーザーは使い勝手を考えてあえて正面に扉は着けませんでしたが、左側の扉の中には麻酔設備などが収納されています。

またRoom-Aを補完するRoom-Bにもレーザー1台が常備されています。それぞれが完全個室化された事により安全性が確保、ようやく国際基準に見合ったレーザー治療施設になりました。実は日本の歯科医院でこの基準が満たせる所は少ないのです。

しかし何より嬉しいのが、やっとレーザーが定位置についた事。これでいつでも不自由なくレーザーが使えるようになりました。

そのレーザー治療ですが、すでに動画が3本アップされている事をご存知ですか?以下のリンクからお入りくださいね。


クリーンエリア・プラスが稼動

ちょっと遅くなりましたが、9月1日に移転後初のインプラント埋入手術を行いました。その時に活躍したのがこれ、東京技研さんの力作クリーンエリア・プラスです。


この機械、いわゆる空気清浄機ではありますが、空気を吸い込むのではなく、クリーンなエアが降りてくるという手術室に特化した製品です。Room-Aにお入りになった方はお気付きになったかと思いますが、ユニットを倒し治療姿勢に入ると顔の真上にこのクリーンエリア・プラスがあります。

Room-Aは吉田歯科診療室を特徴づける多目的な部屋です。あらゆる歯科治療に対処するこの部屋では最も厳しいクリーンさが求められます。それに対応できるのがこのクリーンエリア・プラスなのです。



使用時には上の写真のように枠が降りてきて、クリーンな範囲を絞ります。吸気は隣のRoom-Bから行い、換気扇から排気します。通常は同じ部屋の中を循環する形で設置しますが、ここではあえてそのようにはしていません。理由は麻酔ガスが部屋に充満する事を防ぐためです。患者さんが吸って吐き出した麻酔ガスを私達も吸ってしまい、こちらまで麻酔が効いてしまっては困るんですね。

Room-Aにももちろん顕微鏡が設置されていますが、心配だったのは顕微鏡でクリーンな範囲が乱れないかという事でした。しかしこれも東京技研さんとGC社の計らいで計測した結果、問題なしと判断され導入されました。

Room-A にお入りになった方、ぜひ注目してみてくださいね!

Room-C が間もなく稼動

これから少しずつ新しい私達の診療室の設備や特徴をアップして行こうと思います。本当はもっと早くアップしたかったのですが、なかなか物の配置が定まらず、まともな写真が撮れなかったのです。

今日お伝えするRoom-C、実はここもまだ設営が完全には終わっておらず本格稼働はしていません。しかしそれでも早くお伝えしたい、それほど魅力があるのがこの部屋です。

新しい診療室にはA,B,Cの3つの個室化されたユニット(治療用椅子)があります。AとBは使い慣れたのドイツKaVo社のユニットを継続使用していますが、ここCには新たにタカラベルモント社のProphylax Ferie というユニットを導入しました。

Room-Cとはすでにお伝えしているように主に歯科衛生士がケア用に使う事を想定した部屋です。そのため治療を前提にしたユニットと違い、色といい形といい従来のそれとは大きく異なります。

それもそのはず、タカラベルモント社とはご存知の方もおられるかもしれませんが、実は理美容機器のトップメーカーで、おそらくほとんどの方は髪を切る時にお世話になっているのです。そのセンスは他の歯科メーカーと一線を画します。

椅子は施術の状態からクルッと回転し、白いカウンターを挟んで歯科衛生士と90度の位置でお話する事ができます。そして正面には今は製造されていない白いiMacを置きました。

もちろん顕微鏡も設置され、「ライブ」と呼ばれるお口の中の実況生中継がここでも実現いたします。


すでに体験された方はご存知でしょうが、ライブの訴求力は抜群です。私達は実際に目で見て診断する部分が多いのですが、その結果を皆様に的確にお伝えする手段を持っていませんでした。しかし顕微鏡からの映像を上のような眼鏡型ディスプレイに映す事で、お口の中の状況をリアルタイムでお伝えする事ができます。

今までは一ヶ所でしかできなかったライブも、AとCの2ヶ所でできるようにり、私達の思いがより的確に伝わるようになりました。

この部屋にはまだ棚もなく、必要なものを奥から出して来なくてはならない不便さがありますが、徐々に完成させて行きますのでお楽しみに!

2009年9月1日火曜日

旧患再来

私より先に銀座に移転し、いつも元気一杯の旧患者・現お客様(?)のミスター高橋。本日歯磨き2本を買うために8丁目からやってきました。日本橋から継続で来ていたただける方が多いのは嬉しい事ですね。

写真をいっぱい撮って行きましたが、さっそくblogにアップしていただきました。サンキュっす!夜の銀座情報は君に任せるぞ!?

PS:あの似顔絵は似てないな〜 実物の方が100万倍いいぞ!