科学的に証明されていない? 歯と歯の間をお掃除するデンタルフロス、本当にやる意味はあるのか? 原文 GIZMODO CareNetとても面白い記事で興味深く読まさせていただきました。なんでも科学的根拠がなければ信じない、いわゆる「エビデンス病」の人が書いた記事か?と思いましたが、よく考えてみたら今まで「どのようにフロスを使えば良いのか」という部分が考慮されていませんでしたので、効果が疑わしいと言われてもしかたがないかもしれません。
フロスの正しい使い方は、決してよく知れ渡っているものではありません。入れた後どう動かせば良いのか」という話は、私もほとんど聞いたことがありません。だいたい皆さん、入れて取り出すだけで精一杯、けっこう難しいんです。
この動画は私が2008年にアップしたものですが、1:00のところからフロスが登場します。このように「引きつけて上下に動かす」その後「押し付けてから上下に動かす」とやらないと、効果は限定的です。
単に入れて出すだけでも効果はぜんぜんあるのですが、上記のようにやらないことには、統計に現れるくらいのはっきりした結果にはならないと思います。
それにしても、普通に歯ブラシをした後でもフロスを入れてとり出したものを見れば、だれもがかなりのプラークが付いてくることに気づきます。
プラークの悪影響にはエビデンスがありますから、これだけ明らかなものに対し「効果は疑問」というのはどうでしょう。逆に言えば、当たり前すぎて研究するのもバカらしいので研究されてこなかったとも言えそうです。
いずれにしても、フロスの効果に疑問の余地はありません。皆さんも是非、歯科衛生士がいる歯科医院で、正しいフロスの動かし方を確認してもらいましょう。