2015年1月4日日曜日

日本顕微鏡歯科学会 演題提出と参加事前登録は1月30日まで!


先にお伝えした第12回 日本顕微鏡歯科学会 学術大会 総会ですが、すでに演題募集と参加事前登録が始まっています。どちらも締切は1月30日です。お早めの登録とお振込をお勧めいたします。もちろん会員ではない方はぜひご入会いただき、お得な会員価格で参加いたしましょう。

入会申込
http://kenbikyoshika.jp/nyukai.html

事前参加登録
https://kenbikyoshika.jp/congress/12th_tokyo/collection.html

演題登録(一般演題・テーブルクリニック)
https://kenbikyoshika.jp/congress/12th_tokyo/offer.html

4月17,18日に一橋講堂でお会いいたしましょう!


4/18,19は日本顕微鏡歯科学会へ



今年も学会の裏方が続きます。まずは第12回となる日本顕微鏡歯科学会の学術大会と総会のご案内。

日程は4月17日(土)と18日(日)、場所は前々回と同じ、東京の一橋講堂です。山本大会長を中心に、準備委員会をずっとやってきています。コチラはその模様です(元ネタはコチラ)。


右前で一番ふざけた服装をしているのが、ハイ私です。

さて今回の大会は、本会としては初めて土曜日午前からの開催です。今までは時間がなすぎて一般演題の時間が少なすぎた、、、という事で私の意見を通してもらいました。なんと言っても、一般演題は学術大会で一番大切なものだと思います。

しかし、、、たいへん残念なのですが、昨年とは違い歯科衛生士シンポジウムとテーブルクリニックが同時進行となってしまいました。申し訳ございません。。。

今回は海外より「神経をとらない歯内療法専門医」として高名な George Borgen 先生をお迎えし、MTAという薬剤の最新の知見をお聴きします。さらにせっかくの来日ですので大会内の講演だけではもったいないので、土曜日の懇親会の後にも「ナイトセッション」と称してお話をいただきます。

このナイトセッションは学会の学術大会参加者からの参加枠はすでにいっぱいで募集を締め切っております。しかし共催するデンタルアーツアカデミーからの参加枠はまだあるようです。

また、大会ではシンポジウム「マイクロエンドサージェリー -術式から予後観察までのエビデンスを考える」と題し、群馬大学口腔外科の小川将先生と、LosAngels開業の清水藤太先生をお迎えします。これは楽しみだ!

そしてそして、歯科衛生士シンポジウムでは、ウチのWDさんが満を持して初登場です!ハーローキティと共に登壇することは間違いないでしょう。

ということで、今年も多くの学会や研修会の準備にも追われそうです。これも歯科医学の進歩のため、結果として患者さんの利益となって行くものです。私も諸先輩型の努力によりここまで来る事ができましたが、今度は私が若い先生方のために還元する、そういう年齢になっているという事です。

さて、明日が診療始めですが、診療後には早速大会準備委員会が開かれます。あと3ヶ月ちょっと、歯科医学進歩のためにガンバリマス!


2015年1月3日土曜日

2015 謹賀新年!


2015年がスタート、あけましておめでとうございます。

大晦日にお知らせいたしましたように、吉田はこの年末年始に京都に行っていました。たまの親孝行という事で、新潟から日本海側を通っての往復でした。

悪天候が心配されておりましたが、やはり帰りはガッチリ雪にやられて、8時間半かかって新潟に戻りました。

東京に戻り、今日は診療室へ、と思ったらここでも電車が停まってしまい、100分待ちでした。うーん、今年も前途多難か?という事で、皆様今年もよろしくお願いいたします!

2014年12月31日水曜日

2014大晦日

間も無く2014年も終わろうとしています。皆様にとって今年はどんな年だったでしょう?

私はと言えば、いろんな人の意見に出会うことが例年以上に多くあった年でした。良くも悪くもこんな意見があるのか、こういう見方もあるのかと、驚く事が実に多かった。



気になったの、良い意見であったにもかかわらず、自分が今生きている事に何の感謝もない人が複数いた事。どのような意見でも構わないですが、その意見に辿り着いた過程に疑問があった残念な人がいた。

しかしふと気付くと、感謝なんて言葉を使っている自分が居る、いろんな意見に揉まれているおかげでそんな自分にならさせてもらったのか、これは感謝だ!少し人間が出来てきたのかもしれない!? いや自分で褒めるのはやめよう。

では来年は?もちろんさらに揉まれて研ぎ澄ましてゆく、プラス、実は新しいアプローチを考えています。裏で進めていた事があり、そろそろ実行に移したいと思っています。すでにスタッフには話してあるのですが、とても私一人で出来ないので、というくらいのものです。まだ明かせませんが、徐々に見えてくる事でしょう。どうぞお楽しみに。

さて吉田はこの大晦日は始めて東京を離れ、京都に来て鰊蕎麦なんぞ食べております。普段とは違う空気がもたらす新たなインスピレーションを持って、2015年は1月5日スタートです。皆様、素晴らしい新年をお迎えください。


吉田歯科診療室 デンタルメンテナンスクリニック

2014年12月28日日曜日

この先に見えるものは本当にあなたの未来ですか?

日本臨床口腔外科医会・11

こちらからの続きです。


顕微鏡を用いた歯科診療は
自分の診療スタイルに合っているか?
合っていないと思ったら今日の話はスルーか?

この講演を聴いて顕微鏡を用いた歯科治療は自分とは関係ないと思う先生、導入しないと決める先生もおられるはずです。ではこの話を聴くのは無駄になるなのか?私は違うと思います。顕微鏡により実現する世界とは何なのかは、口腔外科を専門とする先生であっても知らなくてはならないと思います。

例えば、歯内治療の研修に行ってきたという歯周病専門の先生がおられます。彼は歯内治療をやりません。ではなぜそこに行ったのか?

実は彼も歯内療法の先生とコラボしているし、そういう方達から患者さんを紹介してもらったり紹介しています。だから他科の立場や考えをある程度知らないと良い仕事ができないと言います。他者の立場を理解してこそ、自分の専門性が際立つわけです。

自分が知らないとかできないとかで、その範疇で治療の選択肢を少なくしてはいけないと思うんです。

インプラントができないから、無理な義歯で対応するとか、歯周治療がわからないからさっさと補綴してしまうとか、患者利益ではなく自己利益でしかない、これは医療ではありません。

インプラントや矯正は認知度が高いので紹介というものがよく行われるわけですが、それと同じ考え方で顕微鏡を用いた治療も紹介が行われるようにならなくてはいけないと思うんです。

モノからコトへの転換

日本臨床口腔外科医会・10

またまたえらく遅くなってしまいました、今更ですが4月20日の臨床口腔外科医会の続きです。前回の記事はコチラです。


これは顕微鏡を使う・使わない以前の話なのですが、どうも私が考えている事と世の中で思われている事の乖離が激しいので、顕微鏡を使う使わない以前のこととしてお話させていただきました。
  • まず、「良い材料や最新の機械を使えば良い治療ができる」…これは大きな間違いです
  • ですから、「顕微鏡があれば良い治療ができる」…は大きな間違いです
  • つまり、「顕微鏡がある歯科医院は良い治療をしている」…も大間違い

顕微鏡が治療をしてくれるわけではありません。するのは歯科医師です。その人がどのような考えで治療を進めているのか、顕微鏡をどのように活用しているのかが見抜けなくてはなりません。

*

歯科医療はとても多くの機材を使います。モノは確かに重要で、良いものを使う・使わないが結果を左右する事はあります。しかしそれだけではありません。

昔から良い治療を勧める時に言われてきた口説き文句(?)に「金を使うから良い治療で長持ちする」とか「白いセラミックスだから高い」とか、要するに材料が違うから良い治療で、それが自由診療であると言うものがありました。

しかし現実は、最終的に出来上がるモノ(材料)を変えただけで、技術や中間材料、そして造るのにかける時間が変わっていないために精度が悪く(適合しない)、結局すぐに脱落したり破損するような治療が頻発しているわけです。

そのために「歯なんかにお金をかけても変わらない」という経験をした方が少なからずおられ、歯科医療の信頼を落とす事例があるわけです。

先に挙げたコンポジットレジン修復も同様で、材料をどのように扱うかで予後がまるで変わってきます。材料の進化によってもたらされるはずの信頼性アップがなかなか現実化しないのです。

詳しくは長くなってしまうのでこちらのパンフレットをご参照いただきたいのですが、とにかく歯科医療においてモノの善し悪しは2番目か3番目に重要な事になります。…というか「悪い材料」なんて今はほとんど無いのですが。

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歯科医療において「適合」の良し悪しは「どれくらい持つか」を決定します。ですから、
  • 適合の良い保険材料での治療
  • 適合の悪い自費材料での治療
では、どちらが長持ちする治療なのかと言えば、前者になります。

時間をかけて丁寧に造れば、たとえ健康保険の材料でもかなり長持ちする治療が可能です。しかし適合の良し悪しは患者さんには解りませんし、やっている当の歯科医師でも把握することができない部位もあります。ですから一つ一つのステップを確実にこなしてゆく慎重さが必要になる、結果時間がかかるわけです。

良い治療というのは患者さんにはなかなか解りにくいものだと思います。だから一番解りやすい見える部分に、すなわちモノに目を向かせる人が多いのでしょう。

ところが困った事に、患者さんと同じような勘違いをしている「モノしか見ない」歯科医師も多いわけです。ですから私は…

モノからコトへの転換

見える価値の理解は容易
見えない価値を感じる理解力の創造


という話をしました。見えない部分、背景を読み解く力を養ってください、最近良く聴く「リテラシー」というやつです。

多くの歯科医療は最終的にモノとして提供されることになりますが、それを造るのにどれだけの労力が必要だったのか、またこれからどのような価値を生み出して行くかを考える力が必要です。残念ながら、このような思考は日本人が苦手としている事のように思います。

学校ではそんな教育はしません。社会全体が子供に与えて行くものだと思います。大人は、、、ちょっと遅すぎたかもしれません。

***

日本人は特にモノに弱い人種だとききます。私も同感です。戦後の物資不足の中を生きぬいてきた世代の方々は、モノのありがたさが染み付いています。「モノが人々を幸せにする」「モノ造りの国ニッポン」というのは、そういう苦しい時代が根底にあったからでしょう。

時代は変わり、世にモノは溢れています。一部に粗悪なモノはありますが、大部分は古くなっても直せば使えるし、生きる死ぬの問題が出る程の事はそうそうありません。

しかし医療は違います。モノが悪ければどうなるか、そしてその原因はコトを評価する気持ちの欠如があるわけです。

そしてこの感覚がないまま顕微鏡を導入すると、顕微鏡はただのオブジェとなってしまうのです。


2014年12月27日土曜日

「歯の破折の診断と処置」に執筆(少しだけ…)

ちょっと前になりますが、先のデンタルダイヤモンド社からこのような書籍が刊行されました。平たくいえば「歯が割れたらどうしましょう!?」という本です。


【デンタルダイヤモンド社】

最近のこの手の書籍は、ウェブ上で立ち読みができるようになっています。便利になったものですね。立ち読みはコチラから。



で、その中で私は「直接覆髄」というテーマで書けとの命令で、4ページ書いております。

YouTubeの にもアップしてありますが、事故で歯が割れたり虫歯で神経が露出すると、神経をとる処置をするのが常識です。しかし神経は生きてますので条件が揃うと露出部分を閉鎖しようとします。そこに細菌がいるとダメなのですが、顕微鏡を見ながら神経に刺激をできるだけ与えないよう丁寧に感染部を除去してあげるとうまく行くケースがあります。

こういう治療は成功するかどうかはやってみなければ解らず、ちょっと賭けにはなります。しかし神経をとってしまえば何億払っても返って来ませんし、神経をとった歯を一生使い続ける事は実は難しいという事で、チャレンジのしがいがあるのです。

だいぶ以前から知られている治療方法ですが、成功率が低くほとんど行われて来なかった方法です。しかし顕微鏡の普及とともにだいぶ一般的になってきたのではないでしょうか。もっと普及するといいですね。