2月17日(土)に行われた《2018 Sound Check Live in 原宿クロコダイル》は、おかげさまで盛況裏に終える事ができました。駆けつけていただいた皆様に感謝申しあげます。
当日は朝7時からリハーサルに入り、まだ一度も全員で合わせた事がない曲を急いで煮詰め本番に臨むという強行スケジュール。そういえば結成2ヶ月も経っていなく、スタジオ入りも6回しかしてないのに、よくここまで仕上げたものです。みんなスゴイです。
よく訊かれるのですが、いったいいつ練習しているのか?それは、実はたいしてしてないのです(^_^) いや、本当です。強いて言えば、電車の中で練習(?)しています。
どういうことかと言うと、曲を電車内で繰り返し聴き、暗譜するのです。私は楽譜が苦手ということもあるし、ライブで譜面を確認しながら弾くのはノリ的によろしくないと思っています。ですから基本、曲は全部頭の中に入れています。10曲くらいまでなら、おそらくだいじょうぶです。
幸い母のおかげで絶対音感がある方なので、電車内でコードやポジションを拾って行き、どうしても判らない部分は朝の診療前にギターを構えて確認するというスタイルです。これはメモをとりますが、わざわざ楽譜には起こしません。
音楽活動を再開する前は、満員電車内でニュースや医療関係の講座を聞いて30分すごしていました。しかしこれは、受け身です。ボーっとしてても何も起きません。
しかし暗譜しようとすると、頭は一気に能動的になります。これに気がついた時、自分はなんてもったいない時間の過ごし方をしていたかに気がついたのです。
診療はもちろんですが、仕事で研修をする立場だったり原稿を書く場合は頭は能動的に、すなわちアウトプットモードになります。が、電車内でそれをやることはほとんどなかった。大きな手術当日だけは頭でシミュレーションしているくらいでした。
しかし人前に立ち、恥ずかしくない演奏をし、暗譜しようとするとする目的があると、脳のまったく違う部分が活性化することに気がつくのです。
私も実年齢は若くはなくなってしまいましたが、肉体年齢や脳年齢は落としたくない。だから生活や栄養に気をつけてここまでやってきました。しかし足りなかった、それはいつもと違う脳を使い、脳細胞の繋がりを別な方向から増やすことです。
音楽は遊びで中学生からやっていましたが、この度の再開までは18年のブランクがありました。しかし体というか脳は覚えていてくれるんですね。これ、完全なリハビリです。
プロのようにノーミスで演奏しきることはできませんでしたが、人前に立つ事を目的に活動できたことは、この年齢にしてたいへん貴重な体験です。
世の中どう人が繋がって行くかわかりません。この縁を大事にし、他人も自分も楽しくなる世界を築いて行けたらいいなと思います。
最後に、ミスしまくりながらも勢いで押している私のギターソロをごらんください。だいぶ走ってますが(笑)
なお次回のライブはだいぶ先で、11月3日(祝)銀座ヤマハホールらしいです。それまでは、電車内での暗譜の脳の使い方を、臨床で活かせるようアレンジしてゆきます。
是非皆様も、通勤中の脳の使い方を工夫してみてくださいネ!