9月22日はお休みをいただき、第29回となる日本レーザー歯学会へ。会場は母校である日本歯科大学新潟生命歯学部です。理事会や委員会がある関係で、木曜の夜から新潟入りしておりました。
会期はなんと、仙台で行われる口腔インプラント学会と完全に重なってしまい、残念ながらそちらは行けず、しかし学会と新潟を満喫することができました。
まぁ新潟いうと立派な「地方」です。ノドカです。天気も良かったので、実家から歩いて会場となる大学へ。裏手はすぐ砂浜なのですが、この日は風が強いせいか、日本海から佐渡が一望できました。しかも…
大佐渡と小佐渡の境界がしっかり見えます。これだけハッキリ見える日は年に何回もありません。
初日の金曜日は理事会と委員会だけ。平日ですので、学食が開いています。メニューには新潟名物「たれカツ丼」があります。ミニサイズで我慢。
こちらは土曜日の開会式の様子、大会長の新海教授、先輩です。
日本レーザー歯学会はこの春、日本歯科医学会の専門分科会に昇格しました。そのためにしなくてはならないことが山のようにあります。歯科医学会会長もいらっしゃり、なかなか身が引き締まります。
今回も面白そうな演題が並んでいますが、特に面白かったのが、軽いレーザー刺激で組織が活性化する様子を報告したもの(LLLTと言います)。レーザーが強ければ破壊になりますが、弱ければ逆に活性に働きます。
LLLTによる遺伝子発現(DNA情報に基づいてタンパク質が合成されること)の様子を観察した実験では、6日後から急に合成がアップしたとの報告が。これって去年のノーベル医学生理学賞のオートファジーや小胞体ストレスのことではないかと直感しました。今後の報告が楽しみです。
新潟といえば日本酒です。会場には新潟の名品を並べたお土産やさんが出店。糖質をあまり食べなくなった私ですが、これだけは別です!
大会最後は、レーザー安全講習会です。講習会修了者に印鑑を押しています。委員は緑の腕章をつけ、違反者?がいないか目を光らせます!緑のオジサンは、怖いのだ。
三日間お疲れ様でした。最後は9人で新潟駅前に移動し、新潟名物「へぎそば」です。これを3皿、ペロッと平らげました。私も朝昼抜きでしたから、がっちり食べてしまいました。タンパク質は後から補充です。
新幹線に乗る前に、みんなを利き酒番所にご案内。新潟の銘酒約92品の試飲ができます。¥500で5枚の専用コインを買い、それをこの自動利き酒機に入れます。下におチョコをおいて黄色いスイッチを入れると、一回分の酒が出てきます。
ここに来るのを楽しみに新潟出張に来る会社員さんが多いと聞いています。私はギリギリ閉店で利き酒ができず、店の前で泣き崩れる人達を見た事があります。
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さて、日本レーザー歯学会は、来年30周年を迎え、学術大会では記念式典も行います。場所は同じ日本歯科大学ですが、東京は飯田橋の生命歯学部です。
レーザーはおそらくこの一年で新機種が数点出てくることから、新たな波が来る可能性があります。しかしレーザーの教育はまだまだ普及していません。私たちはレーザーが安全に正しく、そして楽しく普及して行くことを願い活動しています。よろしくお願いいたします。
なお会の模様は歯科医療従事者専用サイトの WHITE CROSS で詳細に取り上げていただく予定です。すでに開会式が速報で上がっています。ぜひご覧ください!