6月1日(土)の診療後、オープンセミナーを行いました。50回目という事で何か特別な事をしようかとも思ったのですが、ちょっとそれどころではないので、いつもの形でやりました。既報のようにテーマは『インプラントにしない選択肢+』でした。
顕微鏡を使って丁寧に診療をすると、インプラントになるケースが減るというのは誰もが経験する事です。それだけ歯の保存の限界が上がるわけですね。抜歯をしなくてはならないと言われた方でも、私たちにはまだいろいろな引き出しがあります。今回は以下について実例をあげてお話しました。
- 再根管治療
- 歯根尖切除術
- 再植
- 矯正移動
- 破折歯接着
- 歯周再生治療
再根管治療はちょうど夕刊フジに掲載されたインタビュー記事と重なりましたので、よい補足の機会となりました。
また既に歯が無い所については、ブリッジ・入れ歯・インプラント以外の方法には、
- 歯の移植
- 矯正移動
により対処できるケースもある事をお話しました。しかしいずれの方法も無理はしてはいけません。無理に歯を保存する事もいけないし、無理にインプラントにするのもいけません。
マスコミの誤解によりインプラントについて間違った知識を持ってしまった方が多いのですが、一般的な治療についてはそれ以上に誤解が解けないままになっています。そのような方に、私たちの考え方をお示ししました。
さて今回は初めての試みとして、iPad のお絵かきソフトを使って、絵を描きながらお話をさせていただきました。黒板(緑板?)の背景にチョークで描く感じ、こういうのはやはり解りやすいですね。
PCとiPadの切り替えがちょっともたつきますが、いずれ iPad だけでやれればなと思っています。なぜ PC と併用なのかというと、私たちが使う医療用動画はたいへん容量が大きく、まだ iPad でコマ落ちせずに再生できるまでにはならないのです。正確にはワイヤレスにするにはまだ重いのです。次の機種でそれが実現できたらいいですネ。
今回はテーマに『+』が着いていますが、それはWDさんのお話がプラスされたという事です。『インプラントにしない選択肢』に、一番大切な『インプラントにさせない選択肢』を示したという事です。私たちが「デンタルメンテナンスクリニック」と名乗っているのは彼女達歯科衛生士が支えているからです。
さて、次回のオープンセミナーは9月7日(土)を予定しています。今回は「インプラントにしない…」だったので、次回はする場合に備え、すでにウェブに挙っている「インプランにする前に確認する10項目」を元ネタにお話しようと思っています。詳細が決まり次第お知らせいたします。
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追記:9月7日のオープンセミナーのご案内をこちらにアップいたしました。