2022年6月24日金曜日

吉田歯科診療室から 感染とビタミンD

こんにちは 吉田格です。
ちょっと長いですが
大切な事なので
ぜひ最後までお目通しください。

東京の立川市の小学校で
インフルエンザによる学年閉鎖がありました。
コロナ感染が落ち着いたように思えたらコレです。

https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2022/release20220622_02.html

インフルエンザと言えば
冬に流行するものとばかり思っていましたので
初めての季節外れの流行に
私も意表をつかれた感じです。

厚労省は感染より熱中症の危険性の方が上まわるという理由で
学校での運動活動はマスクを外すように通達しましたが
水をさされた形となりました。

議論はいろいろあるとは思いますが
私は子供にマスクは不要と考えます。
ただしそれは一定の栄養条件が満たされた上でのことです。
まずポイントになるのはビタミンDです。

私のところでは歯科では珍しく
ほどんどの方に採血による体調のスクリーニングを
お願いしています。
歯周病やインプラント治療の維持管理に
とても役立つからです。

採血の項目には
一般的に行われていないものが多く含まれてますが
その中の一つに「ビタミンD」があります。

私のところで検査を受けられた方は
報告書を見直してみましょう。
25OHVDと書かれているのがそれです。

そしてほぼ全員が「不足」とか「欠乏」と書かれているはずです。
私たちはコロナ禍以前から
この異常値に警鐘を鳴らしていました。

ビタミンDは、30以下を不足・20以下を欠乏としますが
これは骨がきちんと動くための基準で
主に女性の骨粗鬆症に対する評価です。

昔はビタミンDといえば
骨の吸収や化学反応にだけ必須という理解でした。

しかしこの10年で話は大きく変わり
全ての細胞に関わるもので
特に免疫の正常化に大きく寄与していることが判っています。

感染防御に有効な数値は55以上という意見が多いので
ほぼ全員が感染対策に不十分という事になります。

ビタミンDは紫外線により
コレステロールを材料に皮膚で合成されます。
ところがコロナ禍で外出しない日が続き
たとえ日に当たってもUVカットしているので
皮膚での合成はまったく期待できません。

食材からのビタミンD摂取も
魚や椎茸などを毎日食べている訳ではないので
摂取量も極端に少ないです。

そう、あなたは今週魚を何回食べましたか?
一回でも食べてればまだ良い方かもしれませんが
もちろん全然足りません。

コロナ禍以前から良くなかった食環境は
さらに悪化してしまったのです。

3月に国立成育医療研究センター というところから
「コロナ禍で医療従事者のビタミンD欠乏が顕著」
というプレスリリースがだされました。

これによれば
「性別、年齢を問わず多くの研究 参加者で不足」
とあります。

https://www.ncchd.go.jp/press/2022/220311.pdf

この研究は
単に検査しやすい従業員(医師・看護師など)を対象にしただけで
一般市民も同様なはずです。
すなわちほぼ全国民が「不足や欠乏」だろうという事です。

ビタミンDに限らず
栄養は一旦不足に陥ると
その回復にはかなりの量を必要とします。
食材からの補給では絶対に間に合いません。

中高年の方は小学生の頃
「肝油」が配給されていたかもしれません。

肝油はタラを原料にした
ビタミンAとDの製剤です。
戦後GHQの指示で子供の栄養状態の改善のために
始められたものと聞いています。
私も確か小学校2年生まではあったと思います。

肝油に含まれるビタミンDの量は
400IUと言ってとても少ないのですが
無いよりぜんぜんいいです。
手軽に始めるには良いものと思います。
たぶん薬局で簡単に入手できると思うのですが。
レトロな缶が目印です。

https://www.kawai-kanyu.co.jp

感染対策はマスク・ワクチン・アルコールと
出尽くした感があるようですが
そんなことはありません。
もっと人の体の仕組みを信用していいのではないでしょうか?

栄養状態の改善こそが
この困難な時代を乗り切るキーポイントだと思いませんか?
ビタミンDの改善だけでも
多くの人を救えると思うのですが。
もちろん小学生にも必須です。

ちなみに吉田歯科診療室のスタッフは
毎日5,000IUという量を飲んでいます。
ハイリスクと言われる歯科治療であっても
体が正常に作動していれば
たとえ感染しても軽症で済むでしょう。

このような話はまったく一般的ではありませんが
ご興味があるかたは以下の書籍が参考になるでしょう。

https://www.amazon.co.jp/dp/4046049332/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_G95M902VDSCGBSXFX51Y

もちろん当診療室の書棚にも置いてあります。

吉田歯科診療室は口から全身を、全身から口を診る専門医です。
通常の歯科治療はもちろん
疲労や精神疾患・不妊などのご相談も承っています。

メール発信が滞っておりましたので
また積極的に行っていこうと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

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