2013年9月11日水曜日

テクノロジー不感症が増えている


新しいiPhoneが発表になりましたね。

早くもウェブ上には iPhone5s & 5c の論評が飛び交っています。しかし前回の iPhone5 の時と同様に「感動がない」「失望した」「アップルにはもうイノベーションは起こせない」など、マイナスの意見を流す人が多い。今回は「色だけ増やせばよいというものではない」とも…

こういう人達って、悲しいなって思うんです。誰かに何かをしてもらわないと満足できないのでしょうか。写真や断片的なスペック情報だけでは難しいかもしれませんが、メーカーの努力の片鱗をみる事はできないのかと思うんです。

たとえば5sに搭載のM7チップ。新たに動きを感知する専用のプロセッサーを搭載、すでにNIKEが驚くようなアプリを造っているそうです。私がそういうのが好きなせいなのかもしれませんが、それを聞いただけでワクワクしてしまいます。

経営戦略的にも99$とか、iWorkが無料とか、裏で繰り広げられる命がけの企業戦争の恩恵を受けている事を幸せだと思うのです。ありがたく搾取されているという言い方でも良いと思います。

革新的な技術やサービスが毎年恒例行事のようにポンポン出てくるはずはありません。テレビのワイドショーが視聴率を維持するために、毎日事件が起きているように演出するようなわけには行かないのです。サプライズに慣れてしまった人こそ、イノベーションが起こせない人なのではと思ってしまいます。

医療の現場でも、自分は何もしないが病気は治してしてほしいという依存型の患者さんや、もっと新しいワクワクするような医院を造りましょうよと騒ぐ勘違いコンサルさんなど、このようなテクノロジー不感症に似た人達によく出会います。

産業やマスメディアは「何かをしてもらう事」に慣れてしまった人達を増やしてしまったように思います。私たちはそのような事がないよう、物事をきちんと見据えた治療を行って行きたいと思います。