まさかこんな年になるとは…誰もがそう思いながら、2020年が暮れていこうとしています。
特に日本はオリンピックという最高に華やかな舞台が完全にひっくり返され、大きな不安を持ち越しすことになりました。
このブログもほとんどのネタが新型コロナウィルス関連のものでしたし、栄養関係を中心に挙げているTwitterも、かなりのものがそれ関連で、そこそこのアクセスを集めました。
さて、あたり前になってしまった感染症から私たちは何を学び、来年はどう行動すればよいのでしょう?
*
私には少しだけ医学知識がありますし、日々感染と対峙しながら仕事を35年間続けてきました。ですから、これからどうすれば良いのかを知っています。しかし一般の人たちには驚異でしかありません。
人間は初めてのことや想定外の事態に直面すると、どういう行動をとるのか?それは東日本大震災のときに経験してきたことでした。さて今回、その経験は活かされたでしょうか?
震災のときは、あれは人工地震だと騒いでた人がいましたし、国がもたらした人災だという人もたくさんいましたね。今回は、感染の蔓延をどうしても誰かのせいにしたい陰謀論支持者が続出しました。コロナはマスコミが作った罠だとか、某国が侵略のために作った人造ウィルスだとか、政府がノロマだから感染が拡大した、とか。
また、新型コロナはただのカゼであり、自粛など不要という人もいました。経済の停滞を懸念する人には都合の良い考えです。しかしこれほど急激に容態が変わるカゼは今までありませんでしたが、どう説明するのでしょう。
医療機関で働く人を避ける行動をとる人も現れました。震災の時、福島から転居してきた人を遠ざけていた愚かな人と変わりません。
つまり、人は非常事態の時にどのような行動をとるのか、みんなが学ばなくはならなかった。もちろん親や学校が教えられるようにしなくてはならないのに、できませんでした。
ウィルスの暴露・感染・発症をゴチャマゼに報道しているマスコミもまた、混乱から来る誤報を繰り返しています。せめてその謝罪くらいはしてほしいものです。
**
さてそんな世間に流されず、今後私たちがなすべきことは何でしょう?
それは、感染しても発症させないように、免疫を正常化することです。
こちらに簡単に書きましたので、ぜひご参照ください。
要するに医学というピラミッドは、基礎にある重要なブロックが外れたまま積み上がり、歪な発展してきたということです。そのブロックの名前は「栄養」でした。
マスクを配るより、ビタミンCやDを配った方が遥かに効果があると思うのですが、統計やエビデンスがないだけに、普及することはありませんでした。
ウィルスの暴露は当たり前、感染も発症も確率的にしかがたない、けど重症化させない準備、これはほとんど論じられてきませんでした。
マスクより、手洗いより、外出禁止より効果的なこと、それは免疫の正常化です。経済はリモートワークだけでは廻りません。
そこに気づき、行動した人が、これから世の中を変えていくと思います。
***
さて吉田の一年は、コロナショックがなかったわけではありませんでしたが、割と堅調でした。
実際診療は1日にも休みにしていませんし(だから補助金はもらえませんでしたが…)、電車が空いていているので毎日快適に通勤していました。
しかし診療規模は意図的に縮小し、すべての患者さんの健康状態を一から把握するために私が歯ブラシの指導をしたりしてきました。
すると今まで分からなかったことが分かり、見えなかったことが見えてきました。これは大きな収穫でした。
また後でご紹介しますが、診療設備の大幅な入れ替えや新設をすることができました。
来年はそれを活かして、新しい企画やチャレンジが始まります。どうぞお楽しみに。
写真のカレンダーはお気に入りのもので、毎年同じシリーズを更新しています。今日はこのカレンターを来年用に掛け替えて帰宅します。
ではどなた様もちゃんと歯を磨いて、よい新年をお迎えください。来年はみんなで感染に負けない社会を作って行きましょう!
2020年大晦日
吉田歯科診療室デンタルメンテナンスクリニック代表 吉田格