今年もまた寒河江のさくらんぼをいただきました。おいしくいただいておりおます。Tさん、いつもありがとうございます! (^O^)
何気ない日常に、実は健康や病気の秘密がたくさん隠されています。このBlogは東京銀座・吉田歯科診療室 デンタルメンテナンスクリニックの吉田格が、日々何を見て聞いて考えているのか、診療中にはお話しできない事をお伝えして行きます。
2012年6月30日土曜日
2012年6月27日水曜日
いい歯医者 2013
この本の賛否については過去さんざん書いてきましたので、2013年版はさすがに広告代理店さんからの誘いはなくなったのですが、顕微鏡歯科ネットワークジャパンで広告を出そうという事になり、P143に吉田歯科診療室が名前だけですが掲載されています。
それから顕微鏡歯科学会から辻本会長が特別寄稿されておりますが、同じくP143の左上に私が施術した特殊なインプラント症例(サイナスリフトの再治療)の写真を提供させていただきました。とっても小さいですが…
この本の問題点は、記者の眼できちんと正しいと確認した「取材記事」と、評価や裏付けのない「記事体広告」が混在しており、読む人にはほとんど両者の区別がつかない事です。それを「いい歯医者」と言い切る感覚が私には解らないのです。Q&Aの質が高いだけに残念です。
「いやいや、いい歯医者だと解るのはQ&Aの方であって、広告で解かるとは言ってない」という言い分も成り立つでしょう。けどそんな事をいちいち気にする人はおられません。
この本のページ下に「AD」と小さく書かれているのが記事体広告で、編集部が「いい歯医者」ですと言っているわけではありません。我々もそうですが、単にお金を払って掲載してもらっているにすぎません。広告ですから自画自賛、歯科医院を選ぶ足掛かりにはなっても基準にはなりません。2009年版のはちゃんとした取材記事ですが。
しかし我々顕微鏡歯科ネットワークジャパンは本に記載しておりますように、治療動画を審査しそれを公開する事で他に類をみない信用を築いています。
顕微鏡をただ置いているだけで実際に治療に使っておられない歯科医院さんも多く、患者さんにご迷惑がかかっている事実を私たちは何件も聞いているし、私自身が患者さんからこの本のあり方について怒られた事もあったくらいです。
そのような事にならないように私たちはこのグループを造りました。本当に良い治療を受けたいとお考えなら、ぜひこのサイトからお近くの v-Super Dentist を探してみてはいかがでしょう。
2012年 6月27日「いい歯医者」”(週刊朝日MOOK)の2013年版が出版 【あいぼりー 歯の相談室ブログ】
2011年 7月17日「いい歯医者」はもうやめようヨ 【Blog:歯界良好】
2011年 2月12日 マスメディアに望むこと 【Blog:歯界良好】
2010年11月17日 マスメディアが注目する歯科医院になる 【Blog:歯界良好】
2009年 7月30日 週刊朝日MOOK「いい歯医者」 【Blog:歯界良好】
2011年 2月 7日 マスメディアが注目する歯科医院になる 【あいぼりー 歯の相談室ブログ】
2012年6月9日土曜日
CTからアーチファクトを除去 GIDORAがやってきた
歯科用CTがだいぶ普及してきました。これがなくては診断がつかない事も多く、私たちもたいへん助かっています。
しかしこのCT、あたかも万能のように思っている方も多いと思いますが、実は欠点もたくさんあり、それについて触れられているサイトはほとんどありません。
最大の欠点、それは「アーチファクト」と呼ばれる、画像上の金属周辺で発生する読み取り不能エリアが出る事です。金属を多用する歯科口腔外科では大きなな弱点となります。
しかしそれでも使われているのは、アーチファクトの影響がない部分を使っているからです。歯科用CTはまずインプラント治療の診断で注目を浴びて普及してきました。実はその用途では金属はあったとしても離れた所にあるので、あまり問題がおきません。つまりCTをインプラントにしか使わない先生には、アーチファクトは工夫次第で無視する事ができるのです。
ところが私たちのように歯周病や根管治療にも使おうとすると、そうは行きません。歯周病の診断をしようとしても、金属冠や金属の芯があれば影響がモロにでてしまいます。これでは肝心な歯の周りの診断ができない、そのためわざわざ金属を全て撤去してから撮影を行う事もあるそうです。これはあまりにたいへんです。
さらに根管治療でも再治療ともなると「根管充塡材」と呼ばれる詰め物もアーチファクトを引き起こし判断不能に陥ります。この憎きアーチファクトを無くす事はできないか?そこで開発されたのがGIDORA(ギドラ)というソフトです。
【株式会社アイキャット】
この患者さんには金属修復物が多数使われており、かなり激しいアーチファクトが出てしまいますが、GIDORAを使うと下のようになります。
ごらんのようにその効果は一目瞭然、歯の周りの骨の位置が確認できるようになりました。
GIDORAは現在KaVo(GENDEX)社のCTで、LANDmarkerというインプラントシミュレーション用ソフト内でしか動きません。インプラント用なのでそれ以外の用途には不便な造りなのですが、この夏のバージョンアップではOsiriXのような操作性になるそうです。
それから残念ながらまだDICOM出力には対応しておらず(*)、撮影依頼をされてきた方にお渡しするのは上の写真のように部分切り出しの静止画のみになります。つまりまだまだ開発段階なんですね。しかしこれだけアーチファクトが取れてくれると、診断価値は格段に上がります。
まるで怪獣のような名前のソフトですが、開発者によれば円谷プロには了解を得ているとの事です。
さてこのソフトでこれからどのような診断ができるか、楽しみというか、怖いというか、、、しかし本当に価値あるデーターを提供して行こうと思います。
*:2012年秋にDICOM出力に対応いたしました。
*:2012年秋にDICOM出力に対応いたしました。
新潟交通電鉄 プチ廃線の旅
けどあったんです、新潟にも、路面電車が。新潟交通電鉄という名前です。しかし平成3年に非常に中途半端な形で運行していた路面区間が廃止され、平成11年には完全に廃線となりました。
本当はこの路面電車は新潟の繁華街「古町」を通り、万代橋を渡り新潟駅に達するはずでした。しかし当時の県庁前でなぜか終点、とてもとても中途半端な路線でした。もしこれが実現していたら、新潟はまったく違った街になっていたでしょう。
どこの路面電車もそうですが交通渋滞の元凶として扱われてきました。しかし今存続するものを見る限りそれを上手に街造りに活かしています。
新潟交通電鉄は路面区間と住宅田園区間がありました。実は後者は私の小学校の区域を通っていました。しかし私が載った事があるのは幼少(4歳くらい?)の頃、両親と白根あたりにお花見に行った一回だけ。今頃になって、あの電車はなんだったんだろう?と思い、先週新潟に行ったのを機会にちょっと廃線を歩いてみました。
歩き始めはJR越後線関屋駅。駅舎も新しくなり、関屋分水ができる前後の地図がありました。これについてはまたいつか。
天気は最高!新潟交通電鉄東関屋駅があった場所は信濃川にほど近い所。当時操車場があったあたりはマンションが立っていました。
関屋分水を渡る橋、この左側に軌道があったはずでしたが、跡形もありません。
国道を渡る架橋はそのまま。右は近隣のジャスコのために造られた東青山駅の跡。新しく土が盛られ、公園として整備されるようです。そのジャスコも今はありません。あんなに大きく賑わっていたのに、とっても不思議です。
旧平島駅付近から旧東青山駅方向を望むとこんなかんじ。この辺りは私の小学校区でした。
と、突然キジバトか何かが出現。のどかです〜
すでに線路などは撤去されていますが、橋まではできないようです。
歩いて来たのはここ、旧寺地駅あたり、新潟脳外科病院裏手です。ここは父が亡くなる直前まで勤務していた病院、父は自宅からここまで徒歩で通っていました。
さすがに時間切れ、歩くのも限界。しかしあまりに天気がよかったので、信濃川を渡って新潟駅に向いました。写真は平成大橋の電灯です。
***
しかしまぁ廃線てのは寂しいですね。私はほとんど縁がなかった電車ですが、地元の方はやはり寂しかったのではないでしょうか。
先にも書きましたが、もしこの路線が予定通り新潟駅まで伸びていたら、本当に全然違っていたでしょう。
ちなみに万代橋はその軌道が載る予定だったので、建設当時としては幅の広い橋を造ったのだそうです。現在片側2車線が確保できているのはそのおかげだそうです。
新潟市のシンボル 万代橋 |
新潟市は現在繁華街と言われて来た古町地区がとても寂しくなっています。これは都市計画がバラバラで、拠点が分散してしまった事が原因だと思います。
なんでもいいからどこかに新しいものを造るのではなく、古い物を大事にしてそれを活かし住む人も訪れる人も愛着が持てる街造りが必要だと思います。高度成長期はそれをないがしろにしてきたのだと思います。残念でなりません。
さて旧月潟駅には、なんと古い車両が保存されているのだそうです。この写真は4月の顕微鏡歯科学会で実行委員長をやっていただいた菅原先生から送っていただいた物です。実は彼の家はこのすぐ近くなんですね。カボチャ電車とよばれた色合いが懐かしいです。いつか行ってみよう思います。
【参考サイト】
2012年6月3日日曜日
新作歯ブラシ 夏バージョン
新作の夏バージョン歯ブラシ クリックすると拡大します |
この夏の新作をご紹介します。楽しい絵柄の歯ブラシの「夏バージョン」です!
歯ブラシは毎日使うものですから、楽しく行きたいもの。ウケを狙って変形歯ブラシを売り込むメーカーが後を絶ちませんが、実は歯ブラシはストレートしか考えられません。
確かに変形にも良い製品がある事は認めます。しかしそれに合わせて手の動かし方を覚えた後、また形の違う製品を使えば一から動きを練習しなくてはなりません。そんな面倒な事できませんよね?
つまり変形の同一商品を一生使い続けて行くならともかくそんな事はありえない、これがお勧めできない理由です。ストレート型は今後も絶対になくなりませんから、これで歯ブラシの動きを体に覚え込ませ、製品が変わってもストレートであれば磨き方はまったく変わらない、これは大切です。
しかしストレート型は画一的でつまらない製品になりがち、そこでコレです。特にこの「花火」バージョンは浴衣を来た女の子が裏表別柄になっており、楽しさが10割増になっています。
価格も安くお買い得!いくらかは診療室に来てからのお楽しみです。まずはアソートで50本入荷いたしましたが、早期売り切れが予想されます。なぜなら全種類買って行く方がきっとおられますので、お買い求めはお早めに!?
さてメーカーさん、これに気を良くして他の季節用も造ってもらえないでしょうかね。絵柄で歯ブラシの交換次期が解るのも良いと思います。冬バージョンはクリスマスにお正月にスキーに…って想像してしまいます。皆さんはどんな絵柄が良いと思いますか?
歯科用CTが保険で使えるようになりはしたが…
KaVo 3D eXam-i with GIDORA |
4月1日より、歯科用CTによる撮影〜診断が健康保険に正式に導入されました。それ以前はかなりあやふやで皆請求に苦労していましたが、やっとです。
しかししかし、その撮影にはやはり多くの条件が付けられ、結局現場の声は反映されませんでした。CTにより露呈する日本の歯科治療の惨状は明らか、特に根管治療の不備は隠しようがないというのにです。
今回の改訂では「CTは通常の撮影方法で診断がつかない場合に撮影できる」との旨記載されています。「通常の」とは「パノラマ」と呼ばれる全体写真と、「デンタル」とよばれる小さな写真の事ですが、この2つを撮ってからでないとCTは撮影してはいけないようです。
今回の改訂では「CTは通常の撮影方法で診断がつかない場合に撮影できる」との旨記載されています。「通常の」とは「パノラマ」と呼ばれる全体写真と、「デンタル」とよばれる小さな写真の事ですが、この2つを撮ってからでないとCTは撮影してはいけないようです。
まぁそれくらいは良いのですが、問題は撮影が事実上「親知らずの抜歯で神経に近接しているもの」や「腫瘍」などに限られ、「根管治療(歯内治療)」や「歯周病治療」を目的とした撮影はできない事です。
それらがひじょうに重症で炎症が拡大してしまってからやっと撮影ができるという事なのですが、それではぜんぜん手遅れで、もっと早い段階からの撮影〜診断が望まれます。
すでに何度かお伝えしてきたように、根管治療は不備がたいへん出やすい治療で、再治療や抜歯に至る大きな分野です。
それらがひじょうに重症で炎症が拡大してしまってからやっと撮影ができるという事なのですが、それではぜんぜん手遅れで、もっと早い段階からの撮影〜診断が望まれます。
すでに何度かお伝えしてきたように、根管治療は不備がたいへん出やすい治療で、再治療や抜歯に至る大きな分野です。
このデンタル写真は急性の上顎洞炎を発症してきた重篤なものです。これだけでは炎症があることにはなかなか気がつきません。第一大臼歯と第二大臼歯の間が僅かに黒く異常がありそうなのは解りますが、どちらが原因かはかっきりしません。唯一の手がかりは白い上顎洞の線が上に盛り上がっている事です。
CTを撮影するとその異常は明らかになります。原因は第二大臼歯の近心頬側根の根管治療の不備にありそうです。しかも副根管と呼ばれる部分が未処置で、そこに原因がありそうです。
近心頬側根を軸に360度廻してみたビデオがこれです。上顎洞をドーム状に盛り上げながら徐々に炎症を拡大させ、ついに激しい痛みと高熱を伴ってきたわけです。
このような治療の診断にCTが使われるようになった事は朗報です。しかし事が大きくなってからやっと使えるようでは困るのです。そうならないような制度にしてもらえないのはなぜでしょう?
これはもう国として財政上、根管治療に経費を使われては困るという事の現れなのではないでしょうか?
国は全国の旧国立大学歯学部から根管治療に関わる講座を積極的に廃止し他の講座と統合してきました。そして今では残るのは東京医科歯科大学ただ一校、私立もそれに追従して行くところすらあります。
こんな事では「良い治療をされては困る」というのが国が考える歯科健康保険で有ろうとすら思えるのです。
もちろん根管治療を適切に行うにはCT以前にラバーダムや顕微鏡といった設備、そして治療に最低限必要な時間の確保が不可欠です。それすら実現しない国民皆保険制度に依存していては、治る人も治らないのが現実です。
最近多くの先生が根管治療を自由診療で行っていますが、実はそんな理由もあるからなのです。せっかくの高性能機器も、日本の保険医療機関では宝の持ち腐れになってしまうのをとても悔しく恥ずかしく思うのです。
さて6月1日より吉田歯科診療室は完全自由診療化に移行いたしました。これにより保険医療機関ではコストや制度(混合診療)の問題で実現できない様々な提案ができるようになりました。保険医療機関さんといっしょに、隙間を埋めて行くような治療もやって行こうと思います。
これはもう国として財政上、根管治療に経費を使われては困るという事の現れなのではないでしょうか?
国は全国の旧国立大学歯学部から根管治療に関わる講座を積極的に廃止し他の講座と統合してきました。そして今では残るのは東京医科歯科大学ただ一校、私立もそれに追従して行くところすらあります。
こんな事では「良い治療をされては困る」というのが国が考える歯科健康保険で有ろうとすら思えるのです。
もちろん根管治療を適切に行うにはCT以前にラバーダムや顕微鏡といった設備、そして治療に最低限必要な時間の確保が不可欠です。それすら実現しない国民皆保険制度に依存していては、治る人も治らないのが現実です。
最近多くの先生が根管治療を自由診療で行っていますが、実はそんな理由もあるからなのです。せっかくの高性能機器も、日本の保険医療機関では宝の持ち腐れになってしまうのをとても悔しく恥ずかしく思うのです。
さて6月1日より吉田歯科診療室は完全自由診療化に移行いたしました。これにより保険医療機関ではコストや制度(混合診療)の問題で実現できない様々な提案ができるようになりました。保険医療機関さんといっしょに、隙間を埋めて行くような治療もやって行こうと思います。
2012年6月2日土曜日
「きみは確かにそこにいた」は明日朝10:35NHK
東日本大震災での身元確認、私も参加してきましたが、このような努力があった事を多くの方に知ってもらえたらと思います。
「きみは確かにそこにいた」は明日朝10:35NHKです。ぜひごらんください!(以下はNHKのサイトからの引用です)
http://www.nhk.or.jp/ashita/bangumi/
~歯科医師たちの身元確認~
2012年6月3日(日) 午前10時35分~11時18分(放送時間変更)
2012年6月3日(日) 午前10時35分~11時18分(放送時間変更)
あの日から1年、東日本大震災で伝えられなかった現場がある。それは犠牲者の“身元確認の現場”だ。「一日でも早く、一人でも多く、犠牲者を家族のもとに返したい」という一念で、懸命に遺体の身元確認を続けていたのが、多くの歯科医師たちだった。残された遺族たちの「心の復興」とは、どこから始まるのか。混乱を極めた現場で、歯科医師たちは何を見たのか。たった一本の歯を通してつながる歯科医師と遺族。あの日から同じ時間を過ごしてきた2つの目線を通して身元確認の真実を描く。
蜂だってズッコケルのだ
最近走りながら道端の花の写真をiPhoneで撮っているのですが、昨日こんなものを見つけたので動画でとってみました。「蜂」です。
一生懸命花にとまろうとしていて、最後は「ズルッ」。。。何か自分を見ているようでした。
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