2010年4月30日金曜日

サロン・ド・テ アンジェリーナ

甘いものシリーズが続きます。これも凄い!


健全なる私達はすぐに涎がでてしまいます。さっそくいただきます!中身はこんな感じです。



実は本日、顕微鏡歯科の巨匠、ご存知三橋純先生と奥様が見学にいらっしゃいました。連休の谷間という事で休診なのだそうです。ようこそいらっしゃいました。そして、ゴチです!

甘いもの、というか最近はスイーツと言わないといけませんが、その創作意欲には頭が下がります。どうすれば人が喜んでくれるか、とっても良く考えています。

2010年4月29日木曜日

Song of Jamaica 花が咲く!

正体は蕾だったようです。4月22日の状態からこのように変化しました。


拡大するとこんなです。


と言う訳で、お花が咲きました。梅雨みたいな天気が続いていましたが、やっと春らしくなってきましたね!

2010年4月26日月曜日

新潟のチューリップ


日曜日にちょいと新潟の自宅に戻っていたのですが、残務整理があるので昼の新幹線で早々と銀座に戻ってきました。

母が実家の庭に咲いているチューリップを持って行くかというので、ありがたくもらってきました。

実は新潟県の花はこのチューリップです。オランダから来て完全に根付いてしまった、不思議な、しかしとても可愛らしい花ですね。

カメラで撮ろうとすると自動で接写モードに切替りますが、その時のマークはどこのメーカーのカメラでもこのチューリップです。それだけ特徴的な花というわけです。

ある意味、桜の後に続く代表的な春の花、異国の花でありながらその存在感は立派だなと、妙に感心してしまいます。

2010年4月22日木曜日

しろくまタイムズスクエア

甘いものシリーズ、というわけではありませんが、これはとっても良くできていますね。


実はコレ、今日の手術に手伝いに来ていただいた衛生士の中村さんからいただいたものなのですが、まったく同じものを札幌の顕微鏡歯科学会の帰りに私はお土産で買ってきたのです。

見てのとおりとっても良くできたパッケージで、私はすぐにこれを買ったのですが、自分の分は買いませんでした。後で「やっぱり買えば良かったな〜・・・」と後悔していたのですが、突然目の前にコレが!

あまりに嬉しかったので(?)さっさと食べてしまいました。で、残ったパッケージの写真だけですみません。しかし私のようにパッケージだけで買う人が多いんでしょうね。

売り方というのは大切だなと思いました。中村さん、アリガトウ!

PS:またオネガイシマス〜


ふわふわっと わっふるわっふる。

川崎のU先生から電話があり、「突然で悪いんだが、インプラントが外れちゃって、午後から診てくんない?」

ありゃ〜、今日は骨移植なんか入っていたもので、バタバタ。けどなんとか時間が造れたのでご来院いただきました。で、いただいてしまったのがこの写真です。



女性陣が悲鳴をあげたのは言うまでもありません。アリガトウゴザイマス!

歯科医院に甘いものとは場違いでは?いぇいぇ、そんな事はありません。しっかり磨けばいいんです。メンテすればいいんです。だから吉田歯科診療室デンタルメンテナンスクリニックがあるんです。

あ、でインプラントですが、ただ冠の部分が外れていただけでした。つけ直して噛み合わせを調整して終了です。

実はインプラントの冠は弱めのセメントでくっつけるのが主流です。壊れた場合に引っ張って外して直せるようになっているんですが、そうでなくてもいつか外れる日が必ず来ます。

今思いなおすとちょっと緩めに着けておいて、またすぐに外れて来ていただけるようにすれば良かったかなと思います(?)。

ゴチでした!

Song of Jamaica


フロントにドーンと置いてある立派な観葉植物、移転の時に先輩からいただいた Song of Jamaicaと言うものです。いい名前ですね。

で、春になって、なんと新芽?蕾み?が出てきました。不思議なものです。生命の息吹を感じます。これがどうなって行くのでしょうか?タノシミです!

2010年4月19日月曜日

SAF 網タイツが造る、新しい根管治療の時代?

突然ですが、クイズです。これはいったい何でしょう?
↓  ↓  ↓

拡大するとこんななってます。まるで網タイツのような器具ですね。
↓  ↓  ↓



答えはコチラ、驚きです、こういうのを「ぶったまげ」と言います。
↓  ↓  ↓

よくもまぁ、こんなものを考えついたもんだ、そしてよく造ったなと誰もが思う事でしょう。これはReDent Nova Ltd.のSAF(Self Adjusting File)というシステム、根管治療を行う器具ですが、あきれるくらい画期的です。

実際にさわってみると、なるほどグニャグニャです。回転させるわけでなく上下動なので、折れる可能性は低く、コレ一本で一根管が2~4分で形成できるのだそうです。フィンになっている部分はたぶん無理でしょうが、それにしても驚きです。

根管治療用器具もここまで来たか!と思わされる逸品ですね。日本で普及することはありえませんが、実際にお使いになった方の感想が早く聞きたいものです。

追記:2013年5月にオサダより国内発売の発表がありました。

日本顕微鏡歯科学会@札幌

寒い東京から、暖かい札幌に来ました!? 日本顕微鏡歯科学会の学術大会です。

17日朝、東京はなんと雪!首尾よく飛行機に乗り込んだ私をまっていたものは「滑走路閉鎖」!ミゾレ+アラレで飛べないのだそうです。40分遅れで離陸しましたが、まさかこんな事になるとは。

東京がこんな調子です、札幌はさぞかし寒いだろう、それに業者さんも雪で学会場に荷物が届いていないと聞いていたので、完全防寒装備で行ったのに。。。。。札幌はとっても良いお天気ではありませんか!ま、文句言っちゃいけません。


さて今回は発表はお預けで、なんと座長をやらされてしまいました。で日曜日のタイムテーブルを見ると、なんと朝一ではありませんか!

これはイカン!早起きして、きちんとして行かなければ、という事で、朝ご飯をガッチリ食べ終わったのが上の写真です。

座長はなんとかこなしたのですが、演題が長い英文だったので、スラスラ読めるように練習していたのですが、結局緊張して思いっきりつっかえてしまいました。O先生、ゴメンナサイ。。。

さて今回の大会は札幌でどれくらい人が集まるかと心配されていたようですが、なんと過去最多の280名!大会長の松本先生達の努力のたまもの、素晴らしいです!

発表は教育講演が2題、特別講演1題、会員発表が4題、ランチョンセミナーが3題。会員発表は若い先生が多く、なんか自分の時代は終わっちゃったかな〜という感じがしてしまいました。
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企業展示のサプライズは、なんといってもコレ、Leica M320F 12-D。昨年のAMEDに持ってきた機械とはまったく違うものです。スゴイゾ!

Leica を握りながらほくそ笑むミロ先生

この機械は鏡筒内にほとんどの機械が内蔵されています。その秘密はLED光源を使った事。これで光ファイバーなどの取り回しがなくなりました。

しかもハイビジョンカメラ(HDカメラの誤りでした)内蔵し、静止画も動画もSDカードに保存されます。リアルタイム出力はHDMIで行われます。これで450万円、実売400万円を切るくらいでしょうか、大注目ですね。

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さて来年の大会は東京で顕微鏡歯科の巨匠・三橋先生が大会長、私は立場上運営を手伝わねばなりません。たいへんな事になりそうです。地獄の一年の火蓋が切って落されたような気分です。。。

2010年4月17日土曜日

木村拓也コーチの訃報に思う

この文章はいいですね。故人の人柄がたいへんよく現れてます。






こんなに良い話がきけたとは、今年のプロ野球の新人の皆さんは本当に感銘を受けたことでしょう。考え、練習し、自分の可能性をさぐり、運を引き寄せる、諦めるなんて早すぎるぞと言い残して彼は去っていったのでしょうか。

今思えばこれは彼の遺言だったのかもしれないという記事がありました。あまりにも早すぎる、ご冥福をお祈りいたします。


2010年4月15日木曜日

またやろう


東京で地下鉄に乗っていると目に入るこの黄色いマナーポスター、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

要するに駅や車内でのマナーを啓蒙するポスターで、毎月一枚ずつリリースされています。下記のリンクのバックナンバーをぜひごらんいただきたいのですが、どれもセンスの良さがキラリと光る秀作揃いです。独特の画風がとてもいいですね!


さて3月までは「家でやろう」など「みんなが迷惑している事に気付いてもらう」シリーズでしたが、今月からは「良い事を進んでやろう」という方向に転換したようです。これはとても良い事だと思います。

もしかしたらネタ切れだったのかとも思いましたが、人間悪い事を言われるより、良い事を言われた方が伸びるもの。これで車内マナーが良くなる事を願うものです。

私がお願いしたいのは、混みあっている車内で7人掛けの椅子に6人で座っていて何も感じない人がいる事。ちょっと詰めればもう一人座れるのにな、、、、と思うのは私だけではないでしょう。

車両によっては7人掛けを3人と4人に区切っていたり、オシリの位置を決めるように凹がついていて、7人掛けを暗に促しています。しかしこの凹をものともせず、真ん中に座っている方もいますよね。しかも何が気持ちよさそうな顔をして。これはもしかして新しい健康法ではないのか(?)と思ってしまいます。

見知らぬ人と体が接する、考えてみると電車とは恐ろしい所ですね。つい先日も半蔵門線で乗客同士のトラブルがあって、電車が駅で10分ほど停まってしまいました。

さて来月の「またやろう」はどのような絵になるのでしょう?とっても楽しみです。

PS:今月のポスター、サラリーマン風の人より、ちょっといいかげんな服装をした人の方が面白かったと思うんですがね、どうでしょう?

2010年4月13日火曜日

自由診療の感想・2

3月14日の続きです。二本目を先にこちらにアップいたします。

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=== 歯科不信から信頼へ ===

私は生来歯質がもろく、長年歯の疾病で悩んできました。数年前、意を決して都内の某有名歯科を受診したのですが、「基本的に保険で治療」を選択したこともあり、かんばしくなく、すっかり歯科不信に陥ってしまいました。

気を取り直して、娘の紹介で吉田先生のクリニックに通うことになりました。

私自身、理詰めで物を考えますので、先生の「まず歯磨き指導からはじめて、歯周病を抑制しながら、患者に最適の方法を模索する」方針に同意できたため、60歳の定年前に一応の治療完了を目途に通院しました。

先生といえども「かなり難しい治療」だったとのことで、結果的には約二年を要しましたが、希少金属を用いた良い義歯が入り、長年の歯の不調、不安から解放されました。

今はメンテナンスのため、通院を継続しておりますが、心なしか「頭の回転」も早くなったような気がします。(笑い)

いずれにしても、現在の保険制度では満足な歯科医療が受けられないことは事実です。企業にはcustomer's satisfactionが求められても、歯科医療では、画一的な保険医療。

なにか矛盾していませんか? 不一

東京都江東区在住 □□□□


2010年4月11日日曜日

解りきっている事こそ大切に 〜日経ビジネス 徹底予測 を聴く〜


ネタとしてはだいぶ古くなってしまって申し訳ない、もっと早く書きたかったのですが、今さら登場したこのCDは去年の12月に送られてきた「日経ビジネス 2010年を徹底予測」というもの。いわゆる販促モノですが、さすがに内容は興味深いものばかりです。

早いもので今年も1/4が過ぎてしまい、このCDの内容にアタリハズレが明確になったものもあります。キリンとサントリーの合併解消やトヨタ事件など、まさか!と思うような結果まではさすがに予想されていません。もちろんそんな事は批判に値するものではないのですが。

このCDには「主要30業種の展望」という解説があります。自動車・食品・銀行などに対し、2010年の予想が大胆になされ、その中に「介護」と「医療・医薬」という項目があります。ところがこの内容たるや、現場の私が聴くにまったく的外れな内容で、ちょっとビックリだったのです。

日頃から経済を生業としている方達と、自然科学と人の心の間を右往左往している私との間には、かなりの見解の差があるなと思っていました。そしてこれを聴くとますます「この差は大きいなー」と思うのです。


まずは「介護」。介護は今後ひじょうに大きな成長分野と捉えられています。ますます重症化する超高齢社会に、人材や資金が投入されるのはだれが見ても明らかです。そして誰もが将来の自分自身の問題になる事を知っています。

しかし、今の超低水準の賃金や財源の話しがされていません。医療保険と同じく、国が先導するシステムに黒字化はありえません。超低水準から成長したとしても、とても普通のサラリーマン程度の給与水準にはなりえません。そのため優秀な人材確保は不可能となっています。

私は10年ほど前、介護ヘルパーの養成をする仕事に携わっていました。そこに来る方とは、いわゆる失職者が多く、国が補助金を出してくれるからとりあえずヘルパーになろうという、モチベーションが最初から無い方達が多いのが現実です。

もちろんきちんとした志を持った方もおられるのですが、理想と現実のあまりのギャップの激しさに、多くの人が去って行きます。それくらいの低水準からの僅かながらの成長を、私はお世辞にも成長分野とは言えないと思います。

民間の介護分野はそれに比べれば良いでしょうが、その多くはいわゆる富裕層ビジネスで、豊富な退職金や年金を使って海外旅行に連れ出そうとするビジネスモデルとあまり変りません。マーケットは自ずと限られます。

あまりにプアな水準、そして高齢社会や介護とはどのようなものなかをあまり知ろうとしない(自分の事として考えるのは怖い!?)と考えている人が多いという実態が読み取れます。

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続いて「医療・医薬」、これがまったく話しにならない。

短い時間に多くを収載できない事は解ります。で、このCDには一点だけ、医薬品の特許切れ問題に触れています。それによるジェネリック医薬品の増加と、収益構造の悪化に言及しています。

しかしこれが医療・医薬の筆頭にあげられる予測なのでしょうか?当事者はたいへんでしょうが、国民生活を揺るがすような結果にはならないと思います。

私が考える医療の最も大きな変化は「自由診療・保険外診療」という分野の拡大です。人間ドックや美容整形、歯科では矯正やインプラントなどがこれにあたります。水道水ではなくペットボトルの水を買う、あるいは子供を私立小学校に入れるのと同じ考えです。そしてそのシェアは非常に大きい。しかしこれらは統計には現れてこない分野です。

統計に現れないといえば、経済番組を見ていても面白い事が解ります。経済の動向を占う様々な統計や指標が出てくるのですが、アナリストさんはそれらを見て今後の経済を予測します。しかしそれらは古くて非常に限られた分野の事しか解らないのではないでしょうか?

たとえばこの時代にデパートの売上を見て、経済を予測できるのでしょうか?旧来からの流通形態は変化しています。少なくともAmazonや楽天などの売上を加味する事が必要です。

医療はいわゆる「消費」とは異なるもので、患者さんは消費者ではありません。しかし経済学の中では消費と言われてもしかたがないでしょう。だから目先の数字が明快な薬の売上が医療の実態を把握する指標として取り上げられているのだと思います。統計に現れないデーターも読む、そうでなければ甚だしい的外れな論評になるのは当然です。

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実は私は「日経ビジネス」のファンです。するどい切り口は経済に無頓着は私をも引きつけ、「また買いたい!」と思わせるに充分な内容です。

PodCastで以前配信されていた「日経ビジネスオンライン 編集長の終わらない話し〜とれたての話し」もずっと聴いていました。残念ながら今は打ち切りになってしまいましたが、歴代編集長の熱くも冷静な話しに聴き入ってしまったものです。

そして「経済の人達はいったい何を考え、どうやって自分の体を壊し、医療費を食いつぶして行くのだろう」と考えるのが日常となってしまいました。患者さんを診ていると、経済の負の部分が良くわかります。そんな思いで書いたのが、移転を機に書いたこの挨拶文でした。


未来をズバッと言い当てた人はカッコいい!誰もそう思うのでしょう。そしてそれはは楽しく、事業を行う上でもとても大切な事だと思います。

けど世の中あまりにそれに走りすぎて、解りきっている事が疎かになりすぎていると思います。病気になって当り前の生活、このままでは病気になると解っているのに改善できない、世の中全体がこの調子です。

それがどれほど生産性を下げ、日本経済の足を引っ張っているのか、経済学の専門家にこのような計算ができる人はいないのでしょうか。自分も経済の中で生きているのに、医療の現場にいるとまったく世間ズレしているなと想ってしまいます。

PS:「終わらない話し」の井上豊さん、今は「日経ベリタス 大江麻利子のモヤモヤトーク」に応援団長としてたまに出演していますね。相変わらず精力的ですね。