2011年3月31日木曜日

Palace in the sky


3月23日発売のPRISMのNew CD、Palace in the sky 、発注をもっと早くしていれば良かったのですが、震災でバタバタしていてやっと本日入手です。あ、地震のせいにしちゃいけないですね。


今回のCDはちょっと聞いただけではけっこう平坦で、いきなり「おー、これは凄い!」と心を動かされる曲はあまりありません。しかし3回目くらいから「なーんだ、そうだったのか!」と解る、心に滲みるメロディーやアレンジを感じられるようになります。なるほど、こう来たか!

タイトルチューンのPalace in the sky は亡き友に捧げたアキラさんの想いが痛いくらい伝わってくる異色な曲です。私は昨年末に新橋でのライブで初めてこの曲を聴いたとき、ちょっと鳥肌がたってしまいましたが、後で理由を知るとナルホドと思います。

本来エンディングとなるはずだったこの曲、しかしレコーディング後深町さんの突然のご逝去でボーナストラックとして加えられたのが Sad Moment です。

もう生で聞く事ができない深町さんの奏でるなんとも悲しいメロディーが、実は次へのエネルギーを呼び起こす事を感じさせます。しかしメロディーとは裏腹に、生前「悲しいとき〜!」と言いながら演奏していた話はギャップの激しさに大笑いですね。


さて曲調もプレイスタイルも昔とはずいぶん変わりましたが、PRISMはPRISM、和田アキラは和田アキラ、変化を感じる楽しみが今ではずいぶん解るようになりました。

いろんな悲しみを乗り越えて突き進んで行く音に、さらなる期待をかけずにはいられません。
Palace in the sky
【2011年3月23日発売】
3,000円(税込) DDCB 8009
和田アキラ(Guitar)
木村万作(Drums)
岡田治郎(Bass)
ゲスト:渡部チェル(key)1,3,4,6,7
1 Time Warp (Jiro Okada)
2 湖と空 (Jiro Okada)
3 Tomorrow (Everything Has Got To Get Better) (Mansaku Kimura)
4 Big Fun (Jiro Okada)
5 Ones (Jiro Okada)
6 Magic Words (Mansaku Kimura)
7 Deep Blue Sea (Mansaku Kimura)
8 Sundog (Akira Wada)
9 Palace In The Sky (Jiro Okada)

Bonus Track
10 Sad Moment (Jun Fukamachi)
Sad Momentについて~
深町純氏が生前、和田アキラとデュオでやっていた未発表曲で、彼が残したデモ音源に演奏をつけました。

http://www.prismjapan.com/disc/index.html より

2011年3月30日水曜日

風力発電


どこに行ってもすっかり節電が定着していますね。お店なんて入り口が暗くて、やっているのかどうか入ってみなくてはわかりません。しかしこれで良いんだなと思い始めてきました。

ふとコーヒーを呑みにカフェに入った時に気付いたのですが、薄暗くちょっと寒々しく、けど海外のお店ってこんな感じの所がありますよね。

それから駅なんて歩いていると薄暗い所もあり、これも何か海外の空港の雰囲気と似ています。かなり昔ですがモスクワ空港にトランジットで降りたとき、すいぶんと暗い空港だなと思ったものですが、今思うと日本が明るすぎたのかなとも思います。

原子力発電はやはり安全性や廃棄物処理に大きな問題が未解決なままだとはっきり解ってしまいました。これを読んで私もだいぶ考えが変わってしまいました。


だいぶいろいろ言われて来た方のようですが、あながち嘘とは思えません。行政の不備は医療だけではないことがあらためて解ります。では原発がだめならどうするか。

「風力はどうか」という人も多いようです。エコで自然破壊もなく、、、 しかししかし、私が聞いた話はおよそそのような感じではありませんでした。

上に載せた動画は私が2005年に学会でアメリカのパームスプリングすに行ったとき、高速道路から撮影したものです。

これほど多くの風力発電機が廻っているのを見たのは初めてで、おもしろい光景だなと思わず撮影したものです。現地の人に「凄いですね〜」と言うと、実はそうでもない事が解りました。

どういう事かとういうと、まずこのプロペラのせいで風の通りが悪くなる、それはそうですよね。で風下の温度が上がったのだそうです。これだけで動植物の生態系がいっきに変わってしまったそうです。風の流れが弱くなる、方向が変わる、これだけで環境に影響がでてしまったわけです。

それから発電機から発する低周波、耳には聞こえませんが、振動として感じ気持ち悪くなる人もいるのだそうです。技術の進歩で少しは解決できるかもしれませんが、コストパフォーマンスが悪すぎてなかなかうまく行かないようです。

電気を造るという事は何かしら環境破壊との引き換えになるのでしょう。それをどのようにバランスをとれば良いのか、まだ誰も答えを持ち合わせていません。世界が議論をしてゆかなくはならない問題ですね。

2011年3月22日火曜日

節電しながら診療中


3月22日現在の診療室の状況です。12日にお伝えしたように、吉田歯科診療室は被災もなく通常通り診療を行っております。

しかし患者さんの中には東北地方の方もおられ、たいへん心配しております。

吉田は通勤に不便は無く、たとえ帰宅できなくとも近隣の銭湯を利用したりとまったく問題はございません。

スタッフには通勤困難な者もおりますが、工夫をして通勤路を確保しており診療に支障はございません。

東京都中央区は計画停電の対象外ですので、診療時間に変更はございません。

しかし計画停電のためストップする電車があり、遠方からの患者さんで来室できない方が多数おられます。そのためキャンセルが多く、その時間を以前からキャンセル待ちをしておられた患者さんにお伺いしている状態です。当日お電話をいただいて診療が可能な場合もございますので、お問い合わせください。

TEL 03−3248−0418

技工物ですが、ガソリン不足による物流の滞りと計画停電の影響から、通常技工物に若干の遅延が、またジルコニアの作成に大きな遅延が出ています。

【ノーベルバイオケア】

対応策として、幕張のプラントで製造するはずだった分の相当数をスウェーデンのプラントに廻し作成いたします。そのため納期に1週間ほどの遅延が出ております。

診療室は節電のためフロントの照明を落としています。またまだ多少寒い日もございますが、暖房とトイレの便座シートのヒーターも停止しております。

紙類は不足が懸念されており、ペーパータオルやティッシュペーパーを外しております。お手持ちのタオル・ハンカチ・ティッシュペーパーをご使用ください。

また3月いっぱいはフロントはテレビ放送、診療室内はラジオ放送をつけ、地震関連情報が直ちに入手できるようにいたします。

さらにiPhoneでゆれくるコールを稼働させ、震度3以上の地震とその到達時間を直ちに把握できるようにしています。
ゆれくるコール

しばらくはこのような状態が続くと思われますが、皆様に安心して診療にお越しいただけるよう準備してお待ちしております。

なお診療のキャンセルなど変更がございましたら直ちにご一報いただき、お待ちの方に時間をお譲りいただけますようお願いいたします。

2011年3月21日月曜日

震災当時者Blog

あ〜、やってしまいましたね、こういう事が起きなければなと思っていましたが、、、


読売が朝日を、、、見たくない図式ですが、さすがにこれはしかたがない。現在アエラのホームページにはまったく繋がりません。

私は週刊朝日の中吊り広告にも相当問題があると思います。恐怖心を煽り注目させる、それで売れれば良いという気持ちがどこかにある。医療についても苦言を呈しましたが、それに限らずマスメディアには本当に良識を持って取り組んでいただきたい。

【歯界良好】

そんな方々でなくても是非ご覧いただきたいのが震災当事者のBlog。まずはいつもお世話になっている佐藤先生のBlogです。


たまに出張手術を、去年はオープンセミナーもやった佐藤歯科医院です。11日の夜にメールをいただいたので安心はしていましたが、被災状況は軽かったとは言え苦労が随所に滲んでいます。

不思議ですね。
いつもと変わらず、太陽は 私達に光と暖かさを注いでくれているのに、
その当たり前のことが、こんなにも有難いことだったなんて!


そして津波の直撃を受けた先生がこちらに。すごいです。。。


石巻市の斉藤嘉宏先生は去年札幌で行われた日本顕微鏡歯科学会に佐藤先生といっしょに来られていた方です。一度しかお合いした事がございませんが、その並外れたバイタリティーと強運は一目で解りましたが、このBlogで裏付けられています。

こんな状態の中。
友人宅に、20人避難してると聞きつけ、業務用小麦粉を調達し届けてきましたε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
無類のサバイバーかもしれない(^^;;
午後は、ディラーの三上さんとラボの石川さんが安否確認にいらっしゃいました。
ありがとうございますm(_ _)m
でも
死んでるわけないでしょ(笑)
レスキューもいいけど
早く、歯科医師としてレスキューしたいです。
当院のスタッフも全員無事でした。
さすが、院長似でしぶとい!
いつも通りの日常でも
被災しても
どこを切っても僕は僕です。

まったく恐れ入ります。笑顔でお会いできる日が早く来る事を願うだけです。がんばれ、現場の仲間達!

2011年3月20日日曜日

節電ポスター


震災後はさすがの銀座も人通りが少なくなり、混んでいるのはアップルストアだけか?と言った感じです(本当に混んでいます)。


当然の事ながら各店舗は照明を落とし、節電に協力しています。しばらく閉店するとか時短の旨掲示しているお店もたくさんあります。

吉田歯科診療室もフロントの照明を落としたりと節電に努めています。本当はもっと消したいのですが、スイッチがいろんな場所と連動していてこれ以上はムリ、もっと細かく配線しておけば良かったでした。


節電モードが盛り上がっていますが、帰宅困難者受入施設にもなった築地本願寺の路面側の柵には節電を呼びかけるアイディアに溢れたポスターがたくさん掲示されています。

 

実はこれらのポスターはこちらで投稿配布されているもの、私もどれか選んで掲示したいと思います。皆さんはどれを選びますか?(クリックすると拡大します)


ちょっと載せすぎたようです。私もそろそろコンピューターの電源を落とします。

オープンセミナー 今後の予定


次回のオープンセミナーは5月7日の土曜診療の後、17:45から約1時間を予定しています。確定ししだいこの歯界良好でお伝えいたします。

本当は3月が中止になり4月を考えていましたが、日本顕微鏡歯科学会が開催できなくなったための事後処理やらでやはり難しくなってしまいました。

次回はこの度の震災から考える「健康預金の勧め」をメインテーマに据えてみたいと思います。

今年になってまだオープンセミナーもメールニュースも何にもしていなく、お問い合わせもいただいております。オープンセミナーは吉田歯科診療室の重要な活動の一つです。今後も続けてまいりますので、どうか楽しみにしていてくださいね!

サクラサク


災害に気が向いているなか落ち着いて外を見てみると、すでに桜が咲いています。早咲きかな?写真は近隣の築地小学校のものです。


しか〜し、その横には都知事選のポスター掲示板が… こういう時でも選挙って絶対やらなくてはならないものなんでしょうかね?

それからこんな時は時限付きの大連立も已む無しかと思います。政治の話は良く解りませんが、リソースを集中するべき時期だと思います。

【朝日新聞】

桜はいつも日本人で良かったなと思わせてくれます。小さな桜の花が一時期に集中して咲き感動を与える、国難を乗り越えるため、今無駄な会合をしている場合ではないと思うのですが。

いつだって「現場」が一番偉い!

「恐怖心を克服し、ミッションを達成できた」この言葉に多くの人が感動したのではないでしょうか。このような時のために日々特殊な訓練を受けてきたとはいえ、どれほどの緊張感を持って望んだかは想像の域をはるかに超えています。

【時事通信】

昨今空理空論を振りかざし、現場の苦労を高みの見物している「マネジメント病」が横行しているように感じていましたが、やはり私は思います。いつだって「現場」が一番偉い!

現場の焦りと緊張、今すぐにこれをしないとたいへんな事になる、一刻を争う事態を頭でしか解らない人がトップに立つ事が先進社会では当然の事になっています。

確かに東京電力の会見は悪かった、しかしトップが現場に事実関係を逐次詳細に報告せよと圧力をかけるのはもっと悪い。

情報が挙らずに不安が増長されるのは困るが、被爆の恐怖と戦いながら必死で復旧に勤めている最前線の人たちが一番たいへんだと思います。自らを顧みず使命を果たそうとする現場の人たちの活躍に泪が出てきます。

自然災害が起きるといつも思うのですが、ことさら人災の要素をクローズアップする人がいる事。どうしても誰かのせいにしなくては気が済まない、それを生業としている人がかなり居る事です。

それから無駄な報道が多すぎる。在京民放テレビ4社が全部被災地に入る必要があるのでしょうか?そのリソースを救済に向ける事はできないのか、NHKも含めて全社が輪番で電波を止めてよいのではないでしょうか?

想定外の事象に後になってから「だから言ったじゃないか」と言う人の気持ちは解からないわけではありません。しかしこれが日本人が選んだ道、もし火力・水力に頼っていたらぜんぜん別の問題が出ていたはず、それでも地震・津波は起きたのです。

日本は、いや世界はますます難しい判断を迫られる事になります。これを機会に低消費型社会のあり方や、現場中心の考え方に少しでもシフトしてくれたらと思っています。

2011年3月17日木曜日

日本顕微鏡歯科学会は延期または中止に


悔しいですが、さすがに学会どころではなくなってしまいました。一生懸命準備をしてきた関係者の皆様にはたいへん申し訳ないのですが、とにかく皆様の安全と健康を優先すべきとの判断です。

今後どうするかはまったく未定ですが、なんとか秋には開催できないものかと考えています。

2011年3月14日月曜日

3月14日からの診療について

おはようございます。皆様の地方はいかがでしょうか。被災に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。

本日3月14日からの診療は通常通り行います。今のところ中央区は計画停電の予定はございません。ただスタッフの通勤が困難で一部ご迷惑をおかけしてしまうかもしれません。

それからご予約をおとりになられている方で、変更がある方はできるだけ早くお申し出いただき、他の患者さんにお時間をお譲りいだけますようお願いいたします。

TEL 03−3248−0418

計画停電で電車が動かなくなる所も多数ございますので、ご確認ください。たとえば東急電鉄では以下のようになっています。

用賀駅に張り出された東急電鉄の運行スケジュール

診療室内は節電に協力するために照明や暖房を調整しています。ご不便をおかけいたしますが、この国難を乗り越えるために、みんなでがんばりましょう。

2011年3月12日土曜日

震災お見舞い

今日3月12日(土)は予定通り診療を行います。

皆様の所は地震の影響はいかがだったでしょうか?吉田歯科診療室はRoom-Aの時計が落っこちて壊れました。まぁこれは地震というより、私の取り付けが悪かったのが原因ですが。

それからフロントの塗り壁の接合部が一部はがれてしまいました。朝の掃除で床に白い物が落ちているのに気がつき、何かと思ったら壁剤でした。

地震直後はエレベーターは停止しましたが、今朝ほど復旧しました。また断水が15分ほどありましたが、すぐ復旧しました。

東北だけでなく、茨城や千葉・新潟を震源とする地震も続いています。どうか皆様心を平穏に保ち、また安心して過ごせる日がくる事を信じてお過ごしください。


今朝の東京ですが、とりあえず動いている電車もありますがゆっくりだし混んでいます。早朝営業の店は全休です。吉野屋もマクドナルドもやっていません。カフェも全休、コンビニは開いているものの、食品はほぼ売り切れ、次の入荷も未定だそうです。

皆様のお知り合いの方で、行方がわからない方はおられませんか?下記から安否確認をしてみてはいかがでしょう。



とにかく心を平穏に保ち、また安心して過ごせる日がくる事を信じましょう。被災にあわれたかたに、心からお見舞い申し上げます。

消息情報

2011年3月9日水曜日

アテビのクリップボード


昨年末から使い始めたこのクリップボード、初診の方にはこれに問診票を挟んでお書きいただいています。暖かみのある素材がなかなかです。

問診票を挟むと隠れて見えませんが、右上には「90th Anniversary」と書かれたロゴ刻印されています。実はこれ、京橋歯科医師会の創立90周年を記念して会員に配られたもの。だいたいこういう記念品というとつまらないものが普通ですが、これはスバラシイ!

でこの素材ですが、もちろんただの木の板ではありません。アテビ(当檜)という佐渡特産の木を使用しています。

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そしてこのクリップボードは樹齢90年という、まさに創立90周年に相応しい原木から造られた貴重なものです。

だんだん手垢が付いて行く事でしょうが、良い素材なので良い汚れ方をして行くものと期待しています。

このアテビ、建築素材としては最高級なのだそうです。佐渡を身近に感じて育った私はその存在すら全く知りませんでした。大事に使って行こうと思います。

帰れ、いとしのシーバ(劇団民藝)

なんか、とっても陰のある絵ですね〜 古いアメリカを想わせるタッチの絵柄が物語の展開を予想させます。

というわけで毎度お馴染み、劇団民藝の次回の講演は以下の通りです。


2011年4月8日(金)~19日(火)
紀伊國屋サザンシアター

Kさん、いつも情報ありがとうございます!