講演会のお知らせです。
日本栄養精神医学研究会の奥平先生が主宰する埼玉メンタルヘルス交流会にて講演いたします。タイトルは「口から始める栄養療法 〜栄養のエントランス 口と歯のヒミツ〜」と、一般の方向けに砕いてみました。
奥平先生は栄養療法を精神疾患の治療に応用し、実績を挙げているパイオニアです。昨年末はお忙しい中、キックバックカフェでのライブにも足を運んでいただきました。
この本も売れに売れ、鉄欠乏女子を次々に救っております。
さて講演では「腸管とメンタルヘルス」に繋がる話をしてほしいとの事でしたので、口→胃→腸という消化吸収の玄関である口の重要性、そして歯科という医科の中では極めて特殊性の高い分野の誤解が招いた人為的病態などについて、顕微鏡からの動画などを用いて解りやすくお伝えできればと思います。
当日は祝日の月曜日で、私は前日まで大阪での口腔インプラント学会に参加していますので、けっこうハードなスケジュールです。
しかしこのようなお話を一般の方にできるチャンスは、そう多くはありません。キッチリ、準備して行こうと思います。
川越でお待ちしております!
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9月の埼玉メンタルヘルス交流会
腸管とメンタルヘルス
教育講演 奥平智之先生
「メンタルヘルスにおける腸管の重要性」
医療法人山口病院 精神科部⻑ 日本栄養精神医学研究会 会⻑
教育講演 吉田格先生
「口から始める栄養療法 〜栄養のエントランス 口と⻭のヒミツ〜」
吉田⻭科診療室 デンタルメンテナンスクリニック 院⻑
日時:平成30年 9月17日(祝・月) 14:00〜17:00 開場13:30
場所:ウェスタ川越 2階活動室1
埼玉県川越市新宿町1-17-17
JR/東武東上線 川越駅 ⻄口から徒歩5分
事前申込み不要
先着168名
どなたでもご参加できます
途中参加・退出は自由です
年会費3千円・参加費無料でご参加いただけます。
PDFファイルのダウンロード
HP:http://www.saitama-m.net
Facebook:https://www.facebook.com/saitama.mental
メール:saitamamental@excite.co.jp
《抄録》
歯科は医科の一分野である。しかしその治療は人工材料に大きく依存するため、教育が医科から分離独立、行政もそれに追随した。そのため、歯だけはあたかも生体とは別個に扱われる傾向にあり、そうそう命に関わるものではないとお感じの方が多いのではないか。
確かに歯は生体の中で最も「モノ」としての性格が強い。しかし内部に血流があり、周囲は歯肉や骨に囲まれており、そこには栄養が関与する。
また歯は生体内では最も汚染度の高い部位であり、歯垢(細菌性プラーク)の蓄積が容易に慢性炎症を引き起こす。これは様々な代謝系に変調を起こすと同時に、腸内環境へも影響する。よってメンタルヘルスの起点として、口腔の炎症はぜひとも解決しておいてほしい。
口腔の炎症の実態はあまり明らかにされてこなかった。しかし近年顕微鏡を用いた拡大治療が実用化し、従来では考えられないような事実も明らかにになり、また新たな治療方法が実現するようになった。さらに顕微鏡の録画機能により、患者さんに現状や治療行程を分かりやすく現実感を持って説明できる時代になり、感染源の除去は新しい時代を迎えた。
今回「口から始める栄養療法 〜栄養のエントランス 口と⻭のヒミツ〜」と題し、顕微鏡からの動画を用いてまず歯・口腔疾患の特殊性について解説したい。そこから一見関係なさそうな歯・栄養・メンタルヘルスの関係や、最近増えているインプラント周囲炎や非定形歯痛・顔面痛など、現代社会が生み出した新たな疾患への栄養によるアプローチについて、時間が許す限りお伝えしたい。
* 歯科医療の特殊性
* 物作りとしての歯科医領
* 細胞機能を診る歯科医療
* 感染源としての口腔の特殊性
* ムシ歯
* 歯髄炎
* 根尖性歯周炎
* 辺縁性歯周炎(歯周病)
* 歯根破折
* インプラント
* 入れ歯
* 誤嚥性肺炎
* 慢性炎症とメンタルヘルス
* 血糖値と歯ぎしり
* アマルガムと水銀代謝
* 口腔外科とビタミンC
* インプラント周囲炎
* オーラフレイル
* 非定型歯痛・顔面痛
* 安静位とは
* 咀嚼と腸内環境