こちらからの続きです。
最大規模の学会は、企業展示も最大です。通常のデンタルショーと違い、外科系を始め特殊器具が並びます。例えば、、、
やりたくないが、しかしやらざるをえない、インプラントの撤去!上はそれを行う専用のキットです。買いたくない…
インプラント修理の時に困るのが、ドライバーの規格。メーカー間でほぼ互換性はありません。そこでこのキットです。ほぼ全てのメーカ規格を網羅していると言っています。ホントだろうか…
こちらはオープントレーという方法で型取りをするときのトレー。上蓋が簡単に外れるようになっています。精度はどうなんだろう?私はネジ留め仕様の頑丈なものを持っていますが、たしかにエラく面倒です。
交合器という、上下の歯形の石膏模型を着けて、顎の開閉を再現する装置です。この中で皆さんの歯が造られる機械です。で、この色はどう見てもKaVoのプロターevoを意識しているとしか思えません。中国製ではないのですが。
さて上記のアグレッシブなラインナンップはすべて韓国製、和田精密歯研さんの取り扱いです。
私は4年前にドイツのIDSに行った時に思ったのですが、とにかく韓国企業の出展が目立つ。もちろん品質はどうかは解りませんが、今や日本製と遜色ないレベルではないでしょうか。
しかしそれ以上にアイディアや、それを具現化するスピードが違います。日本はやはり医療機器が自由に造れる環境にない事が本当に悔しい。厚労省はどう考えているのでしょう?
日本は世界の医療機器のシェアの7%くらいしかとれていないと聞きます。そう言えば経済産業省のあの企画はどうなったのでしょうか?
【歯界良好 2011-01-25】
日本の医療の閉鎖性もよくわかる企業展示ではありました。日本企業の活力が削がれているのは辛い事です。がんばれニッポン!