2021年1月28日木曜日

口腔内スキャナを導入

 


設備投資の第三弾は、口腔内スキャナーです。

これは口の中に特殊なカメラを入れて、歯の立体構造を測定してコンピューターに取り込む装置です。

実際に取り込むと、下のビデオのようになります。グリグリ動かせるんです。ちょっと不思議ですよね。

簡単に言えば、今までのように歯の治療で「型取り」をする必要がなくなり、歯科技工所で作ってもらう冠などの作成期間が大幅に短縮されるといものです。早ければ、その日のうちにセットが完了します。

歯科でもIT化は急速に進んでいますが、CTと並んでその代表がこのスキャナーです。

私は先輩がこの装置を20年程前から導入していたので良く知ってはいたのですが、需要やコストが見合わなかったことと、精度に疑問があり導入を見送っていました。

しかし、ジルコニアという材料が完全に実用化できたことと、治療の需要がほぼジルコニアによる修復に集約されてきたことから、導入となりました。

最近はワンデイトリートメントと称し「1日で治療が終わる」という触れ込みで集患している歯科医院さんがありますが、このような装置を使っているからです。

ただしちょっと注意してくださいね。本当はモノが1日で入るだけで、治療が1日で終わるわけではありませんから。トラブルが多いんです。詳しくは以下をごらんください。

https://www.y-dc.org/wp/information/one_day_white_tooth_treatment_is_conditional

 ちょと待って!「白い歯が1日で入る」は条件付き 

この話題については、また別にとりあげることにしましょう。

なお導入された装置は、デンツプライ・シロナ社のPrimescanという機種です。興味のある方は、以下をご覧になってみてください。

https://www.dentsplysirona.com/ja-jp/explore/cerec/primescan.html


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口腔外バキュームを設置

 


コロナ禍に相応しく(?)、設備投資の第二弾は、口腔外バキュームです。

実は当診療室で使ってきているユニットの吸引力は、一般的なユニットのものとはパワーが違い、適切に使っている限りエアロゾルは問題にならないと考えられています。

ですからこのユニットの故郷ドイツには、口腔外バキュームはありません。

しかも当診療室では顕微鏡懸架型ドレープを常用していますので、直接飛沫はほぼ限界まで封じ込めています。

しかしコロナ時代になりより徹底した対策が必要、部屋の換気量をあげる必要があるとの観点から、3部屋すべてに写真のようなアーム型の口腔外バキュームを設置しました。

この設備は歯科用に販売されている製品ではなく、汎用のバキュームアームと換気扇を組み合わせて造ったオリジナルです。

多少操作性は悪いのですが、期待通りの吸引量で、施術中は足元がスースーします。

Room-A:新ユニットと顕微鏡と共に、強力なツールになりました。

Room-B:こちらでは将来安全にアマルガム除去ができるよう、さらに改良が進められる予定です。

Room-C:歯科衛生士専用ユニットにも設置しました。

写真を見て判るように、口腔外バキュームは顕微鏡懸架型ドレープの中に入ります。つまり下に堕ちようとするエアロゾルを吸い込む形になります。

これで治療に伴う気流コントロールは、これ以上できない所まで上げることができました。

これらの設備はスタッフにも好評で、敵が見えないウィルスなだけに、安心感は抜群です。

この設備の施工は馴染みの工務店さんにお願いしたのも。排気はもちろん室外ですので、天井裏に配管を通します。外までの距離が長いRoom-Cは届くのか?と思ったのですが、立派にやっていただけました。感謝です。


この設備は純粋に感染源の吸引換気を目的としており、日本歯科医師会のガイドラインでも推奨されているにも関わらず、なぜか助成金が通らず資金的に大きな痛手だったのが唯一の誤算でした。

ということで、治療中にいつもとちがう「ゴーーーーーー」という音が聞こえたら、この口腔外バキュームが稼働していますので、治療が終わったらどんなものか見てみてくださいね。

けど触っちゃダメですよ、感染源ですから!

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治療ユニットを交換

 

コロナ禍に相応しく(?)設備投資をしております。年末からいろいろ変わっているので、来院している方は皆お気づきと思いますが、まだの方にご紹介いたします。

第一弾は皆さんが座る椅子、治療ユニットです。

見た目で判らなくても。座った瞬間に「あれっ?」と誰もが気づきます。

今までのユニットに何の不満もなかったのですが、さすがに24年も前のものなので交換部品がなくなってしまいました。

機械部分はなんとかなっても電子部品はどうにもなりませんから、今のうちに交換ということにしました。

最新式はさすがに良くできているのですが、どうも自動化されている部分がおせっかいすぎて、なかなか慣れません… 自動車もマニュアルの方が好きと言うアナログ派なので、早く慣れないとです。

このユニットには「水消毒システム」というものが付いており、配管の消毒が自動でできてしまいます。下の写真が水消毒を実行しているところです。

その他、顕微鏡用治療に適した「とてもゆっくり椅子を動かすモード」や「インプラント用設備」がビルドインされていたりと、便利な機構がいっぱいついていています。

このユニットはメインで使っているRoom-Aに設置され、旧ユニットは使える部品を外して保管、同じ型があるRoom-Bのユニットの延命用となりました。こちらは30年使いたいと思っています。

24年近く使い皆様を支えてきた旧ユニットとの別れは寂しいものですが、また新しいユニットと共に永く診療を続けようと気合が入ります。

Room-Aに入ったら、よろしくお願いしますね。

なお機種はドイツKAVO社のEstetica E80 Vision というもの、興味がある方は以下をご覧になってみてください。



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2021年1月1日金曜日

2021 謹賀新年


2021年があけました!おめでとうございます。

みなさまいかがお過ごしでしょう?関東は快晴ですが、日本海側はけっこうな積雪と聞いています。

コロナのせいもあり、今年は帰省することを諦めて、1月21日にから始まるセミナーの準備に注力することにしました。

機械設備も新しくなり、ちょっと手間取ってますので、休み中に特訓です!

新年は1月6日から診療です。今年もよろしくお願いいたします!

2020年12月31日木曜日

大晦日2020


まさかこんな年になるとは…誰もがそう思いながら、2020年が暮れていこうとしています。

特に日本はオリンピックという最高に華やかな舞台が完全にひっくり返され、大きな不安を持ち越しすことになりました。

このブログもほとんどのネタが新型コロナウィルス関連のものでしたし、栄養関係を中心に挙げているTwitterも、かなりのものがそれ関連で、そこそこのアクセスを集めました。

さて、あたり前になってしまった感染症から私たちは何を学び、来年はどう行動すればよいのでしょう?

私には少しだけ医学知識がありますし、日々感染と対峙しながら仕事を35年間続けてきました。ですから、これからどうすれば良いのかを知っています。しかし一般の人たちには驚異でしかありません。

人間は初めてのことや想定外の事態に直面すると、どういう行動をとるのか?それは東日本大震災のときに経験してきたことでした。さて今回、その経験は活かされたでしょうか?

震災のときは、あれは人工地震だと騒いでた人がいましたし、国がもたらした人災だという人もたくさんいましたね。今回は、感染の蔓延をどうしても誰かのせいにしたい陰謀論支持者が続出しました。コロナはマスコミが作った罠だとか、某国が侵略のために作った人造ウィルスだとか、政府がノロマだから感染が拡大した、とか。

また、新型コロナはただのカゼであり、自粛など不要という人もいました。経済の停滞を懸念する人には都合の良い考えです。しかしこれほど急激に容態が変わるカゼは今までありませんでしたが、どう説明するのでしょう。

医療機関で働く人を避ける行動をとる人も現れました。震災の時、福島から転居してきた人を遠ざけていた愚かな人と変わりません。

つまり、人は非常事態の時にどのような行動をとるのか、みんなが学ばなくはならなかった。もちろん親や学校が教えられるようにしなくてはならないのに、できませんでした。

ウィルスの暴露・感染・発症をゴチャマゼに報道しているマスコミもまた、混乱から来る誤報を繰り返しています。せめてその謝罪くらいはしてほしいものです。

**

さてそんな世間に流されず、今後私たちがなすべきことは何でしょう?

それは、感染しても発症させないように、免疫を正常化することです。

こちらに簡単に書きましたので、ぜひご参照ください。

要するに医学というピラミッドは、基礎にある重要なブロックが外れたまま積み上がり、歪な発展してきたということです。そのブロックの名前は「栄養」でした。

マスクを配るより、ビタミンCやDを配った方が遥かに効果があると思うのですが、統計やエビデンスがないだけに、普及することはありませんでした。

ウィルスの暴露は当たり前、感染も発症も確率的にしかがたない、けど重症化させない準備、これはほとんど論じられてきませんでした。

マスクより、手洗いより、外出禁止より効果的なこと、それは免疫の正常化です。経済はリモートワークだけでは廻りません。

そこに気づき、行動した人が、これから世の中を変えていくと思います。

***

さて吉田の一年は、コロナショックがなかったわけではありませんでしたが、割と堅調でした。

実際診療は1日にも休みにしていませんし(だから補助金はもらえませんでしたが…)、電車が空いていているので毎日快適に通勤していました。

しかし診療規模は意図的に縮小し、すべての患者さんの健康状態を一から把握するために私が歯ブラシの指導をしたりしてきました。

すると今まで分からなかったことが分かり、見えなかったことが見えてきました。これは大きな収穫でした。

また後でご紹介しますが、診療設備の大幅な入れ替えや新設をすることができました。

来年はそれを活かして、新しい企画やチャレンジが始まります。どうぞお楽しみに。

写真のカレンダーはお気に入りのもので、毎年同じシリーズを更新しています。今日はこのカレンターを来年用に掛け替えて帰宅します。

ではどなた様もちゃんと歯を磨いて、よい新年をお迎えください。来年はみんなで感染に負けない社会を作って行きましょう!

2020年大晦日

吉田歯科診療室デンタルメンテナンスクリニック代表 吉田格

2020年11月7日土曜日

就活衛生士の為の、 あなたに合ったクリニックの見つけ方

2年ほど前になりますが、「 現役歯科医師が教える。就活衛生士の為の、 あなたに合ったクリニックの見つけ方」という内容でインタビューを受けました。

いろいろあって、結局そのネタは使われなかったのですが、その時のインタビュー動画だけがYouTubeに挙がっています。

ウチでも現在求人をしてることもありますので、この機会にコチラに転載することにしました。3編もあります!

さて、今求められている人材とは、どのような人物なのでしょうか?吉田が私見を語っています。

若干音声が聞き取りにくいですが、がんばって聞いてくださいネ。

自分に合ったクリニックの見つけ方


面接でよくする質問は?


歩んで欲しいキャリアについて



いかがでしたでしょうか?

私個人の採用基準ですが、ご覧の通り「技術」はあまり求めていません。というか、それは後からついてくるものだと思っています。

それより、この人は信頼できるか・今までの知識とこれから取り入れる知識の擦り合わせができる柔軟性があるか・伸びしろはどれくらいあるか、の期待度が採用や評価の基準になります。

求人サイトを見ていると、休日の多さや仕事の平易さを強調して人目を引こうとしている歯科医院が多いのですが、実は裏ではその人の「人となり」を見ようとしているはずです。

もちろん求人のさいの面接とは、こちらも面接をされているわけですから、こちらも「人となり」を感じていただけるような話をしている事になります。

歯科衛生士の離職率はかなり高く、全体数と実働数は大きく乖離しています。

原因の一つは、歯科医院側がやりがいのある職場をなかなか提供できないことがあります。

一方、歯科衛生士側にも「何のために歯科衛生士をやるのか」という目的意識が希薄なまま、なんとなく就職〜転職してしまう人が多い事も、大きな原因であるように感じます。

私は一経営者として「働く価値の提供」を旨としていますし、多くの良識ある歯科医院はそのような経営や採用方針を持っているのではないでしょうか。

転職を考えている歯科衛生士さんは、以上を念頭に「自分の価値を高めることができる歯科医院」を探してほしいと思っています。

そうそう、ウチでもまだ歯科衛生士の募集を行っていますので、よろしくお願いいたします。



03-3248-0418

2020年11月3日火曜日

アメリカの顕微鏡歯科学会へオンライン配信


アメリカの顕微鏡歯科の学会、AMED(Academy of Microscope Enhanced Dentistry)で発表するために、シカゴに行ってきました!

…と言いたいところですが、既報の通りコロナリスクのために、オンライン講演となりました。

現地から写真が送られてきましたので、合わせてご紹介いたします。


日本で作ったビデオを事前に送り、映写してもらっています。壇上は会長のDr.Bill Linger。



学会を代表しての登壇ですので、まずは来年の日本顕微鏡歯科学会の宣伝。

残念ながらオンラインのみとなりますが、英語通訳もつけて、海外からの視聴者も募ります。


日本顕微鏡歯科学会には多くの「HENTAI」がおり、活発な討議や技術開発がされていると紹介。

もちろんHENTAIは褒め言葉で、昔の変態とは意味が違うことを強調しています。仲の良い間柄でのみ通用するJOKEです。

ただし、女性には絶対に使うな!と釘をさします。でないとアナタは怪我で帰国が遅れますと脅し(?)ます。

ここは笑いを取るところなのですが、オンラインなのでリアクションがまったく判りません…

謝辞:写真をご提供いただきましたHENTAIの皆様、ありがとうございました。上の写真ではボカシを入れていますが、実際にはちゃんと写してありますのでご安心を。



で、自己紹介。

実は私、6歳の時に半年間だけアメリカに住んでいました。コロラド州のボルダーという街です。

写真は2004年に訪れた時のもの。母と買い物に行ったスーパーはまだ健在でした。今もあるのかな?

写真左上は私が住んでいたアパート、右上は通っていた幼稚園です。



さて、日本の現況について。

これはもう、原文を載せちゃいましょう!

In Japan, ignorant and pessimistic media reported that "dental treatment has very high risk of infection and should not be done."
However, Japanese dentists have long practiced Standerd Precaution.
So far, no infections through dental treatment have been reported.
This is very encouraging for us.

無知で悲観的なマスコミが「歯科治療は感染の可能性がとても高いので、やってはいけない」と報道した。 
しかし日本の歯科医師はスタンダードプリコーションを以前から徹底してきた。 
だから今まで歯科治療を通しての感染は、全く報告されていない。 
この事実に、われわれは大変勇気づけられている。 

まったく、マスコミの無責任さには呆れますね。



で、ここから本題です。タイトルは、

Beyond Microscopic Practice
Considering from troubled implant cases.

顕微鏡治療の向こう側
インプラントトラブルから考える

でした。長年インプラント周囲炎などのトラブルを考えてきたことをまとめたプレゼンテーションです。





顕微鏡でインプラント周囲炎を診ていると、いろいろな疑問が湧いてきます。

特に「骨補填材」とよばれる「のちに骨に置換される材料」は100%置換されるわけでなく、残存したものが感染源になってしまうケースが散見されます。そんな事に警鐘を鳴らします。




その他の詳しい内容は学会内での有料配信ですからお伝えできませんが、結論は…

顕微鏡は確かにグレイトだ
見えなかったものが見え 
できなかった事ができるようになった
私たちはその技術の普及に努めている
しかしそれだけで満足していてはいけない
顕微鏡が使えるようになったら  
その先に何をしなければならないかを考え 
実行しなくてはならない

日本の学会を代表して話しているわけですから、単なる症例発表にとどまることなく、フィソロフィカルなことを入れなくてはいけません。



配信があったのは、日本時間で10月24日(土)の22時過ぎ。

いろいろ変更があって、私はやむを得ず新潟の実家からの生出演。だからこんな服装になってしまいました。こんな大映しにされてしまいまして…

しゃべったのは「私は英語のヒヤリングが苦手だから、質問はメールでくださいねー」でした。

なおAMEDの全講演は日本語訳がついて、まもなく配信される予定です。すでに参加申し込みをしたかた、お楽しみに!