2009年5月29日金曜日

新診療室概要・1 カウンセリングルーム

すでにご報告してありますように、新診療室では10の新しい取り組みを掲げています。今日からその概要を少しずつご説明して行きたいと思います。まずは一番目から。

1・たいせつなお話を落ち着いてしていただけるカウンセリングルーム

現行の診療室の一番の問題は、プライバシーへの配慮がほとんどできなかった事です。受付から診療ユニット2台までがオープンな直線で繋がっており、これは良い方にとれば誰がどこにいても診療室内全域の状況がわかる形でした。

開業当時の12年前にはそれほど大きな問題は生じませんでしたが、最近はそうも行かなくなってしまいました。私達の診療の過程で、患者さんとよく話をする時間がとても大切になってきたのです。昔から話はよく聴くスタイルでしたが、治療が複雑になってきたり歯科衛生士の業務が高度化するにつれ、近くに他人がいては良くない状況になってしまいました。

そのため充分な話ができず、お互い中途半端な状況で治療やメンテナンスに入ってしまう事があったことは否定できません。

そこで個室でお話をきいたりご説明申し上げる専用室の登場です。この部屋ではたった今診療した内容を録画し直ちに再生し説明できるような設備にもなっています。

治療のやりっぱなしが再発の大きな原因です。ここで今どのような治療を受けたのか、今後どうすべきなのかがすべて解るシステムになります。

2009年5月27日水曜日

今週の映画 Red Cliff

今週の映画はあのRed Cliff の一作目です。

さすがは三国志、歴史が違います。スケールが違います。実は私はまだよく観ていないのですが、患者さんの中には本当に良く知っている方がいて話題がつきません。しかし着いて行けません。移転が一段落したらゆっくり観れたよいなと思っています。

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ところで今週から診療室内での映画配信システムを変えました。今までは各ユニットのディスプレイで画面がばらばらで、こちらは映画の最初を、あちらは中盤をと行った具合で、例えば待合室から診療室に移ると場面が繋がらない状態でした。

テレビのようにどこでも同じタイミングで流せたらいいなと思っていましたが、VLCというソフトがあり、意外に簡単に実現できてしまいました。久しぶりに機械が思い通りに動いてよい気分です(?)

2009年5月26日火曜日

iSpotに「インプラント直前チェック10」

すでにココココに掲載しているコンテンツですが、あらたにiSpotのドクターコラムにも載せていただきました。


私はぜんぜんそうとは思ってはいないのですが、今歯科の中で唯一採算性がある分野がインプラントだそうです。そこで自称「インプラント専門医」と名乗り、不採算治療を切捨てインプラントに特化した歯科医院が急増しています。

その医院では歯の保存や義歯はほとんどやりません。それどころか歯周治療や歯ブラシ指導もやらない所もあります。驚いた事に初診のその日にインプラント手術を行うとんでもない所もあるそうです。だからトラブルも増えて当然なのです。

そんな現状に警鐘を鳴らすために書いたのがこのインプラント前に確認したい10項目です。iSpotの文字数制限のためにタイトルが変ってしまいましたが、内容は同じです。

ほとんどの場合、インプラントは自身の歯と隣同士です。その歯と協調して食事や会話が機能しますから、歯の保存がきちんとできないとインプラントは中途半端なものにしかなりません。

私達のインプラントシステムは長期適な展望にたって行われています。ですからインプラント治療開始までには若干のお時間がかかります。もちろんその方が結果が良い事がわかっているからです。

iSpotはアクセス数が月間1,500くらいですから、見ていただける方が何人かおられるでしょう。これらを参考に、間違いのないインプラント治療を受けていただける事を望みます。

2009年5月22日金曜日

マスクパニック!?モノから行動の時代へ

いやぁ、新型インフルエンザ、たいへんな騒ぎになってしまいましたね。関西では外出時にマスクをしていない人はいないそうです。浜崎あゆみのツアーは中止され、甲子園球場ではマスク着用で応援しているそうです。

一方関東はまだおだやかなもので、昨日東京ドームで行われたKAT-TUN のコンサートは滞り無く行われたそうです。

でそのマスクですが、入手困難で医療機関はどこも本当に困っています。当診療室も例外ではありません。

SARSの頃はいち早くマスク不足を予感し即座に必要量を確保した私ですが、実際にはマスク不足は起きず取越苦労に終わった経験がありました。で今回もどうせ大丈夫だろうと思ったらぜんぜん違いました。在庫が危ない!!!



それにしても新型インフルエンザに対して、マスコミはあまりにヒステリックだと思います。正しい情報を流しているつもりかもしれませんが、それに対する反応を先読みし、安心感を与える事がマスコミの良識たるものです。

それにより迷惑を被っているのは、本当にハイリスクである我々医療関係者です。そこにマスクがないとはまさに異常、マスクパニックです。

ウケ狙いの低俗な報道は本当に腹立しい物で、マスクパニックを引き起こした元凶です。既存のインフルエンザには何も言わなかったのに、新型だ、豚だといったとたんに過剰反応を起します。話題性があれば世間などどうなっても良いと思っています。

インフルエンザの予防にマスクが本当に有効かと言うと、私はかなり懐疑的な立場です。電車内のような人混みでなければ不要だと思っています。むしろマスクの保湿効果の方が重要です。

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さて、人類は新たな感染症と対峙しなくてはならない時代に突入したことを知らねばなりません。戦後生活環境が衛生的になり抗生物質が発達し、人類は細菌を克服したかのような錯覚をしています。しかし細菌は構造を変えて人類に再び襲いかかっています。

それはAIDSだったり、耐性結核菌だったり、O-157だったりします。そしていつ強毒性のインフルエンザが出現するかわかりません。私達はその準備をしなくてはなりません。

しかしそれは決してタミフルを備蓄するとかマスクを常用するという「モノに頼る」事ではありません。例えば「くしゃみは手や肘で抑える」とか「手を頻繁に洗う」という「行動に頼る」習慣をつけるという事です。

日本人はお金があるせいか、モノさえ揃えれば後は何も考えなくてもやっていけると勘違いしている人が多すぎると思います。

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医学の歴史は細菌感染との戦いから始まりました。コッホジェンナー、日本では北里柴三郎野口英世、小学校の頃に伝記をお読みになった事がある方も多い事でしょう。

先人の偉業により、私達は細菌の恐怖からそうとう解放されました。細菌の存在を身近に感じる事はできないでしょう。しかし私は、実は仕事で毎日細菌と戦っています。それは虫歯や歯周病です。私は患者さんには細菌の話しを必ずするのですが、それを真剣に聴いてくださる方は本当に少数です。細菌を身近に感じる事がふだんないのですから、それもしかたがないかもしれません。

私は今回のマスクパニックは、モノに頼りたがる日本人の性格をとても良く反映していると思います。インターネット上では紙製マスクが、我々が買う時の10倍以上の値段で取引されています。私はこのような事をする人達を軽蔑します。細菌よりも恐ろしい人類の敵であると思っています。

私は今回の新型インフルエンザ流行を「モノから行動の時代へ」のきっかけとしてほしいと思っています。この事実からいったい何を学ぶのか、私はマスコミの論調にたいへん注目しています。

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追記:マスクはなんとか最低量は確保できました。ご尽力いただいた方々に感謝申し上げます。【5月23日】

2009年5月21日木曜日

パッチ・アダムス講演会

5月15日の歯界良好でお伝えしたように、Dr. パッチアダムスの講演会に行ってきました。

はっきり言って、この方「へんなおじさん」です。まず服装がヘン。浮き世絵のアロハに、赤系のへんな柄のダボダボパンツです。映画での行動もうなづけます。

会場から服装に関する質問も出ましたが、わざと派手な格好をしているそうです。身長190cm はあろうという体格にこれですから、誰もが驚きます。しかしこのような服装のおかげで、危険な所に行っても気持ち悪がられて襲われないのだそうです。190cmもあったら最初から目立っちゃいますから、このさい思いっきり目立ってしまおうという戦略のようです。恐れ入りました。ちなみに靴下は右がオレンジ、左がグリーンでした。

集まったのは300名くらいではないかと思いますが、30歳前後の若い人たちが圧倒的に多く、年配の方はほとんどおられないという、何か日本の医療の閉塞感を象徴するような年齢構成でした。

さて中身ですが、講演というより質問会という趣旨で、とにかくパッチに訊きたいという切実な願いと熱い思いを持つ人たちが集結していました。質問内容は介護や医療の現場で悩んでいる人や、新しいチャレンジをしている人が思いをぶつけ、パッチがハグするという感動場面の連続。みなさん、癒されてお帰りになられたことでしょう。

パッチは同じ志を持った仲間が集まる事が重要だと解いています。おそらく日本の特殊事情はある程度知ってはいるのでしょうが、それにしても道のりは険しそうです。

さてこの講演会、もちろん素晴らしいもだったのですが、私には少し物足りない結果となりました。今回の講演は映画のように、すでに症状が表面化している方に対応する話でした。もちろんそれはそれで大切な事に違いありません。しかしそれだけではいけないと思うのです。これは焼け石に水で、放置しておけばこの複雑な時代において患者は増える一方です。それが大きな社会負担になっているわけで、このままでは間に合わないと思うのです。

今後大切になるのは、そのような患者さんが増えないように予防するにはどうあるべきかを皆が考える事ではないでしょうか。

そこには社会の罠があり、それに翻弄される人の心の弱さがあるわけです。医療や介護を通じて、自分自身はどうあるべきかという未来の展望を語らなければ、パッチ・アダムスの偉業も表面的なもので終わってしまうと思うのです。

2009年5月17日日曜日

iSpot Drコラム 人気ランキング


iSpot みなさん見てますか?

トップページが新しくなったと言う事で見てみました。上部に「コラムで探す」というタグがありますが、その中にコラムランキングがあります。

クリックすると中段あたりにドクターコラムのランキングがありますが、ありますあります、ディズニーランドにある歯科医院とは、が3位に入ってます。

みなさんありがとうございます。また皆様のお役に立つコラムを上げて行こうと思っています。

2009年5月15日金曜日

今週の映画 パッチ・アダムス


今週診療室でお届けしている映画は「パッチ・アダムス」です。ロビン・ウィリムス演じる医学生の実話です。

この映画も当診療室ではヘビーローテーションで、患者さんの中には診療後の帰り道にビデオ屋さんで本当に買ってしまった方もおられます。

映画は「患者は医者の言うことだけ聴いていればいいのだ」という高慢な医療を否定し、とことん患者とペースを合わせ、学生ながら神経性の難病患者を癒して行くパッチの活躍が描かれています。これは近代医学に大きな波紋を投げかけた事でしょう。全く共感です。

しかし映画は「ほんまかいな」というくらいアホな事をいっぱいやっています。ぜひ本人に訊いてみたいと思っていたところ、なんとチャンス到来。

実は本物のパッチ・アダムス氏が来日し、来週の火曜日に東京で講演会が行われます。で、この講演会に先輩の誘いで行ける事になったのです。

その模様はまたこのblogでお伝えしたい思います。ま、たぶんそんな質問はできないと思いますが。。。