歯科商業誌では最も販売部数が多い the Quintessennce 誌、その7月号より「分子栄養学への誘い」と題した連載記事を書いています。
先日第二回目が掲載された8月号が送られてきました。
今回の題目は「ミトコンドリアは元気ですか? 易疲労感あふれる現代人への栄養処方」と題し、エネルギー産生の要であるミトコンドリアについて書きました。
ミトコンドリアは際立ったキャラとして中学校の理科でも習いますが、その正体や働きについて詳しい人は医療関係者であってもごく少数です。
この話題をとりあげたのも、栄養障害でミトコンドリア機能が低下し疲れがとれないままの人が多すぎるからです。そのようなかたの歯科治療はやはりリスクが上がります。しかしそれに気がつかないまま、治療は普通に続けられています。
最初はうまく行っているようでも、長期的には問題が出やすいことになります。特に歯周病やインプラントの維持管理に重要で、インプラント周囲炎へのアプローチにはどうしても必要なことだと考えています。
今回も執筆にあたり、多くの書籍を参考にさせていただきました。写真はその一部で、小難しい生化学の教科書も買いました。学生の頃はまったく不可解だった内容が、パッと開けた感じです。
どれも素晴らしい本です。私も死ぬ前に、もう1冊くらい単行本をやりたいですね。
この連載企画はたった3ページではありますが、私がここ数年来学び感じたことを凝集しております。歯科関係者のかた以外でも買えますので、ぜひご覧になってみてくださいネ!
なお、このほど第3回が校了、第4回が提出となりました。今月は夏休みを利用して、5の執筆と6の準備をします。
今まで軽視されていた栄養について、少しでも多くの歯科医療関係者に気がついてもらえればと思います。