2013年3月14日木曜日

走りながら考える・為末 大 著


早い人なら4時間くらいで読める本ですが、やっと読了。しかしアスリートの言葉ってのは、どうしてこうも面白いというか、心に響くのだろう?読書嫌いの私も、この手の本は大好きです。

知人のY先生の患者さんであるという事もあり、為末さんの話や活動はいろいろ注目していたのですが、ラジオ版学問のススメに出演しているのを聴いて、すぐにこの本買ってしまいました。番組は無料で聴けますので、ぜひダウンロードしてみてください。面白いです!


アスリートがピークを過ぎてからどう立ち向かうか、努力をしても報われない現実とどう向き合うかなど、リアルで落ち着いたものの見方がとっても共感できます。

私は自分の仕事をアスリートに準えて考えた事があり、このブログにも書きました。


陸上短距離は本当に競技中に考えている時間はほとんどないと思いますが、長距離や球技などは試合中にいろいろ考えながら体を反応させて行かなくてはなりません。そういう意味では医療の現場は正に「走りながら考える」です。

私は別に歯科医師の中で一番になる事はあまり意味があるとは思いませんが(そういうランク付けを商売にされている方もいるのですが)、いらっしゃっている患者さんにとって一番でなくてはなりません。本書にも「日常の中には実行できる小さな挑戦がたくさんある」(p202)とありますが、そんな事をコツコツやっていって、何か小さな花開いたら嬉しいですね。

いろんなヒントが詰まったこの本、お薦めいたします。しばらくフロントに置いておきますので、お手に取ってご覧になってみてください。

走りながら考える人生のハードルを越える64の方法

為末 大:著
価格(税込):¥ 1,575
発行年月: 2012年11月
判型/造本:46並製
頁数:216
ISBN:978-4-478-02287-0
ダイヤモンド社