アメリカの学会が日本で開催、不思議に思われるかもしれませんが、実はたまにある事なんです。10月30日より六本木で行われたAMEDで、ちょっとだけしゃべってきました。
AMEDはアメリカに本部を置く顕微鏡を使う歯科医師の集まりです。なぜか日本人も大勢参加しており、ならばという事でこの度東京で開催されたものです。
ふつう学会というと大学が陣頭指揮をとって行うのですが、これは開業医が準備します。しかも海外の学会ですから、その準備のたいへんさと言ったら想像を絶します。それをやってしまうのですから準備運営委員の先生方には本当に頭が下がります。私にはできません。。。
とにかくタイムスケジュールはタイトで、運営側は遅れる事にそうとうピリピリしており「先生、(発表用の)コンピュータは休み時間にお預かりいたします」と言われた時は、これはそうとうきているなと思いました。
私はこの日最後のトリで16:30スタートの予定でしたが、結局16:45にずれ込みました。運営側の焦りが見えた私は結局いつもの早口・詰め込み講演となってしまい、予定を飛ばして12分で終わらせました。
その後の懇親会で運営の先生から「先生、早く終わらせてくれてありがとう、すみませんでした」と言われた時は、あぁ本当に焦ってたんだなと思ってしまいました。学会運営とは本当にたいへんで、会場の施錠の問題があったりして制限時間を超えて発表する先生が多いと本当に困るんですね。最後の演者は時間調整の役割も担わなくてはならないので、まぁしかたがないですよね。けどまさかお礼を言われるとは思っていませんでした。
AMEDはアメリカの学会ですからできたら英語でやりたいなと思っておりましたが、準備時間もなかったこともあり、とりあえず冒頭の挨拶だけは英語でやり後は日本語で。今回用意した演題は、
A clinical case could avoid pulpectomy through Micro-Dentistry
顕微鏡下における施術により抜髄を回避できた症例とその考察
すでにYouTubeにあげてあるこのビデオも登場です。おどろいた事に、このビデオのヒット数はすでに5万件を超えています。遅ればせながら、大きなむし歯でも神経をとらずに済ませる工夫をやっと学会発表できました。