2022年11月13日日曜日

母との別れに想う

 


私事ですが、昨日母が亡くなりまして、診療以外の予定がすべて後ろ倒しになります。

つまり学会業務・講演・新しいホームページの校正・ライブの準備などいっぱいあるのですが、まぁギリギリ大丈夫だとは思います。

母はアルツハイマー型認知症で施設に入所していたのですが、最後は私の顔も解らず、自力で歩くこともできませんでした。今時よくあるパターンです。

7月には面会できたのですが、10月は感染対策で面会できず、まぁどこもこんなものです。

私には少しは医療の知識がありますので、最後はどうなるかはだいたい分かっていたので、一般のかたとはだいぶ違う思いで死を見つめる事ができます。これは医療関係者で良かった。

アルツハイマーは全人類が何としても避けなくてはならない重大問題。発症が分かった時点ではかなり進行しており、それを止めることもできません。これについては以前書いたものをご参照ください。



今私には、アルツハイマーにならない知識と実行力があります。避けられるかどうかは解りませんが、できるだけ他人の負担にならないような生き方(死に方?)ができるよう、今から気をつけています。

離れたところに居た母にこれと同じことをしてあげられなかったのは残念でしたが、いや、近くにいても母は受け入れてくれなかったと思います。それほど、今の常識とは違った考えかたになります。

しかし誰もが気づいてる、食べ物がおかしいよと。そして人間は動物として基本的な運動・栄養・休養ができてない、それをムリヤリ科学の力でねじ伏せるのが医療。

特に日本人は病気をまるで他人事のように扱い、医者や薬に任せる傾向がとても強いですよね。

けど忙しい日本人は、どうしてもそこを甘えてしまいます。

行政もきっとそこを何とかしたいと思っているのでしょうが、極端な円高や隣国の脅威・それによる生活不安など目先の対処に奔走するのに精一杯なのだと思います。

だから個人が異常に気づき、それに対処する活動をしないと、本当に日本はなくなってしまう、私は本気でそう思っています。

これはもう、歯だけ治していても誰も幸せにならないな、というレベルで考えています。

以前からこれらを周知する活動の必要性を考えており、今後は中断しているオープンセミナーの再開などの情報発信を推進していく事になります。

今年は幻冬舎GOLD ONLINEに10本もの記事を掲載していただき、少し形にする事ができました。

母は人生の最後に、死をもってして、これをさらに推進せよと背中を押してくれました。感謝しかありません。

だいぶ前にこちらで書いたように、私が母からもらった一番大きなものは命で、その次は音楽を続けるチャンスでした。

そしてその次は「人のためになる方を選びなさい」という言葉のとおり、歯科という範疇に捉われない全身の、さらには社会を見つめた話を続けていくことだと思います。新しい活動をご報告できる日を楽しみしていてください。


なお葬儀の関係で、11月18日(金)は臨時の休診をいただきます。お心遣いなどは、どうぞお気になさらないでください。

上の写真ですが、もちろん右が母で、左のカワイイ僕は私です(笑)。幼稚園の入園式のものだと思います。昭和の香りがプンプンと漂ってますよね!