2018年8月9日木曜日

ロイテリ菌の効果に期待する




以前より陰ながら販売しておりましたBioGaia社のロイテリ菌製剤ですが、このたび正式に歯科医院向けの製品が販売となりましたので、お知らせいたします。

ただし、なぜかパッケージが地味になりツマンナイ。なぜ???

上の写真はガムのボトルですが、左のようにシルバーグレーになってしまい、表示も事務的。右がオリジナルですが、おもしろいキャラクターも消えて残念。


こちらは以前より販売しているタブレット錠と子供用のパッケージ。海外はこういうパッケージに理解がありますが、、、、


日本の医療機関向けに作り変えると、一気にコレ。楽しさ激減です。

ま、しかしもちろん中身は変わりませんので、ご安心を。

ロイテリ菌、正式名称はラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)、乳酸菌の仲間ですが、何万種類もある乳酸菌の中でもかなり異色です。

乳酸菌はビフィズス菌と並び、腸内細菌の良性菌として最重要な位置づけです。包括的弁総合検査(CSA)でこれらが少なかった場合は、意図的にサプリメントで補充する必要があります。

腸内細菌叢はまだまだ解らないことだらけで、サプリでとっても胃酸や消化酵素で死んじゃうから意味ないよ、という意見はよく耳にします。

一方で菌が死んでもなぜか効果があるとの報告もあり、混沌としています。しかし生きてる方がそれは効くだろうとは誰もが予想します。

で、このロイテリ菌は不思議なことに、胃酸にも消化酵素にも耐えて腸まで届きます。しかもその効果は免疫・アレルギー・便秘・ピロリ菌の除菌など多岐にわたり、腸内細菌の研究では飛び抜けて良い結果の研究データーが揃っています。


しかも都合が良いことに、歯周病にも一定の効果が認められた研究が多く、今後の結果がとても期待できる製品です。

特に歯周病・インプラント周囲炎の予防や治療には積極的に使っていくことにしています。細菌検査の結果と合わせて評価してゆくことになります。



現在当診療室ではガムとタブレットが同梱された、単品買いよりも少し安い製品を扱っています。これはバラ売りもしようと思っています。

ちなみに私は以前よりガムを常用しており、今このブログもこれを噛みながら書いています。


さてこのロイテリ菌の菌株はBioGaia社が保有するものですが、それをヨーグルトに配合した製品はすでに一部のスーパーで販売されています。それがオハヨー乳業の「ロイテリヨーグルト」です。



実は5月に大阪で開催された日本抗加齢医学会と同時に開催されたアンチエイジングフェアにオハヨー乳業さんが出展しており、その時に知り合った営業の方にたいへんよくしてもらっています。

私も試食品をたくさんいただいたり、知人の先生のところに持って行ってもらっています。


私の講演会でも大量に配ってもらいましたし、診療室にもパンフレットをたくさん置いてあるのをお気付きの方も多いと思います。


当診療室のfacebookページでこの写真を見た方も多いと思います(^^;  スタッフはみな大ファンです。

その後、医科の先生がテレビや本で大きく報じたため、一時的に入手困難となりましたが、現在は安定供給になっているそうです。

なおロイテリヨーグルトは販売契約上スーパーなどでの専売となり、歯科医院で売ることはできません。歯科医院におけるロイテリ菌製剤販売は、BioGaia社のガムやタブレットのみとなります。

このロイテリ菌の効果について詳しくは、以下のサイトをご参照ください。今後さらに多くの情報がアップされてゆくことでしょう。


ロイテリ菌製剤を、自分を大切にするすべての方にお勧めいたします。

《ロイテリヨーグルトの補足》
  1. ロイテリヨーグルトはまだ全国販売はされていないそうです。
  2. スーパーのヨーグルトコーナーでは、だいたい上の目立たない位置に少量陳列されています。気をつけてお探しください。
  3. ロイテリヨーグルトは小さなパッケージしかありません。大きなパッケージをご希望の方も多いようですが、開封してからの劣化が早く味も効果も落ちてしまうため、小さなパッケージしか作らないそうです。
  4. 甘味料はキシリトールです。
  5. オハヨー乳業はロイテリ菌をBioGaia社より仕入れており、どうしても原価が高いたために小売価格も高くなるのだそうです。しかしその効果を考えたら、むしろお得と思います。最終的にはご自身の判断でお決めいただきますようお願いいたします。