早朝からの異業種交流やビジネスミーティング、いわゆる「朝活」にお招きいただきました。
そこでは1分間自己紹介があるというので、久しぶりの事なので前準備で下書きをしてみました。
もちろん1分なのでその通りにしゃべれるわけではありませんが、今自分が考えている事が要約できているかと思ったので、公開します。
いやぁ、こういうのって難しいですね。
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みなさん、おはようございます!
吉田格と申します。
銀座で歯科医院を経営しています。
さて私この道に入って早32年、独立開業して20年が経ちました。
で思うのは、最近昔はみなかったようなタイプの患者さんが明らかに増えている事です。
それは鬱であったり、極端な疲労であったり、薬が効かない・治療に反応しないとか
そうでなくてもいろいろな不定愁訴を持っています。
そしてそのような方の歯をしっかり治療することは
患者さんの体力面でも精神面でも非常に難しいんですね。
で、あまりにもおかしいので調べてみると
答えは食べ物に、さらに言うなら栄養にあることに気がつきました。
みなさん明らかに「低栄養」なんですね。
しかしそれに気がつかない。
しかしそれに気がつかない。
具体的には食事記録と採血をして判断するのですが、
低タンパク・脂質異常・低ビタミンミネラルで
体を作ったりコントロールする原材料がぜんぜん入っていない。
加えてストレスなどで消費が早すぎる。
逆に糖質だけは多すぎて障害を起こしてる、って感じなんです。
これが新型の栄養失調です。
翻ってみなさんは、食べ物を選ぶとき、何を基準にしておりますでしょうか?
食糧難の時代ではありませんから、今は何でも手に入ります。
いちいち考えずに、そのへんにあるものから適当にってのが普通ではないでしょうか。
しかし今、ほとんどの方が「栄養失調」であると聞いたらどうでしょう。
この飽食の時代だからこそ見逃されていた基本があったんですね。
ですから既存の医療ってのは、全部栄養を無視して行なわれている、
これでは良くなるはずのものも、そうはならないですよね。
食は大きな楽しみである一方、
ストレスを飲食で解消する文化が根付いてしまったために
人を甘やかす方向のものばかり増えてしまいました。
すなわち手軽で口当たりの良い大味なもばかりで、
本当に必要なものが選べなくなってしまったんですね。
しかし目的意識を持って栄養を改善すると
今までの不調がウソのように消える方が続出しています。
今朝食べたものがパンとコーヒーだけなんて方は珍しくないですが、
そういう文化を見直すことで自分自身と向き合い
その結果生産性が上がり
みんなで活力のある社会を取り戻せたら
素晴らしい事だと思うんです。
素晴らしい事だと思うんです。
今まで歯科というと、外側から形を変える作業ばかりだったんですが、
もうそれだけでは間に合わない時代になっております。
そんな「体の中からも支える歯科医療」がすでに始まっています。
栄養を変えれば、人が、社会が変わります。
まずは皆様方から気づいていただければ幸いです。