2014年12月28日日曜日

この先に見えるものは本当にあなたの未来ですか?

日本臨床口腔外科医会・11

こちらからの続きです。


顕微鏡を用いた歯科診療は
自分の診療スタイルに合っているか?
合っていないと思ったら今日の話はスルーか?

この講演を聴いて顕微鏡を用いた歯科治療は自分とは関係ないと思う先生、導入しないと決める先生もおられるはずです。ではこの話を聴くのは無駄になるなのか?私は違うと思います。顕微鏡により実現する世界とは何なのかは、口腔外科を専門とする先生であっても知らなくてはならないと思います。

例えば、歯内治療の研修に行ってきたという歯周病専門の先生がおられます。彼は歯内治療をやりません。ではなぜそこに行ったのか?

実は彼も歯内療法の先生とコラボしているし、そういう方達から患者さんを紹介してもらったり紹介しています。だから他科の立場や考えをある程度知らないと良い仕事ができないと言います。他者の立場を理解してこそ、自分の専門性が際立つわけです。

自分が知らないとかできないとかで、その範疇で治療の選択肢を少なくしてはいけないと思うんです。

インプラントができないから、無理な義歯で対応するとか、歯周治療がわからないからさっさと補綴してしまうとか、患者利益ではなく自己利益でしかない、これは医療ではありません。

インプラントや矯正は認知度が高いので紹介というものがよく行われるわけですが、それと同じ考え方で顕微鏡を用いた治療も紹介が行われるようにならなくてはいけないと思うんです。