2012年9月25日火曜日

第42回 口腔インプラント学会に行ってきた

今年も行ってきました、日本口腔インプラント学会。場所はお馴染みの大阪国際会議場です。


インプラントの上部構造が大阪城!!!というぶっ飛んだデザインはさておき、テーマは重いです。「インプラント患者目線での安心医療とは」、、、です。

昨年末から頻繁にお話しているように、インプラント治療に関わるトラブルが表面化している事から来たテーマである事が誰にもわかります。

【Blog:歯界良好】

基調講演や理事長講演はそれを反映した内容であることは当然、それ以外にも「インプラント治療における情報提供を考える」「インプラント治療従事者が理解しておくべき倫理観」など、今までなかった講演が並びます。

学会といとどうしてもテクニカルな話が前面に出てしまいます。高度な知識や技術を学び情報交換をする場ですので、内輪の自慢大会のような感じになってしまいます。それが医療の閉塞感を助長し、患者目線で物事を考えられなくなってしまう原因になっています。

医療はやはり技術論が先行します。そのためあまりに一方的になりすぎて生活者から離れた存在になりやすい、これは専門性の高い分野の共通した問題点です。政治なんかも同様です。

特に歯科医療は自営業者のような形態が多いせいか独善的な治療が横行しやすく、そこに自分にだけ都合の良い勝手な理論が入ってくるとトラブルになるわけです。第三者機関が必要な理由はそこにあります。

そこで、と言ってよいのかどうかわかりませんが、今回の学会のような取り組みが必要になります。厚労省が著しく不適切なホームページに対し警告をすることも発表され、状況は大きく変わる事は間違いありません。

【厚生労働省】

さて、学会で見聞きした話を小出しにして行こうと思います。