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CT撮影画像の一例(OsiriX) |
最近あちこちで「CT無料!」と謳ったインプラントの無料説明会やコンサルティングが目を引きます。
患者欲しさにココまでやるか!?、という感じで私は冷ややかな目でみていたのですが、被爆の問題もあってそろそろ黙っていられない状況になってきました。
CT撮影は確かに無料だ。説明も親切にしてくれる。しかし、だからウチで治療をやってくれというものです。そりゃそうですよね。もちろん後の治療費にはCT撮影代が加算されます。
しかしそのCTデーターを持って他の歯科医院にも診断に行きたいと言った場合、あるいはその撮影してもらった所では治療は受けたくないのでCTデーターをくださいと頼んでも、それはNOと言われます。あくまでその医院内限定、どうしても欲しいと言えば通常よりも高い金額でデーターを買わされます(違う所もあるかもしれませんが)。
それがイヤならまたどこかで再撮影、つまりムダな被爆をすることに。それもイヤならやはり割高の金額を払うか、その無料(?)撮影してくれたところで治療をするしかありません。
通常の有料撮影であればデーターは患者さんのものですので、例えば
私たちの場合はデーターにフリーの閲覧用ソフト(3D eXam Vision)を付けてCDに焼いてお渡しします。どこででもお使いくださいという事です。
CTは一台1500万円から3000万円もする高額装置、それを使って無料で撮ってあげるとはどういう意味でしょう。裏がかならずあるのです。
医療はお買い物とは違います。そうでなくても激安とか無料という言葉の裏には必ず何かがあるので、それをしっかり読んだ上でご利用いただきたいものです。
とにかく安さばかりに目を奪われるのは、たいへんたいへん危険としか言いようがありません。充分ご注意ください。