2012年1月17日火曜日

日本顕微鏡歯科学会 新・ポスターが完成

新しいポスターが完成しました。信濃川に万代橋に桜にチューリップ、とってもとっても奇麗です \(^O^)/


ポスターのダウンロード → http://www.y-dc.org/_src/sc1732/JAMD2012-J2.pdf

大会当日はきっと桜が満開、14日にはこの桜の木と万代橋の間にあるオークラホテル新潟で懇親会があります。

さぁ、事前登録も間もなく始まります。皆さん、新潟でお会いいたしましょうね!

なおこのポスターは配布自由です。ダウンロードして、いっぱい配ってくださいね!よーく見ると、私の名前も入っていますヨ



まめや 金澤 萬久

今週金曜日は、土曜診療の振替休日をいただきます。

で、この日は故郷新潟に行ってきます。正月はなかなか帰れないし、母の誕生日だし、父の命日だし、亡くなったおばさんの御霊前にも行かなくてはだし。

そしてそして、4月の日本顕微鏡歯科学会の打ち合わせも。ま、この日に合わせてもらったんですがね。ハハハ、大学の皆さん、ありがとうございました。

いろいろ顔を出さなくてはならない所が多いので、今日は診療後に松屋銀座でお土産のお買い物。その中の一つがコレ。



面白い事を考えますね。豆の形をしたケースに入っているだけなんですが、「オッ!」と思わせます。もらった人の「何だろう?」という顔が目に浮かびます。

久しぶりにデパ地下をユックリ歩きましたが、本当に面白いですね。身近にありすぎると「いつでも来れるから」と逆に来ないもんです。やはり良く見て歩いて、お店の人と話をして世の動向を知ったりしなくてはいけませんね。反省です。

「トラブル急増 インプラント  ~自由診療の陰で~」が放送されます



かねてからお伝えしているように、1月18日(水)19:30からのNHK クローズアップ現代での放送が確定いたしました。以下、NHKからの引用です。



トラブル急増 インプラント

 ~自由診療の陰で~(仮題)

自分の歯のようにしっかりかめるように画期的な治療法として、歯が抜けた人の1割に普及しているという歯科インプラント。ところが、顎の骨に金属の土台を埋め込む手術をする際、歯科医師のミスや技量不足のために大量出血したり、麻痺が残ったりするトラブルが相次いでおり、死亡事故も起きた。国民生活センターは5年間で2000件の相談が寄せられたとして、先月、行政や医師会などに早急な対策を呼びかけた。インプラント治療は自由診療で、標準的な治療方法が定められていない。保険診療と違って監督官庁の監視も届きにくく、十分な技術を持たない医師が、高い治療費をとれるインプラントに安易に走っているという指摘もある。そこで、学会では治療のガイドラインの策定に着手。一部の大学では、授業を新設して、治療の技術とモラルを向上させる取り組みを始めた。また、自由診療とはいえ、何らかの規制・監督が必要な時期に来ているというという声が高まっている。インプラント治療のトラブルの実態と対策を報告する。

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追記:放送後の感想を以下に掲載しております。


2012年1月14日土曜日

1/18(水) 19:30 NHK「クローズアップ現代」を見よう



先にとりあげた国民生活センターのインプラント問題の報道発表についてのその後です。1月18日(水)19:30からのNHKクローズアップ現代で30分間とりあげる予定だそうです。(もちろん変更の可能性もありますが)

この番組が歯科界に与える影響は少なからずあるでしょう。番組を注視しようと思います。


【独立行政法人国民生活センター】
歯科インプラント治療に係わる問題  -身体的トラブルを中心に-
[報告書本文] http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20111222_2.pdf
[要約版] http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20111222_2.html



2012年1月11日水曜日

ザンネンなキティちゃん×2

全国のキティラーの皆さん、コンニチハ。

さて昨日よりサークルKサンクスで発売の「ハロキティまん」、もちろんもう食べましたよね!しかーし、評価はイマイチだ。WDさんもお怒りです。


ウェブで見る限りではフックラフワフワ、しかし売ってるものはペシャンコ、シワが下まで入っていてカボチャみたい、リボンの色も薄くぜんぜんカワイクない!

これで美味しければまだいいが、期待通りドって事ないアジ。もう一つ食べようという気にさせられません。もっと頑張れサークルKサンクス!とりあえずこれくらいはやってほしいゾ


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しかしイマイチ感ならこちらも負けていない、歯科界からはデンツプライ三金のデンツ君とキティちゃんのコラボ新春仕様の手ぬぐい!


これをカワイイと言えるかどうかはなかなか微妙だ。しかもデンツ君は頭から血を流しているように見えるが、これは何だろう?さすがのWDさんもこれには困りが顔で、お見せする事ができません。

手に取ってカワイイ!欲しい!人に教えてあげたい!というワクワク感がない、残念なコレクションが増えてしまいました。。。それでもハローキティは大好きです。

「CT無料!」に気をつけて!

CT撮影画像の一例(OsiriX)
最近あちこちで「CT無料!」と謳ったインプラントの無料説明会やコンサルティングが目を引きます。

患者欲しさにココまでやるか!?、という感じで私は冷ややかな目でみていたのですが、被爆の問題もあってそろそろ黙っていられない状況になってきました。

CT撮影は確かに無料だ。説明も親切にしてくれる。しかし、だからウチで治療をやってくれというものです。そりゃそうですよね。もちろん後の治療費にはCT撮影代が加算されます。

しかしそのCTデーターを持って他の歯科医院にも診断に行きたいと言った場合、あるいはその撮影してもらった所では治療は受けたくないのでCTデーターをくださいと頼んでも、それはNOと言われます。あくまでその医院内限定、どうしても欲しいと言えば通常よりも高い金額でデーターを買わされます(違う所もあるかもしれませんが)。

それがイヤならまたどこかで再撮影、つまりムダな被爆をすることに。それもイヤならやはり割高の金額を払うか、その無料(?)撮影してくれたところで治療をするしかありません。

通常の有料撮影であればデーターは患者さんのものですので、例えば私たちの場合はデーターにフリーの閲覧用ソフト(3D eXam Vision)を付けてCDに焼いてお渡しします。どこででもお使いくださいという事です。

CTは一台1500万円から3000万円もする高額装置、それを使って無料で撮ってあげるとはどういう意味でしょう。裏がかならずあるのです。

医療はお買い物とは違います。そうでなくても激安とか無料という言葉の裏には必ず何かがあるので、それをしっかり読んだ上でご利用いただきたいものです。

とにかく安さばかりに目を奪われるのは、たいへんたいへん危険としか言いようがありません。充分ご注意ください。

2012年1月8日日曜日

「国民生活センター インプラントの報道発表資料」を読んで・2

こちらからの続きです。

ただし「差がある」のは何もインプラントに限った話ではありません。むし歯だって、歯周病だって、入れ歯だってです。インプラントだけに問題があるような記載は問題です。

「歯科インプラント治療でいったん危害(*1)を受けた場合、症状や治療が長期間にわたるおそれがある。」というのも、インプラントに限った話ではありません。特に根管治療による危害(?)は大きな問題を残します。ただインプラントによる危害(!?)は非常に解りやすく、自由診療であるために金銭的な問題を残しやすいのです。

トラブルの根源は健康保健制度の著しい不備にあります。歯科治療を非常に簡単なものと考えている。そしてその延長で自由診療を行っている先生がおられると問題になりやすい、インプラントはその筆頭です。

報道にあるように、経営のために自分の実力以上の困難なインプラント治療に手を出すのはなぜでしょう?それは健康保険でまじめに治療をする先生ほど向上心があり、その裏返しとして赤字になる仕組みがあるからです。

もし健康保健で国際的に認められいてる標準的な治療ができ、その労力や投資に見合った収益があれば、このような話にはならないわけです。報告書はそのような実態を見ず、インプラントトラブルの表面をなぞっただけです。


先の「説明不足」というのも、それを健康保健と同程度と思われている方が多いと思います。しかし保健と自由診療の違いを明確にしていないとそのようになるのではないでしょうか。

またここ数年流行の「勘違い歯科コンサル」が自由診療を安易に煽っている事も問題の背景にあると思います。


質より数が重要な保険診療と同じスタンスでインプラントなどの自由診療に取り組んでいる先生が少なからずおられ、問題を起しやすい状況になっているという事です。

インプラントだけでなく、レーザーや顕微鏡などの先進医療は今も大学教育がほとんどありません。すべて歯科医師の裁量権に任され、卒後研修で技術を取得して行きます。

インプラントはメーカー主催の1〜2日の研修会(*2)だけで歯科医院に普及して行った歴史があります。メーカは売上を優先しますので良い事しか言いません。だからこんな研修が要るのです。

保健で良い治療をして大赤字が出たところを、インプラントなどの自由診療費で補填する、これが通常の歯科医院の経営形態です。保健で黒字がでるというのは考えられません。

保健でなんでもできると思わせ低質医療を押し付ける、まじめに治療をしている先生ほど経営的に追い込まれる、そんな制度をなんとかしなくてはならないのではないでしょうか。

本当はインプラントにせず、保存を精一杯やりたいと願う先生の声を聞くべきで、混合診療や差額診療を認めないからこのようになるのです。

**

P14には『歯科医師及び歯科医療機関において一定水準以上の治療を受けられるよう、歯科インプラント治療についての基準やガイドラインを設けるよう要望する。』とあります。それはまず第一段階として意味があるかもしれませんが、あまりに視点を欠いている。

正しくは『歯科医師及び行政機関において、歯科インプラント治療を含む全ての歯科治療において国際水準と同程度の治療と予防を受けられるよう基準やガイドラインを設けるよう要望する。』であるべきです。でなければ歯の欠損は減らないのですから。

そしてP17の《要望先》には当然厚生労働省がなくてはなりません。でなければ効果はまったく期待できません。

国民生活センターもNHKも日本の歯科医療の本質的問題をきちんと訴えていただきたい。このような中途半端なプレスリリースは混乱を引き起こすだけです。インプラント偏重にならざるを得ない日本の歪んだ歯科事情をしっかり捉えてほしいものです。

なお、これは隠さなくてもいいと思うので書きますが、NHKではこの話題を30分番組にして1月中に放送する予定との事です(*3)。以上の事を踏まえ、本質を見据えた番組を構成していただくことを願うものです。

【関連サイト】
インプラント治療前に確認したい10項目

立読みコーナーに追加:あなたのインプラントはだいじょうぶですか?
インプラントのすべてが解る本の「立ち読み」を追加

「インプラントで困ったら」が困った(5)
「インプラントで困ったら」が困った(4)
「インプラントで困ったら」が困った(3)
「インプラントで困ったら」が困った(2)
「インプラントで困ったら」が困った

VideoCast vol.15 インプラントはここに気をつけて!1
インプラント手術は誰がする?


インプラントセミナー 1回目
インプラントセミナー 2回目
インプラントセミナー 3回目

口腔インプラント学会・学術シンポジウム
歯科医療の未来
異物=有害か!?


*1:報告書では「危害」という表現について説明がなされていますが、最初から予防線を張っているところは手慣れたものですね。

*2:NHKの「メーカー主催の講習会」って、この写真は講習会ではないですよね。。。そしてこの方は歯科医師ではなくて、大東京………(^^)

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*3:1月18日(水)19:30からのクローズアップ現代で放送されるそうです。(1/14追記)

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2012年1月4日水曜日

新春 モンブラン対決!


今日は明日からの仕事始めの準備で診療室に来ています。ちょうどお客様もみえて、モンブランをいただきました。

右:ANGELINA  1月限定 塩キャラメルモンブラン 
左:CAFE de GINZA MIYUKI-KAN 和栗のモンブラン

けっこう違う味ですが、どちらもスゴい美味しい!モンブラン好きな方はいろんな所を食べ歩くと聞いていましたが、食べ比べてみて始めてその意味が解りました。


「国民生活センター インプラントの報道発表資料」を読んで・1

コチラでも書いたガイドラインが未だにできない事に業を煮やした行動なのでしょう。しかし、的を射た鋭い部分が並んでいるにもかかわらず、本質はまったく観ていない、上辺だけのプレスリリースです。これをまともに受け止められてしまっては、ますます日本の歯科医療はおかしくなってしまいます。

歯科インプラント治療に係わる問題 
-身体的トラブルを中心に-
すでにご存知の方も多いでしょうが、去年の12月22日付けで独立行政法人国民生活センターより上記のプレスリリースが出されました。またNHKの「おはようニッポン」でその話題がとりあげられました。

歯科インプラントの注意点 NHK News Web

これら対する意見を私はまだ耳にしていないのですが、先に私見を挙げさせていただきます。


報告書も報道も読めば、「そのとおり!」と言わざるを得ない部分はたくさんあります。歯科界全体の問題として重く受け止めなくてはなりません。

例えばP8の広告について。ちょっと見渡しただけでも「〇〇センター」とか「〇〇研究所」と堂々と標榜しているところがいかに多いことか。医療機関は保健所に登記された名称と診療科目・特定の資格名までしか標榜できません(インターネット上はちょっと扱いが違いますが)。

「〇〇センター」とは地方の中核病院などで専門性が極めて高い診療科に限り都道府県の許可を得て標榜できる名称で、「癌センター」や「糖尿病センター」がそれに当たります。「インプラントセンター」や「歯周病センター」は当然違います。

本当に研究や専門性を持った診療をしていればまだ良いのですが、私が知る限りその多くは患者集めのためにカッコを付けようとしているにすぎません。患者さんは混乱するだけです。

P7に並ぶ不幸な事例は、そもそも最初からインプラントの適応症から外れていたのではないかと思いますが、ありがちな話です。

さらにp11からの「問題点」で書かれているのは、「説明不足」の一言です。良い事は説明しますが、そうでない事は伏せられているという事です。それでは困るのでこれを書いたのですが。

【吉田歯科診療室デンタルメンテナンスクリニック】


ただ一つよく解らないのが【事例5】で、インプラント1本13万円は安いと言っているのに、最後は高額と言っています。いったいどちらなのか、編集者すら混乱しています。

ただしそれ以前に安いには安い理由がある、正しい情報が知らされていなかった事が最も重要です。


インプラント治療は確かにすばらしい。しかしその危険性やうまくいかなかった場合の対処法、さらにインプラントを入れた後の話、つまり「不都合な真実」はほとんど説明されていないのだと思います。いや、歯科治療全般がそうなのです。

これだけ問題が表面化しているのにP11の「ガイドラインがない」というのも長らく問題となってきた事。そもそもインプラントは教育自体がほとんど行われていない分野なので「治療の水準に差があるおそれがある」とはもっともな話なのです。ただし…

2012年1月3日火曜日

お餅はとにかくよく噛んで!

新年早々、毎年こういう報道があります。しかしどうも的外れな事が書かれています。

【朝日新聞】

「もちを小さく切り、お茶などと一緒に食べる」というのが予防策だそうです。やらないより良いとは思いますが、食道や咽頭に餅がくっつくのをどれほど防止できるのでしょう?

高齢者は唾液や食道粘液の量が減っています。だから餅がくっつきやすい。では防止策は?

それはお茶(水分)といっしょに食べる事ではありません。答えは「時間をかけて良く噛むことで唾液をよく出し、できるだけ餅と唾液をよく混ぜたうえで飲み込む」です。

早食いの癖が残っている方に起きやすい事故なので、やはり食べ物は時間をかけ良く噛む事が大切です。

実はちょうど3年前にも同じ話題をとりあげてあり、さらに詳しく書いています。ぜひご参考に。

2012年1月1日日曜日

2012年 年頭所感

謹賀新年
平成二十四年 元旦

皆様、新年明けましておめでどうございます。

既に年賀状だけでなく、メールやfacebookでも新年の決意を力強く語っている方がたくさんおられ気合いが入ります。

これはまだはっきり言えないのですが、今年は診療体系を変える大きなチャレンジをしたいと思っています。ずっと考えていて先送りになっていた事なのですが、なんとか実行に移したいと思っています。詳しい事が決まり次第、このBlogでいち早くお伝えいたします。

何はともあれ今年は震災復興に向けて、また欧州金融危機や隣国問題・TPPなどの不安要素を払拭すべく、一人一人が確かな行動をして行かなくてはなりません。私も恥ずかしくないようにガンバリマス!今年もどうか私たちをよろしくお願いいたします。